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忸怩たる思いでカンパのお願い(&お返しはLSE修士挑戦の報告会!)

皆さん、こんにちは。

まず、なんとも直接的なタイトルになってしまっていて恐れ入ります。しかし、にもかかわらずこの記事を開いてくださり本当にありがとうございます。

結論からお話すると、かねてから挑戦していた英国LSE修士を無事に完走することが出来ました。しかしながら、円安ポンド高および物価高騰が進む中、自費で海外大学院に挑んだ反動で想定以上に経済的に難しい状況に陥ってしまい、意を決して皆様にカンパをお願いさせて頂いている次第です。

大事な考え方として、単に皆様にご協力をお願いさせて頂くだけでなく、私の英国修士留学経験が誰かのお役に立ちうるのであれば、自分が深めた知見や見聞を微力ながら還元させていただきたいと考えています。

具体的には、カンパを頂ける方にはLSE修士挑戦のオンライン報告をさせて頂きたいと考えており、そのご案内とお願いをさせてください。少し長くなるかも知れませんが、ご関心を寄せて下さった方におかれましては、そのまま読み進めていただけましたらこの上ございません。

LSE修士、完走しました。

2023年9月4日、ついに英国LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)の修士課程を完走しました。

私の通っているコースEMSBE(Executive MSc Social Business and Entrepreneurship、ソーシャルビジネスとアントレプレナーシップを学ぶプロフェッショナル向け修士課程)では、6月中下旬に最後の対面授業(2週間)があります。その後、7月中旬から9月初旬までに2つの試験課題、そしてFinal Extended Essay(修論の位置づけ)の合計3つのペーパーを書くことになっており、これらの単位が無事に取れていれば晴れて卒業確定です。

Final Paper提出の瞬間。LSE修士、とても楽しかったのでしばらく提出ボタンが押せませんでした。大学院始まったばかりの頃は2,000words(A4で約5ページ)のアカデミックエッセイを書くのもおっかなびっくりだった私が、最終的には1日で1,800wordsを書き上げている日もあり、1年間の成長を強制的に実感する機会にもなりました。

この3つの課題ラッシュが非常に手強い上に、私の場合は試験課題の詳細要件が提示されるやいなや4歳の息子と1歳の娘が立て続けに感染症(1歳RS→4歳インフル→1歳夏風邪)となりました。合計3週間は妻とよれよれの二人三脚で自宅看病&勤務(私は7月から新しい仕事を開始)に精一杯で、夜に子どもが寝付く頃には論文を書く認知能力も体力も尽き果てて何も出来ない絶望的な状況からのスタートで、正直かなり厳しい状況でした。

しかしながら、8月には私以外のメンバーが妻の実家に約10日お世話になる形で妻の実家の皆さんの強力なサポートをいただき、また9月のラストスパートの際には実母に土日に泊まりに来てもらい、まさに一族総出のご協力のもと、満足いく形で大学院生活の最後の仕上げに取り組めました。あらためて、この夏の論文執筆期間にご協力とご理解をいただいた皆さんに、この場でも感謝の気持ちをお伝えさせてください。

卒業可否は提出した課題たちの結果で決まりますが、これまでの科目の試験結果からいって恐らく卒業できるとは思います(*1)。無事に卒業が決まれば、12月にロンドンで行われる卒業式に参加する予定をしており、34人の同級生あらため拡張家族たちとまた会えるのがとても楽しみです。
*1: これまでの試験結果はDistinction/優orAもしくはHigh Merit/優に近い良orB+のみで、かつ今回のペーパーたちを書き上げた時の手応えも悪くはなかったので、流石に通るだろうと思っています。

Final Paperの締め切りの日には、世界中の同級生と「フルタイムの修士であればこんな感じで打ち上げしたかったよね!」と話していました。LSE構内にあるみんなの行きつけパブ、Georgeでの一枚。

挑戦の代償

大学院を卒業したあとに待っているキャリアの中盤〜後半戦では、今回の学びを活かして、人類と地球にとって持続可能な未来社会づくりにむけて更に世界に貢献し、子どもたちの成長を見守っていけるよき家庭人としての役割を全うしていきたいと考えています。

しかし、恥を忍んで公開しますが、大きな問題にぶち当たっています。

正直に申し上げて本人史上稀に見るほど、お金がありません。

大学院の関連費用ですが、学費に加えて合計4回の対面授業に「通学」する渡航費・滞在費により、総額約900万円となりました。私はこれらを全て、基本的には自費(一部教育ローン)で支払いましたが、問題は英国大学院入学を企画しはじめた2020年からわずか2-3年で進んだ大幅な円安と物価高騰です。これらの影響で、当初計画していた予算と比べて関連費用が約200万円上振れし、自分のなかで設定していた投資可能範囲を超える結果となりました。

