【ダイエット 遺伝】親が太っているから私も太るの?Yesであり、Noでもある!
良雄です、
今回は
「肥満は遺伝が7割の衝撃事実!しかしそれだけでは終われない!」
をお話します。
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「え?私が太っているのは親や先祖のせい?」
太る要因の70%は遺伝に関するものである。
そんな調査結果があります。
正直、私も親や祖父母の顔が浮かびました。
「どういうこと?」
今日はそんな話をしたいと思います。
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太古の昔、
自然災害や外敵に負けてしまったり
食物を確保できない者、
体に栄養を蓄えられない燃費の悪い体の者、
彼らは現在まで遺伝子を紡いで来られなかったはずです。
食べ物が少なかった氷河期など、
飢えや寒さを耐えた祖先は
体に栄養を蓄えられる者が
生き残ってきたと考えられます。
そんな素晴らしい遺伝子を受け継いだはずの
私たちは、今その遺伝子によって
「太る」と言う症状に苦しんでいます。
デンマークで行われた調査結果から
太る要因の70%が遺伝によるものだと分かったのです。
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太る遺伝子と言うものがあるわけではないです。
太る要因と言うのは複数あります。
そのうち体のつくりに関する要素があり、
またそれらの要素のうちいくつかが
「遺伝する要素」と言うわけです。
その「遺伝する要素」が太る要因の70%を
占めていると言うことになります。
他にもこんな話があります。
1卵生の双子のうち
どちらかが糖尿病になっていると、
もう一方も糖尿病の割合が80%である。
また、家族に糖尿病がいると、
50%の割合で自身も発症するという
調査結果もあります。
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遺伝とは直接関係ありませんが、
子供の体重は母親で決まります。
胎児は母体のインスリン過多や
ホルモンバランスの乱れを
胎盤を通して直接伝わります。
「胎児性巨大児」は
妊娠中の母親が糖尿病や肥満、体重増加と
相関関係があります。
母親のインスリン値が高いと胎児は
巨大化するということ。
個人的なお話ですが、
私の母は私を生むとき、
糖尿病の素養があったのでしょう。
私の出生時体重は
超巨大児のカテゴリ4500gを超えて
なんと4650gありました。
実際母は現在糖尿病と戦っています。
4650gは当時私が生まれた産科医の最大記録でした。
当時の産科さんは双子と勘違いし、
ベッドを2個用意したというエピソードも。。。
ーー豆知識ーー
低出生体重児:2500g未満
極低出生体重児:1500g未満
超低出生体重児:1000g未満
巨大児:4000g以上
超巨大児:4500g以上
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肥満が問題視され始めたのは1970年代以降です。
人類が誕生した400万年前から
1970年代(50年前)まで、
太った人はほとんどいなかったのです。
確かに、
太っていたら
獲物は取れなかったでしょう。
太っていたら
外敵の攻撃目標となってしまい
逃げられなかったでしょう。
それを回避するために
人間には恒常性維持機能(ホメオスタシス)として
肥満を防止するシステムがあります。
人間は体内の脂肪細胞から
「レプチン」と言うタンパク質を生み出します。
脂肪が増えるとレプチンが増えます。
レプチンが脳まで達すると
「脂肪の蓄積をこれ以上増やさないように」と
食欲が抑制されます。
しかし、
現代人の中にはそのレプチンが出ても
食欲の抑制が止まらず食べてしまう人もいます。
レプチンが出ていることが常態化した場合、
「レプチン抵抗性」が出来てしまうのです。
しかし、
実験でレプチン抵抗性がある人に
更にレプチンを投与しても
食欲の抑制が効かなかった結果があります。
なので、レプチン抵抗性の影響が
肥満の直接の影響ではないでしょう。
もっと他の要因があるはずです。
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遺伝の要素が70%もあるのに、
昔の人は太っていなかった。
と言うことは
遺伝以外の残り30%の要因が
現代の肥満の大きな課題なのでしょう。
1970年代から
欧米も、日本も「BMI」の値が増加してきています。
※日本での例外
20代30代の女性は
データのある1947~1967年はBMIが高く、
それ以降は下がっていっています。
痩身がトレンドになっているからかもしれません。
では、
1970年代以降何が有ったのでしょうか?
食事のカロリーは戦後すぐに上がっていますので、
時期が違います。
むしろ1980年後半以降はカロリー下降傾向なのに
肥満や糖尿病は増加傾向です。
車が増えたこともあるかもしれません。
運動しなくなったこともあるかもしれません。
大きく変わったのは
食事内容、食材の変化があると考えられます。
1970年代以降、
体に良くない油脂類が増えた
糖質過多になった
人工的な食材が誕生した
ファストフードが増加した
菓子類が増加した
間食が増えた
自炊が減った
高度に精製された食品が増えた
加工食品が増えた
これら一つ一つの変化の影響は
小さいですが、「チリも積もれば」ですし、
交互作用で悪影響倍増するものもあるのです。
体へ影響するメカニズムから追っていくと
肥満への影響は明らかです。
今、
食事の在り方について、
過去の人類が食してきたものに
照明を当てる必要があると思いませんか?
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車のない世界には戻れませんし、
仕事が忙しい中、運動に時間は多く取れません。
在宅ワークやリモートワークも増えるでしょう。
生活様式を変えるのは難しいですが、
食事は気を付ければいくらでも変えられます。
食事を1970年代以前に近づける、
もしくは有史以前の食生活に近づけることで、
レプチンなど人間が元来持っているホメオスタシスを
十分に働かせることが出来ると思います。
そうすれば自然と痩せている状態を保てますよね。
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今日のまとめ
「責めるべきは親や先祖ではなく、現代の食生活を責めよ!」
冨士良雄
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