川端元維 Motoi Kawabata|innovate with代表 LSE修士🇬🇧

ソーシャルイノベーションの触媒|起業家精神を醸し、世界にインパクトをつくる|英国LSE修士 Executive MSc Social Business and Entrepreneurship🇬🇧|SIIFインパクトエコノミーラボ|サッカーして酒呑むオタク、2児の父

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マガジン

  • 英国ロンドン大学LSE修士で、ソーシャルインパクトを学んだ話

    2022〜2023年、イギリスのLondon School of Economics and Political Scienceで修士課程(Executive MSc in Social Business and Entrepreneurship)を、2児の子育てと仕事にフルコミットしながら走り抜けた日々の記録をまとめています。

最近の記事

曇り空から一隅を照らす光

1. はじめに 2023年の12月。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(以下LSE)の修士課程を無事に卒業出来ました。しかも嬉しいことに、最優秀成績(Award of Distinction)で。 時が経つのはあっという間です。修士課程の1年は恐らく人生で一番頭を使って、努力して、必死で、あらゆるものを振り絞っていました。2人の子どもを育てながら、自営業者として働き、近年の超円安のなかで年に何度もロンドンに通う日々はめちゃくちゃしんどかったです。しかし、それ以上に毎日

    • 忸怩たる思いでカンパのお願い(&お返しはLSE修士挑戦の報告会!)

      皆さん、こんにちは。 まず、なんとも直接的なタイトルになってしまっていて恐れ入ります。しかし、にもかかわらずこの記事を開いてくださり本当にありがとうございます。 結論からお話すると、かねてから挑戦していた英国LSE修士を無事に完走することが出来ました。しかしながら、円安ポンド高および物価高騰が進む中、自費で海外大学院に挑んだ反動で想定以上に経済的に難しい状況に陥ってしまい、意を決して皆様にカンパをお願いさせて頂いている次第です。 大事な考え方として、単に皆様にご協力をお

      • それでも、いつかは

        2023年6月半ばから7月頭まで、英国ロンドンを訪れていました。 現在通っている大学院、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(以下LSE)の集中授業の最終回に参加するためです。 自分が何歳になっても今の気持ちをいつでも鮮明に覚えておけるように、記録を残しておくためにこのnoteを書いています。少し長いですが、ほぼ個人の記録のために書いているので、ご了承ください。 4億7000万秒の翼の向かう先 大学院への入学を決めるまで、私のなかにあったのは静かな絶望でした。 C

        • 4億7000万秒の翼

          2022年9月3日。日本からはるばる、英国ロンドンを訪れています。 コロナの影響もあって海外に来るのは実に5年ぶり。 そして、最後に海外に行ってからは2児の父となり、1人で行動するのなんて随分久しぶりに感じます。体感は5億年ぶりくらいでしょうか。5億年も生きたことはないですが・・・笑 さて今回の渡英の目的は、2022年9月より入学させてもらえることになった大学院修士課程の対面授業に参加するためです。 入学先は、The London School of Economic

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        • 英国ロンドン大学LSE修士で、ソーシャルインパクトを学んだ話
          4本

        記事

          恐れと踊る
社交場で

          (投げ銭形式で全文公開しています) 人が行き交う、眠らない街 渋谷。
 招待制の音声配信アプリClubhouseをダウンロードした翌日、
僕はコロナウイルスが流行する前の騒がしいスクランブル交差点を
横切り、行きつけのバーに向かっているような錯覚を覚えた。

 起業家やクリエイターっぽい人たちがそこかしこでガヤガヤしていて、
常に精神的なプッシュ通知がピコピコ飛び交う感じ。

 僕にとってのClubhouseの感触は、渋谷と恵比寿の間の
シェアハウスに住んで、仕事と酒

          ¥300

          国際オリンピック委員会宛のおてがみ(英語)を全文公開

          東京オリンピック組織委員会の森会長の発言(女性を理事会に入れると発言が長くなり、会議に時間がかかる等)について、国際オリンピック委員会に事実確認依頼と会長人事および組織体制への疑義を英語で表明しました。 (東京オリンピック組織委員会への問い合わせでエスカレされるかが不安だったので、英語を使ってオリンピックムーブメントそのものの母体に問い合わせた次第です。) 同様の目的で国際オリンピック組織委員会に問い合わせをしたいけれども、英語で文章を書く時間や余力がない方のために、私が送

          国際オリンピック委員会宛のおてがみ(英語)を全文公開

          承認の魔力と、良い距離感をとる

          (投げ銭形式で全文公開しています) 2015年12月24日、東京都渋谷区で開業届を出しました。 「変革の前夜を影になり日向になり支えるプロでありたい」と思いを込めて、同じ前夜の意味を持つ12月24日に開業してから5年。 その間ずっと、これから起業やプロジェクトを行う人たち、すでに事業を立ち上げて成果を出す活動している人たちの支援が生業です。数えられるだけでも、4,000人を超える個人・法人の想いや事業構想を心で聴き、問いを編み、その挑戦が変化が生むまで触媒として伴走する仕

          ¥300

          今、とまらない合宿をはじめる理由

          2020年、世界を覆った転換期2020年、世界的なパンデミックの影響により、人類全体が大きな転換期を迎えています。 国家間移動を含めて物理的な移動が制限され、人と人が顔を合わせる機会が激減しました。ウイルス感染への恐れから、他人との接触が難しくなり、他者との心のつながりを感じるのが少しずつ、ですが確実に難しくなりつつあります。 移動を制限されたことでインターネット上の情報量は劇的に増大したものの、溢れかえる断片的な情報やそれぞれの立ち位置から発せられる強いメッセージの集積

