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特養には地方と都会どっちが入りやすい?

こんにちは。
今回は、介護における最後の住処のひとつとされる特養(特別養護老人ホーム)の入所状況についてみていきたいと思います。
介護されている多くの方は、特養への入居を希望することが多いです。
その理由としては、「施設費用が比較的安い」「最後まで入居できる」など様々な理由があり、その分人気のためなかなかすぐに入居できない状況があります。

施設に入れない高齢者のことを、待機児童になぞらえて、「待機高齢者」とも言います。

施設に入れたい人からすると、できるだけ待機高齢者が少ない方がいいです。もし、入所を希望している施設の地域が、待機高齢者が多いのか少ないのかとても気になります。

都道府県で見たときに、どこの地域なら施設に入りやすいのか、一緒にみていきましょう。


高齢者の数と施設の数

まず、特養の数が多い都道府県、上位5つをみてみましょう
1位 東京都:221施設
2位 大阪府:120施設
3位 神奈川県:114施設
4位 北海道:229施設
5位 愛知県:108施設

となっており、比較的都市部に多い印象があります。

続いて、特養へ入所待ちをしている高齢者の人数が多い都道府県、上位5つをみてみましょう

1位 東京都:21,495人
2位 神奈川県:14,238人
3位 兵庫県:11,534人
4位 大阪府:10,687人
5位 千葉県:10,663人

となっています。
これだけ見ると、東京や大阪などの都市部の方がやはり特養に入りづらいと思いますよね。

特養に入居しにくい都道府県は?


では続いて、特養に入所しにくい都道府県、上位5つをみていきましょう。

その前に都道府県別の入所難易度は、申込者数を特養の定員数で割った数値が参考になります。数値が高いほど入所しにくく、反対に、数値が低いほど入所しやすいことを表しています。
ただしこの数値には空室数などが反映されているわけではありません。(つまり定員数が多くても既に埋まっていて、それで待機になっているということ)あくまでも参考値であることをご了承ください。

では改めて特養に入所しにくい都道府県、上位5つをみていきましょう。


1位 山梨県  
2位 滋賀県  
3位 秋田県  
4位 広島県  
5位 島根県   

誰もが予想しない結果だったのではないでしょうか。
ちなみに、1位の山梨県の場合
特養の定員数が3,511人 に対して 入所申込み者数が4,878人 という状況で明らかに施設の定員数が足りていないんですね。

せっかくなので東京や大阪もみていきましょう。

東京だと 特養の定員数が50,546人 に対して 入所申込み者数が21,495人 
大阪だと 特養の定員数が34,080人 に対して 入所申込み者数が10,687人

これで見ると、やはり待機者数は多いが、施設の定員数も多いので意外と早めに入居できる可能性があるということです。

では一番入所しやすいのはどこでしょう

それは奈良県です。
奈良県の場合は特養の定員数が7,465人  に対して 入所申込み者数が1,051人
なんと余裕がある状況でしょうか。

まとめ

今回の記事でお伝えしたいことは
・施設に入所できない高齢者を「待機高齢者」という
・都市部でも意外と特養に入居できる
・地方で特養が少ないと入居できない

今後、特養の入居を検討する場合は、この情報を参考にしていただければと思います。

今回もお読みいただき、誠にありがとうございました。


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