特に学費の33,946英国ポンド(参考:2023年9月14日時点のレートでは624万円相当額)が、分割払いであったとしても資産家でも何でもない個人の財布には大きな金額のため、円安ポンド高のダメージをまともに受け続けながら、親業・仕事・学業に取り組んでいました。

9/14現在の英国ポンド・日本円レート。特に英国大学院の企画・準備を開始した2020年時点からの上昇幅がすごいことになっています。

少し客観的にみても、いい大人が自分で決めた判断なのだから、自分で全てを賄うべきだしそうしたいと思っていました。私自身、日本生まれ日本育ちのミドサーで2児を育てながらであったとしても、自分の有形無形の資産、そして意志と行動のみで世界への扉は開けると示したかった想いがあります。

ただ、今回の円安と物価高騰は、自分の実行力・管理計画力でなんとか出来る範疇を超えてきました。もちろん私も為替や物価の動きには目を配り、シーソーゲームのように円が下落しポンドが高騰し、じわじわ物価が上がる流れは認識していました。大学院在籍中に更に仕事を増やすべきだろうかと思い巡らせたのも、一度や二度ではありません。

しかし、だからといって単なるライスワークを増やした結果、この1年しかないLSE修士で得られる学びの質を落としてしまっては本末転倒の極みと判断し、保有していた個社株を売却して凌ぐ等の対応を取っていました。
(現実的に、2児の親として家庭を運営しつつ仕事と大学院に取り組んでいる中で、これ以上仕事を増やしてもキャパオーバーになるリスクが目に見えていたのもあります。)

また、ワーキングペアレントの方ならご理解いただけるかも知れませんが、仕事を増やそうとしたところでその時間を捻出するために保育園(延長保育含む)やシッター、病児保育等に預けるだけでコストがかかり、子育て世代は働くためだけに追加的な費用を払わないといけない社会的な前提があります。

平日日中の保育料はもちろんのこと、例えば平日夜や土日に研修やモデレーターの仕事をいれようにもシッター代で利益が圧迫されますし、その調整や子どもたちのフォローをする精神的物理的コストを考えたらそれだけで及び腰になってしまうワーキングペアレントの方も多いのではと思います。(少なくとも、私はそうです。)

そういう現状を踏まえ、大学院在籍中に為替差損や物価高騰を補うために仕事を大きく増やす判断は総合的にデメリットが多いと考え、苦慮を重ねた末、なんとか自力でやりくりする選択をしました。結果、LSE修士課程を完走&学費含む関連費用を払うところまではやって来れました。

一方で、私の預金残高は派手に溶けており、これはどうしたものかと思っています。

ポジティブな要素としては、大学院の課程修了に伴って仕事に割ける時間的認知的リソースが大学院受験〜入学の前に戻り、軸足を置かせて頂く新しいお仕事も始まって、LSEで得られた学びも活かして社会に貢献できる環境を頂いているのは嬉しい限りです。

一方で引き続き物理的にも精神的にもケアが必要な2児の育児は続きますし、こんな状況下で自分勝手かも知れませんが、12月の卒業式に母子家庭で私と弟を育ててくれた実母を連れていきたい願いがあります。

恥を忍んで、カンパを募ります

そんな状況の中で非常に悩んだのですが、恥を忍んでカンパを募らせて頂くことを決意しました。

「いい大人なのだから自分でなんとかしろよ」
「10代の海外留学ならわかるけどな・・・」
「自業自得ですやん」
「海外大学院などそもそも贅沢品でしょ、もっと困ってる人がいるのでは」

例えば、このように思われても仕方がないとは思っています。

しかし、私個人としては、まともに奨学金に頼れない(*2)なかでも全てを自費で賄う覚悟を決めて挑戦した矢先に円安物価高に見舞われ、自分の力の限界を超えたところで壁にぶち当たってしまいました。
*2:働きながらの35歳以上の修士は本当に奨学金の選択肢が少ないです。大学院が提供する奨学金も非常に狭き門で、自費での突入を余儀なくされました。

そこでどうしようかと考えた時、一回きりの人生、本当に困っている時に「困っているから助けてください」と声をあげてもいいんじゃないかと、自分を許して思い切ってみようと思うようになりました。もし誰かが私に手を差し伸べてくれるとしたら、それを励みに自分が培ったものを外側に還元する利他的な行動を起こして、そのお気持ちに応える発想に切り替えることにしました。
(こんなことを書いたら自己管理が出来ていない、自分の失策を正当化するやばい人間と思われてしまうかも知れないと思いながらも、清水の舞台から飛ぶ気持ちでこの文章を書いています。)

ただ単に助けてくださいと言うのは私の性に合いません。今回のピンチをチャンスとして捉えるのだとしたら、どんな可能性をつくりうるか、私に何が出来るかを考えた結果の判断です。

