【アスリート向け】全力を出しきれない80パーセントの男
どうも、モトです。
今回は、
「全力を出しきれない80パーセントの男」
って話をしていこうと思います。
昔からここぞという時に、
・なぜか躊躇してしまったり
・遠慮してしまったり
っていうのがある感覚があったんです。
それの根本原因と解決策みたいな話をしていこうと思います。
この話を理解することによって
ここぞっていう時のパフォーマンスの発揮が出来るかもしれません。では早速いきましょう。
高校最後の夏の大会
高校生の頃の話です。
私は柔道部だったんですが、最後の夏の大会の話です。
高校3年の夏の大会、高校総体っていう大会があったんですけど、そこで結論から言うと個人戦で準優勝しました。わりとすごいじゃないですか。自分で言うのもあれなんですけどw
でも最後の最後に負けたんですよね。東北大会には行くことはできたんですけど、 全国大会にはちょっと行けませんでした。その大会が終わってしばらくしてから、柔道部の監督に会ったんです。
ひさひざに会って、
「あ、お久しぶりです」
って挨拶したんです。
すると、こう言われました。
「出た、80パーセントの男」
って。笑
「え?」って思ったんですよね。
「は?どゆこと?何が80パーセントなの?」
みたいな。笑
まぁ、詳しくは聞かなかったんですけど。
でも、振り返ってみると高校総体の最後の個人戦決勝で負けたんですけど何も出来ずに負けたんですよね。
投げられはしなかったんですけど、
「自分の実力を何も出せずに全て封印されて負けた」みたいな感じだったんですね。
当時の心境
今になって試合中の心境を振り返ってみると
色々見えてくるものがありました。
決勝戦の相手はいつも県大会で優勝してるすごい強い選手だったんです。同年代からは負けてるの見たことないです。
まず、組んだ瞬間に力の差を感じました。
「絶対にインターハイに俺が出る!!!!!!!」
という気迫がとてつもなかったのを今でも鮮明に覚えてます。試合中はとにかく圧倒されました。
・マジで次から次に技をかけまくってくるし、
こちらの技は全て読まれて封印されてる感覚。
・技かけても全然効かないし、良いところ全く組ませてもらえないし、もう相手に完全に主導権握られてる感覚。
…気づいたらブザーが鳴って、
私の高校最後の夏は終わりました。
決勝の試合は、後になって何度もビデオ見返した時期があります。それ見るたびに悔しさが込み上げてきますね。(いまだに脳内に焼き付いてます)
試合中の心境を振り返ってみると
「この人に思いっきりぶつかって行ったらブチギレてくんじゃねえかな?」とか
「思い切って技かけたいけど、 この人に通用するのか…?」とか
「こんな組み手じゃ技が出せない。何をすれば良いんだ…」とか
「他の選手とレベルが違いすぎる。なんだコイツは…」とか
「前に対戦した時よりめちゃくちゃ強くなってる。この短期間で何をしたんだ…?」とか
めちゃくちゃ雑念だらけでしたね。
いろんなことを考えながら試合してたなって思いました。
自分の中では全力出してるつもりだったんです。
でも監督から見たら、
「こいつなんか遠慮してんな」
「こいつ80パーだな」
「勢いが足りん」
多分、そういう風に見えたんでしょう。
それで、たぶん
「出た、80パーセントの男!」
って言われたんだと思います。
心の癖がついたキッカケ
でも、改めて考えてみたんです。
「ここぞ!という時に躊躇してしまう癖がついたのはいつ頃からなのか?」って。
振り返ってみると、おそらく中学生の頃なんですね。
確か中学1年の頃に歩いて学校行ってたんですけど。
登校途中に友達と会うわけですね。
元気よく「おはよう!!」って後ろから言ったんです。
すると、
「いや、うるさい!声でかい!」
って言われたんです。
「えっ?」思いました。想定外のリアクションすぎて言葉が出なくなりました。
おそらく、それがきっかけで
「俺が元気よく話しかけたりすると、
嫌がる人がいるんだ…」
って当時思っちゃったんですよね。
そこからなんとなく他人の目を気にするようになったり、遠慮したりする思考の癖が身に付いた気がします。
当時は岩手県に住んでたんですけど、自分が住んでた地域は、今になって振り返ると田舎特有の閉鎖感がありました。
特にそういう場所でずっと育ってきた人が多かったので、閉鎖的な雰囲気が「固定のルール」みたくなってました。だから他人の目を気にしてる人が多かった気がします。
自分もその環境で育ったので、いつのまにか本来の自分を出せなくなってたんですよね。
試合前の心境、試合中の姿勢
この大会の数ヶ月前、個人戦のトーナメント表を見ました。当時の自分は、まさか県の決勝にいけるなんて思ってもいませんでした。
トーナメント表を見てても、
「あぁ、準々決勝あたりで、あの苦手な選手が上がってきそう。そこが山場だな…」
と、思ってました。
しかし、ラッキーなことにその選手が途中で、負けてました。
この瞬間ラッキーを強烈に感じた私は、
決勝までスルスルと勝ち上がれちゃった訳です。笑
で、決勝になった途端、相手の気迫と勢いに押されて負ける訳なんですけど、試合前から心構えが全然違うんですよね。
決勝の相手は
「絶対にインターハイに俺が行く」という気迫
一方の自分は
「ラッキーな事に決勝まで来てしまった」という弱さがモロに出ていました。
試合中も、このマインドの差は圧倒的に出てきます。
私の試合スタイルは
「有利な組み手になって、やっと技が出せる」
に対して相手は
「とにかくなんとしてでも勝つ」
こういった違いがありました。
試合中は、手数では圧倒されました。
相手は
・不完全な状態でも技を出す
・とにかく前に出る
・絶対に勝つ
自分は
・組めないから技が出せない
・前に出れない
・ラッキーで決勝まで来た
この違いです。
相手は、
「不完全でも技を出し手数で圧倒させ勝つ試合」を徹底した。
自分は、
「不完全だと技が出せない。一発の技に期待しすぎる投げる柔道」にこだわりすぎた。
ここに大きな差が出ていたと思います。
まぁ、技術的な話や、練習量の違いなども考えられるかもしれません。
しかし、それを抜きにしても、
・試合前の気迫
・なんとしてでも勝つという姿勢
何から何まで圧倒的に負けていました。
こういう精神的な所を、高校生の頃の自分に教えてあげたかったですね。
まとめ
これは、柔道に限らずいろんな場面で言えますよね。
・完璧な条件が揃わないと動けない
・自分の実力を過信し過ぎて動けない
・完璧にこだわり過ぎて動けない
・良い所出そうと気合いすぎて動けない
いわゆる
「完璧主義」
ってやつですね。
こういった心の癖を取り除くには、やはり自分自身に対する理解を深めていく事によって解消されていくと考えています。
私は、自己理解やメンタル的な内容の発信を続けていますが、こういったちょっとした心の癖に気づいていく事であらゆる場面で結果が大きく異なってくると感じています。
自分自身にこういった心の癖がある場合に、
「じゃあどうすれば自分の実力をフルに発揮できるのか?」
という作戦を立てれるようになってきたんですね。
今回は、高校時代の試合の話をもとな話していきましたが、場面は違えど似たような事に躓いている人も多いと思います。
80%の地点でくすぶってちゃ、
もったいないです。
自分の能力にブレーキをかけているのは、いつだって自分なので、そこに気づくだけで日常に変化が現れるかもしれませんよ。
という事で、今回は
「全力を出しきれない80パーセントの男」
というお話でした。何かの参考になれば幸いです。
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