往復書簡　もう考えるのやめたい

新年明けましておめでとうございます。
おいらの最も古い友人の一人であるsicroくんとの往復書簡です。
おいらのターンで年をまたぎましたんでまずは新年の挨拶から。

冒頭から突拍子もなくて申し訳ないんだが、sicroってペンネームはどこから持ってきたの？
普段は名前で呼び合ってるけど、おいらとは真反対でSNSなどでは実名を出さないあなたに気遣うつもりであだ名をつけさせてもらう。

sicroさんって呼べば良いものをおいらはその名の出どころを理解せずに使用することに抵抗がある。
とりわけ古い友人であるが故にね。
そこでおいらの勝手で、呼びやすいニックネームをこの往復書簡では使わせてもらう。

君はしいたけだ。

しいたけ占いにハマっているとかどうとか実名を伏せながら書いていた罰だ、というような高圧的なものではなく。

しいたけのポテンシャルの高さに日々感服しているおいらならではの敬意の表しかたである。冷凍してからの方が旨味が出るとか化け物かよ。

さて、おいらなりに納得のいくニックネームを相手に与えたところで、ようやく本題に入る。

まずは、しいたけから頂戴した質問へ回答します。

この返事では手軽にできるストレス解消法を教えてください。

この質問に対する百点満点の答えを持ち合わせていたならば、おいらは自分を精神異常者だと呼ばなくて済んでいるだろう。

しかし、おいらは常に色々試している。そこで、最近発見した注目に値するストレス解消法を紹介しよう。

「腕立て伏せ」

これはホームオフィス中に限ることなので、会社に出勤することが通常であるしいたけにとってはあまり意味がない紹介かもしれない。
ただ何かのヒントになればと思って書く。

おいらはコロナのおかげで去年の三月からズーーーっと在宅ワークをしている。
１日中パソコンに向かって、ストレスを溜め込んでいる。
咳をしても一人、な状態で寂しさがイライラを増大させる。
そんな環境下で最近発明したのが、「ストレスを感じたらその場で腕立て10回」である。

こんなの会社のオフィスでやってたら阿呆(あほう)に思われるであろう。
しかし在宅ワーク中にはとんでもない効力を発揮するのである。

仕事中に最低限の筋トレができて、夢中で体を動かして腕立て10回が終わった時には頭がスッキリしているのである。

男性ホルモンが出るからか知らんが、やってやるよ！と健康的な闘志が湧いてきてイライラがリセットされます。

もし在宅ワークをする機会がないならばお試しいただくのに多少の勇気を必要とするかもしれないが、これがしいたけにも効果があるのか知りたいので一日だけでもやってみてほしい。

ちなみにおいらは１日にだいたい40回ぐらいは腕立てをするような精神状態である。

さて、しいたけの質問に回答したところで本題に入りたいです。

我々はこの往復書簡を通して、人との対話について懸命に答えを探ろうとしている。
人との関係を深めるには対話が良いのでは。どうしたら他人に興味が持てるのだろうか。

と、自分のできうる限り限界まで他人目線になって分析してきた。
しかし最近思う。
これは果たして健康なのだろうか。

おいらが現在住んでいるオランダのロックダウンに終わりがなく、いつまでも個室に閉じこもっていることによる気疲れなのだろうか。

最近よく思うのが、人はおいらに対して興味を持っていないということ。
おいら自身も他人に興味がないのだからそうに決まっている。

人気者になりたいと思っていたが、お金の匂いがする人に人は集まりやすい。
しかし残念ながらおいらにはお金の匂いをさせられる能力がない。
そしてお金の匂いをさせて人気者になりたいわけでもない。

ではどうしたいか。
もう人にどう思われるだとか、気にしたくない。考えたくない。
という願望が芽生えた。

みんな違ってみんなどうでもいい。

そんなことを落合陽一氏が言っていて、妙な優しさに包まれた。
https://youtu.be/N-uCT3jGEMs

小さなミスをしいたけもおいらも重く捉えすぎてしまう性格だからズーっと苦しんでいるよね。

でも君は同僚が半年前に犯した重大なミスを覚えているかい？
おいらは覚えていません。

でも自分が犯した小さなミスは日々自分を痛めつけるのだ。
それは周囲の人にも、おいらが犯したその小さなミスが自分自身に響いているのと同じ音量で響いていると勘違いするからだ。

みんなにとってはおいらのミスより、今日の晩飯の方が重要な議題なのだ。

もちろん、身近で大事な人とは対話を重ねる必要があるし、自分の振る舞いにも気をつけるべきだ。
でもそんな身近な人は少数に限られる。

きっと、人を不快にさせたり、迷惑をかけたりすることがなければ自然にしていていいし、気取らなくていいんだよ。

ということで、対話に関してはあまりもう考えたくない。のが今の本音である。
これは成長なのか退化なのかはわからないけど、今はそう感じている

では、今回はこんなところで終わりたいと思います。

最後に、しいたけさんにお願いです。
フルーティで飲みやすい赤ワインのオススメをご教示ください。
(歳のせいかようやく軽めの赤ワインを楽しみ始めました。)

あと、しいたけというニックネームだけは勘弁ということであればその旨も伝えてください。改善します。