違う人がいることで学んだこと〜新しい教育を創る〜
現在の画一的な教育では、多様性の実感は得にくいです。
先生や教科書の言う通りに考えたり行動したりしなければ、評価されないからです。
しかし、人間はそんなに単純な生物ではありません。
社会もたくさんの国と繋がりどんどん複雑になっています。
否が応でも自分の価値観と違う人と関わり合いができてきます。
価値観の違いを受け入れつつも、自分の価値観を尊重できる
日本人としてそんな生き方をすることが幸せに生きるポイントになってくると考えています。
1.正解とは?
青年海外協力隊としてケニアで生活する前まで、
・約束を守るのは当たり前
・時間を守るように行動することが大切
・嘘をついてはいけない
という日本人にとって当たり前のことは、世界中の人も同様に考えていると思っていました。
でも、ケニアの人たちと仕事をしたり、遊んだりして感じました。
・約束なんて守らないのが普通
・2時間遅れまでは問題ない
・1秒前の言葉は覚えていない!?
というくらい日本人とは違うということを思い知りました。
そして、それはケニアやアフリカだけではなく、日本以外のほとんどの国では日本人ほど几帳面ではないということを知りました。
自分で正解と思っていたことが、自分以外の人には正解とは限らないという事実がそこにありました。
本当に衝撃でした。
この体験のおかげで「当たり前なんてない」ということを実感できたと思っています。
2.個性に寛容になれた!
青年海外協力隊の2年間でまったく違う価値観に触れたので、帰国後に出会った子ども達に対して、とても寛容になれました。
教員を続けていると、年々子ども達の価値観とズレてきます。
ジェネレーションギャップ、得ている情報などが大きな違いを生むからです。
でも、そんな子ども達のことを自分の考えと違うからということで、一概に悪いと判断することは極端に減りました。
(ただ、どう考えても悪いと思うことは指摘しますが…)
3.違いを受け入れる教育
この経験があるから、違いを排除してしまう今の教育や社会に違和感を抱いています。
例えば、
①男女の違いを受け入れないこと
男女関係なく「さん」づけで呼ばせる学校や女性も男性のように働くよう促す「男女共同参画」など
②枠からはみ出す子の発達障害
特別な支援という建前で、普通から排除する特別支援教育
管理やルールの徹底という名のもとで、個性を奪われていく現状を挙げればきりがありません。
多様性や個性の尊重を履き違えている人が、制度を作ったり運用したりする人にあまりにも多すぎます。
そこに不登校の急激な増加の大きな原因があると思っています。
多様性とは、個性を奪って、みんな同じようになることではなく、どんな個性の人でも豊かな人生を送れるようにすることです。
決して過剰に配慮して、生きづらさを増すことではありません。
4.本当の「個性を大切にした教育とは?」
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