          With COVID-19に、想像力と優しさを

          このパンデミックから、私たちは何を学べるだろうか? 自然災害や金融危機から引き起こされてきたパターンを繰り返さないために、どう行動を変えられるだろうか? COVID-19により、失われていく暮らしと仕事COVID-19の影響で住まいや仕事を失った人たちを支える活動が、大阪のホームレス支援等に取り組むNPOの皆さんによって立ち上がった。 クラウドファンディングで活動資金を募っており、私は最高額を支援した。 (以下、プロジェクトのWEBサイトとクラウドファンディングのページ。

          あらたなる/私の2020年

          年末年始のインターネット、ことSNSは、家族やパートナーと温かい時間を過ごしている人たちの投稿から、正月もひたすら仕事にコミットする熱い投稿まで、自己愛と他者愛でタイムラインがみっちみちだった。 個々の投稿やその投稿を行っている友人たちは大好きなのですが、正月のSNSはもはや情報の種類も量もオーバーフローになっていて、どうしてもそこに自分がタイムリーに参加する気になり切れなかった。そんなこんなで、少しタイミングをずらしてこの記事を書いている。 (とかいいながら、年末年始に呑

          雨と群盲

          雨ー。 ある日曜日の夕方、ぱらぱらと雨が振り始めた。 自宅の窓からぼおっと外を眺めていると、少しずつ強くなる雨音と、外の景色が雨に打たれていく様子がわかったけれども、所用があったので出かけることにした。 傘と雨靴を忘れず家を出て、5分ばかり歩くと、私は大通りにいた。 そのまま大通りを進んでいると、自分の少し前の方に、あれやこれやと話しながら、そぞろ歩いてくる人たちの集まりに気がついた。 恐らく30代から40代くらいの男女10人ほど。 意識を向けてみると、5メートル

          11/15 NPOの次世代キャリアモデルを語る/NPO支援サービスカオスマップ掲載!

          この度、NPOサポートセンターさんが作成されているNPO向け支援サービス提供事業者カオスマップにinnovate withを掲載頂くとともに、11/15開催の国内のNPO向けサービスが一同に会する展示会「BUSINESS to NPO World 」内のトークセッションに登壇させて頂けることになりました! 資金調達や経営の難易度が高いNPO業界ですが、大阪万博の2025年、SDGsの2030年見据えて業界を盛り上げていく一助になればと、以下2点(とつぶやき1点)、書かせて頂

          11/15 NPOの次世代キャリアモデルを語る/NPO支援サービスカオスマップ掲載!

          数字で振り返る、innovate with 東京篇(2015.12-2019.7)

          今月末に大阪に暮らしの拠点を移します。 この節目に、東京・渋谷で開業したinnovate with(個人事業の屋号です)の実績を数字に絞って振り返ってみたいと思います。 私は、基本的にはNPOや社会的企業、スタートアップ等の実践者と大企業、行政、財団等が持つ資源をつないで、新しい現実を生み出す仕事をしています。 私の仕事の内容は、いくつかの理由で言葉での説明に限界があります。しかしながら、東京に拠点を置いて仕事をしていた4年弱を振り替える良い節目なので、主な指標になる数値

          数字で振り返る、innovate with 東京篇(2015.12-2019.7)

          【ご報告】暮らしの拠点を、関西/大阪へ。

          この場を借りてのご報告となり大変恐縮ですが、私たちの暮らしの拠点を、関西/大阪に移します。 なぜ、関西/大阪に?これを決めたのは、2018年の終わりに妻と息子と一緒に、大阪の実家に帰った時。 妻と息子と私、これからの家族3人の暮らしを考えた時に、どちらかの実家の近くにいて、自分たちの親に息子の成長を見せてあげる時間が自分たちにはとても大事なことになっていました。同時に、家族3人になった今、仮住まい感を抜けて、3人で暮らすまちを改めて選択したい気持ちが強くなっていました。

          【ご報告】暮らしの拠点を、関西/大阪へ。

          6/15(土) パパママ起業奮闘記(イベント予告)

          今週末の6/15(土)に、こちらのイベントでモデレーターを務めさせて頂きます。 題して、「パパママ起業奮闘記」。 私も企画プロデュースに関わらせて頂いている東京都主催のスタートアップコンテスト、TOKYO STARTUP GATEWAY2019のトークイベントとして実施します。 こちら手前味噌ですが、子育てしつつ独立・起業(やそれに準ずるような挑戦)をする可能性がある方に、ぜひオススメしたい!と思っています。 今回は、noteの場をお借りして、その話をさせて下さい。 1

          6/15(土) パパママ起業奮闘記(イベント予告)

          結婚とパートナーシップ (を肴に、昼呑みしましょうという話)

          いきなりですが、皆さんにとって、「結婚とパートナーシップ」って何ですか? 1. 私の結婚観の変遷私はというと、どうにも「結婚」という制度であり概念に懐疑的でした。私と弟が幼い時に両親が離婚していることもあって、紋切り型の「結婚」というものが、必ずしも安全を約束しないことが身体に刻み込まれているからだと思います。 20代の頃のキャリアイメージを思い返してみても、生涯独身で死ぬ気満々でした。死ぬまでの間に、何回か事実婚的なパートナーシップを経験しながら、閉じた結婚という関係性

          結婚とパートナーシップ (を肴に、昼呑みしましょうという話)