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介護と仕事の両立支援を早めに行うメリットとデメリット

こんにちは。
今回は、両立支援を早めに行うメリットとデメリットについて考えていきたいと思います。

早めに行う方がいいの?

結論からお伝えすると、40代以上の従業員が多くいる職場では早めに行う方が良いでしょう。なぜなら、40代以上の方から介護と仕事の両立の必要性がどんどん増してくるからです。逆に、20代などが多い職場であればまだまだ介護のリスクは少ないので、対応は先延ばしにしても良いかと思います。
次に、両立支援を早めに行うメリット・デメリットについて考えていきましょう

メリット

メリットとしては以下のようなものが考えられます。

企業における経済的損失を防ぐ
こちらに関しては、国の調査で大企業(従業員数3000人規模)では年間約6億円、中小企業(従業員数100人規模)では年間約800万円の経済損失が生じると発表している。これは各社に介護をしながら仕事をしている人が4.6人いる計算で算出している。早期に対策することで少しでも損失を軽減することができる。

・離職を防ぐ
介護離職は年間で毎年約10万人います。また、離職者の多くは介護が始まって1年未満に離職を選択する傾向が多いです。このような方々を1人でも防ぐことが可能になります。

・誰もが直面する課題に対応できる
介護は、歳を重ねると誰もが直面する課題です。つまりタイミングは違えど、女性、男性、地域など関係なく発生する課題です。ほぼ確実に発生することがわかっている課題に対しては早めの対応は必須です

・両立のノウハウが蓄積される
介護はとても個別性の髙い課題です。よく子育てと比較するのですが、子育ての場合、妊娠から出産、生後〇〇ヶ月などある程度どんな課題があるかなど皆さん共通していることが多いです。そのため、一つの対応方法があると応用しやすいです。しかし、介護の場合は徐々に生じるものからいきなり寝たきりのパターン、進行スピードもバラバラです。したがって、「この時期にはこれをしましょう」というマニュアル的対応が難しくなります。そのため、早めに対応し様々な事例を経験しておくことで、社内独自のノウハウが蓄積されていきます。

・自分の大事な家族としっかり向き合える
これは介護に直面する従業員さんに言えることですが、介護とはただただ「大変」「キツイ」というだけではなく、その方の命の有限が近づいているということになります。介護の終わりは、その方がお亡くなりになることです。つまり、介護が始まるということは大事な家族さんと接する残された大切な時間を過ごすということになります。例えば、「どこかに連れていきたい」「感謝を伝えたい」と思っても、介護が重度化していればそれも難しくなります。だからこそ、従業員さんも早いうちに介護と向き合う必要があると考えます。

さて、ここまで書いて来ましたが、次にデメリットも伝えていこうと思います。

デメリット

デメリットに関しては主に企業側が感じることが多いかと思います。

コストがかかる
やはり、それなりのコストはかかってきます。外部に委託するならその費用もかかってきます。

・成果がすぐに見えにくい
介護は先ほども言ったように、個別性が高いのでなかなか対策をした後の効果が見えにく傾向があります。それこそ、子育ての場合は年齢によって課題は変わりますが、単純に親が子どもに手をかける時間は子どもの成長とともに減っていきます。介護に関しては、時間の経過とともにもっと介護が大変になってくる場合も十分になります。そうなると、早期から対応しているけど現状があまり変わらないなんてこともあるでしょう。

まとめ

今回お伝えしたかったことは
・両立支援は、40代以上の従業員が多い業種では早めの対応がオススメ
・両立支援にはメリットが多いが、デメリットもある

介護が誰もが直面する可能性が髙いライフイベントです。だからこそ早めの対応をオススメします。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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