バイキンマンが好きだ
2025年、朝の連続テレビ小説であんぱんが制作決定。
やなせたかし、小松暢ご夫妻を基にしたお話ということで、早くも注目されております。
そりゃもうアンパンマンと言えばもはや全国民が知っているのではないかという知名度。
出産祝いのおもちゃやらなにやらはとりあえずアンパンマンを贈っておけばいいってくらいです。
我が家においても、息子は確りアンパンマンを通りました。
子供向けの最初のアンパンマンの絵本もあります。
やっぱりほぼ丸だけで構成された顔は、親しみやすいのでしょう。
そんなアンパンマンも時代のせいか結局暴力でカタをつけてるといった批判を受けることもあります。
勿論、エンターテイメント故のヒロイックなところはあるでしょう。しかし、アンパンマンの基本は慈愛。
何が正義かわからない中で、唯一の悪とは、お腹がすくということ。それを自らの体を犠牲にしてでも、満たしていくのがヒーローという、どんな時代においても通ずるところがやはり今も愛されている理由なのだと思います。
ちなみにバイキンマンをアンパンチするのもクラスのいたずらっ子が意地悪するのを懲らしめているということらしいです。
それどころか、「胃腸の中の善玉菌と悪玉菌のように、光と影のようにぼくたちはお互いがなくてはならない存在」とまで言ってのける深さ。
さて、そんなわけで概ね毎回シバかれている名敵役バイキンマンですが、僕は彼が好きなのです。
きっと僕以外でそういう人も多いと思います。
アンパンマン誕生の話を見るとわかるのですが、アンパンマンは宇宙から星がジャムオジサンのパンに落ちてきて「ぼく、アンパンマンでちゅ。」って爆誕するのです。
※公式youtubeで観れる。神。
産まれた瞬間から愛されるアンパンマン。
それに対してバイキンマンはバイキン星から卵でやってくるんです。そして、アンパンマンが産まれた瞬間からアンパンマンを倒すと宿命づけられているのです。
そのためにバイキンマンは滅茶苦茶筋トレしたり発明をします。たった一人で、ただアンパンマンを倒すために努力をするのです。
アンパンマンは持って生まれた力と恵まれた仲間がいるのですが、バイキンマンの戦いは一人で始まったのです。
強い。バイキンマン、強い。
確かにバイキンマンは欲望のままに暮らし、力なきものから奪い、ドン引きするような破壊も行ったりします。
しかし、それすらも僕は人間臭さを感じます。
そしてそんな人間臭さ故に、何度倒れても、何度ものを壊されても立ち向かっていく姿、目的のために必死になる姿に思わず熱くなってしまうのです。
また、バイキンマンもフランケンロボ君やしらたまさんなど、自分に対して完全な信頼を置いた相手には調子がくるってしまうところも憎めない。
※バイキンマンを父と慕うフランケンロボくん
※しらたまさん。要は宝塚俳優
アンパンマンは、多少困ったりすることはあれど、基本的にポジティブの塊。
バイキンマンは、ドキンちゃんのために嫌々ながらも頑張ったり、不意の善意にたじたじしたり、ゲストキャラの料理をたらふく食べて幸せそうにしたり、アンパンマンを追い詰めてはしゃいだりととにかく感情豊か。
落ち込むようなネガティブなこともあれど、何だかんだいって頑張るバイキンマンにむしろ勇気づけられるのです。
息子の方は、アンパンマンは大分前に卒業しましたが、これからもバイキンマンは目的のために努力しつづけるのでしょう。
僕も陰ながら応援したいと思います。
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