そこで、カンパを下さった皆様を、私のLSE修士挑戦のオンライン報告会にご招待したいと考えています。

私が2児を育てる個人事業主としてLSE大学院への挑戦を決意し、英語力を鍛え直して出願エッセイを書き、子育てと仕事をしながらロンドンに通って培った学びを開陳する連続オンライン報告会。

題して、LSE修士「通学」のおすそ分け。

具体的には、1万円以上のカンパをくださった方に、全3回のオンライン報告会(zoomを使用)にご招待させて頂きます。
(例えば学生の方などで定期的な収入がない状況でご協力をいただける場合に限り、任意の金額のご協力にてでオンライン報告会にご招待させていただきます。)

カンパ方法

①【友人知人の皆様限定】PayPay:
PayPayマネー(≠PayPayマネーライト)にて、以下のPayPay ID宛の送金をお願いいたします。
PayPayID: motoikawabata
※大変恐れ入りますが、PayPayの規約上カンパが可能なのは【PayPayマネーを知人に送る場合のみ】となっており、PayPayマネーライトではなく【PayPayマネー】にてご支援いただけますよう、ご了承をお願い致します。また、送金にあたってパスコードを設定されている場合は、フォームにてパスコードをお知らせいただけますと幸いです。

②銀行振り込み
・銀行:りそな銀行
・支店:泉大津支店
・口座番号、種別:普通6777303
・口座名義:カワバタ モトイ

③【主に海外在住の方向け】PayPal
https://paypal.me/motoikawabata

④note:この記事のサポート機能より、カンパをお願い致します。

カンパいただいた方のうちご希望の方には、オンライン報告会の開催情報などをメールでご連絡させていただきたいと考えています。カンパいただきました後、【こちらの登録フォーム】への回答をお願いいたします。
(ご登録いただいた情報は、ご支援のお礼とオンライン報告会の開催情報のご連絡にのみ使用させて頂きます。)

LSE修士「通学」オンライン報告会(全3回) 内容案

LSE修士「通学」のお土産話として、以下の内容(案)をオンライン報告会の形でお届けできればと思っております。各3回の開催日時は、2023年10月末を目処にお知らせをさせていただきます。
(なお、お話させていただく内容は、あくまでも私個人がLSE修士の出願〜コースでの学びや経験を通した個人的な振り返りであり、LSE修士課程の中で提供されるコンテンツを共有するものでは決してございませんので、予めご了承ください。)

第1回 大学院通学 準備編:2024年1月下旬開催予定
・ワールドクラスの英語力を独学で鍛える(日本生まれ育ち、留学経験なし)
・エッセイ/CVブラッシュアップ過程を通した自分の価値の再定義&再編集
・大学院仕様のインプット・アウトプット力を磨く

第2回 大学院通学 本番編(前編):2024年2月上旬開催予定
・実務家が英国大学院で学ぶ意義は「科学・歴史・情報」
・ソーシャルインパクトとアントレプレナーシップを科学する
・大学院クラスディスカッションやソーシャルライフにおける、日本生まれ日本育ちの貢献術

第3回 大学院通学 本番編(後編):2024年2月下旬開催予定
・育児仕事と平行して高度なアウトプットを出し続ける自分と環境のマネジメント
・多国籍・多業種でFintechインパクトスタートアップをつくる挑戦と「触媒」の存在意義
・総括:一生ものの無形資本としての世界とのつながり、実際やってみてぶっちゃけどうだったか(お金や時間のリソースマネジメント含む)、これからの世界のなかの日本について 等

報告会はオンラインですが、こんな感じでしっとり密談的にできたらなあ、と妄想しております。

このオンライン報告会は正直に申し上げて、円安・物価高のなかでの大学院「通学」の最後に壁にぶち当たった私の苦しみから生まれたアイデアです。LSE生のくせに為替差損のダメージで困り果ててカンパ募ってるなんて極めてシュールだなと自分でも思っておりますが、決断したことなのでやり切ろうと思っています。

一方で、ダイナミックに動く世界の生の情報やネットワーク、経験を得ることのコストが急激にあがりはじめている時代だからこそ、私がLSE大学院通学を通して培った知見や視点を、たとえ微力だとしても日本の皆さんに共有する意義や価値があるのではないかと思うに至りました。

皆様からのご協力を頂くことが前提になってしまいますが、逆境の渦中にいるなかでも、自分の枠を越えて一歩を踏み出そうという方々の力になれればと思っています。

この円安・物価高のなかでも世界に飛び出したい皆様。
ライフステージが変わっても学び変わり続けたいと願う皆様。
複雑に激変する世界をどう生きていけばいいのか思い馳せる次世代の皆様や、世界のなかでの日本の行く末に課題意識のある皆様。

そしてシンプルに川端を応援して下さる皆様のお力添えとご参加、心よりお待ちしております。最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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川端元維 Motoi Kawabata|innovate with代表 LSE修士🇬🇧
スキやサポート、とても嬉しいです。 サポート頂けた分は、これからの創作にむけて活用させて頂きます!