子どもに無理やりでも勉強させますか?
「このいろスクール」では、勉強時間を設けていません。
勉強してもいいし、しなくてもいい。
するかしないかは自分で決めます。
開校して2ヶ月程経ちますが、小学生で勉強する子はほとんどいません。
いつも遊んだり、お絵かきしたり、漫画を読んだりしています。
でも、
「勉強させないと」
という意見を強く持っている方の話を聞きました。
そこで、勉強について自分なりの考えをまとめておこうと思います。
時代は変わっている
前提として、大人の私達が歩んできた子ども時代と今の子ども達の時代は、全く変わっている、ということを考えます。
10年前20年前の社会とは違う社会になってきているので、自分の経験から離れて、今の子ども達が生きる未来がどうなのか、ということが大きなテーマです。
だから、
・学力がないと就職できない
・就職してから仕事ができない
・大学に行けないので進路の選択肢が少なくなる
などの経験則から離れて考えています。
これからは、AIや自動運転が普及し、今の仕事の半分以上がなくなると言われている時代が来ます。
そこが一つのポイントだと思います。
やらされる勉強はデメリットの方が大きい
勉強を無理やりやらされると、メリットは多少の学力アップくらいですが、デメリットはどんどん大きくなっていきます。
①勉強嫌いになる
1つ目は勉強自体が嫌いになってしまうことです。
本来、新しい学びを得ることはとても楽しいことのはずです。
興味のないことを退屈に教わってしまうと、そのような経験自体を嫌うようになってしまいます。
でも、社会に出てからも勉強することは必要です。
むしろ自分から進んで勉強し、仕事に活かすことが求められます。
勉強に楽しさを失くしてしまう方が問題です。
②自己肯定感が下がる
今の教育は、すべての科目で平均点を取ることを求められます。
しかし、平均点を上回る子どもは半分程です。
残りの半分はみんなと比べて「できない」という経験をしています。
それが、5教科もあります。
競争したり、評価をしたりすることで子どもの勉強にむち打っていますが、大して意味もない知識の習得の程度で成績を判断されます。
学校では、それが人間として一番大事であるかのような扱いです。
自己肯定感は、人生を送る上で、幸せを感じるために最も大切な感情の一つです。
それが、子ども時代の勉強によって下げられてしまうのは、もったいないと思います。
③利他心や道徳心が育ちにくい
勉強を強いることによって、人の評価は成績優位になってしまいます。
子ども達から見ると、勉強ができればいい人間。
勉強ができなければダメな人間。
という極端な価値観を植え付けてしまいます。
でも、人間の価値は「優しさ」「正直さ」「誠実さ」だと思います。
いい点数を取れれば多少のずる賢さはOKになったり、多少嘘をついても友達よりも評価が高いなら有利に働いたりします。
そんな学力・知識を中心とした教育からは、人間としての温かみが損なわれているような気がしています。
それでも、やっぱり勉強していないと将来が不安…
な方もいると思います。
特にお父さんお母さんなら尚更です。
ここで、「将来のために本当に必要なこと」を考えてみましょう!
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