オスカー最有力候補と言われているパワー・オブ・ザ・ドッグ。皆さん、ご覧になりましたでしょうか?
玄人筋の評判は良い映画ですが、私の様な映画リテラシーの低い人間には、かなり難しかったです。
Netflixで英語の作品を観る際は、最初は字幕なしで観て、良くわからなかったところや、「面白い表現だな」と思った箇所は巻き戻して英語字幕を表示。それでもわからない場合は日本語字幕を表示。という風に観る様にしています。
本作品は、日本語字幕の出番がかなり多く、更に視聴後に解説記事を読んで、ようやく理解できた作品でした。
映画自体に対する解説は玄人筋に譲るとして、私が英語の勉強視点で何度も巻き戻して確認したシーンをご紹介します。
弟のジョージが兄のフィルに対し、お偉いさんが来るので失礼にならない様に、ディナー同席の際にはシャワーを浴びてくれとお願いするシーン(←フィルはシャワーを浴びないのが伝統的カーボウイスタイルという自負がある)
大変言いにくいのだが、お偉いさんが、いや本人ではなく奥様が、もしかしたら気にされるといけないので。あなたがシャワーを浴びないことを。
少し意訳しましたが、なんともまわりくどい表現。野蛮で男気溢れるフィルと、気弱な常識人であるジョージ。二人のキャラの違いを際立たせる象徴的なシーンです。
米国に赴任するまでは、「英語はストレートに表現しないと伝わらない」と教わったし、そう実践していました。
実際、米国で暮らしてみると、日本語と遜色ない丁寧な婉曲的な表現がたくさん使われていることを学びました。正確に言うと、未だ学んでいる最中。
「英語の品格」ロッシェル・カップ著の中で、英語として間違ってはいないが、ネイティブスピーカーが不快に感じる事例として以下が挙げられています。
どれも、普通に使っていました(笑)。ご興味ある方は、是非、本書をご参照くださいませ。