Ep.017: 未完成の残り香-ニューヨークの追憶
ニューヨークで暮らして10年、そのうちの約5年間、ストリートスナップを撮り続けた。
きっかけは、在学中にこなしたインターンの一環として、その頃の上司と共に街に繰り出し、スナップを撮り始めたことだ。
しかし、激務が続いて私は体を壊して、インターンは強制終了し、しばしの休みを貰っている間に、上司は日本に帰国した。
心身ともに回復したあと、私は縁あって古着屋の倉庫にて生活をするようになった。
ある日、客の一人が店にカメラを忘れていき、彼は戻ってくることはなかった。
Canonの小さなデジカメ。
私はそのカメラを手に、ソーホーへ向かった。2009年大学2年生だった。
サポートだなんて、少し恥ずかしいですが、何とも嬉しいことですな。これからもよろしくどうぞ!