このいろ教育の特徴〜新しい教育を創る〜
このいろで過ごす数ヶ月で、いろいろと子どもたちに変化がありました。
自由に過ごす中で、たくさんの刺激を受けているようです。
自由に過ごすと、わがままになるとか、成長しない、とか感じるかも知れませんが、「意図的に自由を作り出している」ということが正直なところです。
大人が子どもの成長を邪魔しない、悪影響になるようなことをできるだけしない、ということを「子どもたちの自由に過ごす」と言っています。
このような「自由」の中での変化を紹介します。
・家で過ごしていた子が、毎日フリースクールに来て友達と遊んでいる。
・家以外ではほとんど話さなかった子が友達やスタッフと笑顔で遊んでいる。もちろん会話もたくさんする。
・怒られることが多く自己否定傾向にあった子が、自信を取り戻すような言葉を発する。
・コミュニケーションが苦手で、よく暴れていた子がだんだんと落ち着いてくる。
このような中で自己肯定感を失わず、勉強してみようかなぁという気持ちになっている子もいます。
ここで、このいろ教育について3つのキーワードとともにまとめていきます。
1.心
何かものごとに取り組むとき、いつも意識していることがあります。
「何をやるかよりも、どんな心でやるか」
ということです。
勉強をどんな心でやっているか?
宿題は?
どんな心で学校に通っているか?
部活に臨んでいるか?
大人だったら、
どんな心で仕事をしているか?
です。
人間は心を持っています。
前向きな心でものごとに向かう方が、人生が豊かで、充実していて、幸せにつながります。
だから、勉強や仕事をそんな気持ちでできればいいと思っています。
生活のため、やらなくてはならないから、という今まで進まない気持ちでやってきたものを楽しく幸せな気持ちでできる未来を遺したいです。
まずは、人生を楽しむための心づくりに取り組んでいます。
それは、おおらかな居場所で、優しく成長することで育まれます。
昔の日本人が持っていた感性を取り戻すことだと思います。
それを、このいろで実践しています。
2.夢
僕は、人が明るく楽しく過ごすためには「夢」や「希望」が必要だと思っています。
心を前向きにするには、前向きな未来を想像することが大切です。
今は学校でもニュースでも暗い情報が多いです。
暗い顔で仕事をしている大人も目立っているような気がします。
そんな情報の中で「夢」や「希望」を抱けるような教育をしたいと思います。
そのための一つの方法が、たくさんの大人と出会うということです。
明るくて楽しそうな大人の姿が子どもたちの夢や希望になります。
ただ
「大変だから、頑張れ!」
では、人生は辛いものになってしまいます。
「夢があるから頑張る!」
の方が、自然なかたちだと感じます。
子どもたちに生きる力をつけなければ、という教育がなされていますが、
「夢」があれば、生きる力は自然に身についていくんじゃないかなぁと思い、フリースクールでもそんな機会を大切にしています。
3.学
最後のキーワードは「遊学一致」です。
僕は、人生のすべてのことが学びだと思っていて、その学びの優先順位も人それぞれだと思っています。
学校の勉強も学びであり、友達とお話するのも学びであり、遊ぶことも学びです。
学校の勉強が一番大切な子もいるでしょうし、コミュニケーションを大切にする子もいるでしょう。
遊びながら、目に見えない創造性や問題解決力、自主性を身につけてもいます。
大人がレールを敷くよりも、自主的に学んでいく方が、今の時代には合っています。
また「遊学一致」には、僕自身の願いも込めています。
「仕事も勉強も、遊びのように夢中になって楽しみたい!」
という願いです。
そんな未来を子どもの世代や孫の世代に遺したいなぁと強く思っています。
これまでの延長線で考えると、
・競争に負けないように
・歯を食いしばって頑張り続ける
・辛いことの先に楽しみが
という価値観で学校や会社が存在することになります。
でも、仕事も勉強も遊びのように楽しみながら成果につながるようになれば、より素晴らしい社会になると考えています。
まずは、教育から。
そして、地域に広めていきたいです。
ここから先は
よろしければサポートお願いいたします。 子どもたちやその保護者の皆様に既存の教育とは違った教育の場という選択肢を増やすために活動しています。 具体的には、画一的な教育ではなく、自由で朗らかで伸び伸びしていて、本当にその子を100%認められる楽しい学校を作ります!