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イチローさん、智辯和歌山高校野球部を指導!そこから学ぶ「リーダーの話し方」3つのステップ
今回の話し方のテーマは「イチローさん」です。
イチローさんの記者会見やインタビューを聞くと、本当に言葉の重みを感じます。
言葉数が多いわけではなく、その密度です。ひと言ひと言に、あらゆる想いが凝縮されています。
リーダーを目指されている方は必見です!
今回ご紹介するのは、昨年の12月、イチローさんが、智辯和歌山高校の野球部を3日間指導したときの番組です。
イチローさんが、部員に実施した3つのステップがあります。これがリーダーの話し方において本当に参考になります。
ぜひ一緒に学んでまいりましょう!
ステップ①:観る
指導する前、イチローさんは、インタビュアーに、
「どういうスタンスで3日間、彼らに向き合いますか?」
と聞かれました。
イチローさんは即答で、
「わかんない。1日目は見るだけ」
と。すぐに結論を出さないというです。
まずは、どういう状態で、どんな想いで野球をしているのか、徹底的に観る。これを1日目にやります。
そして1日目に、イチローさんは気づくわけです。
すごい練習量だと。智辯和歌山高校は、全国で超有名な強豪です。そんな智辯和歌山高校の練習量はメジャーリーガーも顔負けであると。
ただ、練習量が多すぎて、逆に、1球1球全力で投げることができていないのではないか。ここに問題意識を持ちます。
ステップ②:伝える
そして2日目。
全力で投げる。これを伝えはじめます。
イチローさんも、自ら全力で投げてみせます。
バッティングも、自ら打席に立って、全力でフルスイングしてみせます。さすが元メジャーリーガー、打球の弧の描き方がまったく違います。
決して、多くのことは伝えない。
伝えたのは「全力で」これだけ。
ステップ③:考えさせる
そして3日目。
部員に考えさせます。
3日目になると、部員が自らイチローさんのところに寄っていき、ガンガン質問します。
イチローさんに質問するのって、結構勇気がいると思うんですが、どんどん近づいて必死にメモを取っています。
誰からも言われたわけではなく、自ら。
イチローさんが3日間で実施したのは、
観る>伝える>考えさせる
まさにこの3つのステップでした。
仕事の場面で活かすには
このステップを普段の仕事に活かすには、どうしたらいいでしょう。
これは私の痛い経験ですが・・・
26歳のとき、私には14人の部下がいました。私は、部下のことをまったく観ず、朝礼、終礼で毎日激を飛ばしていました。
「アポイント件数が少ないぞ!」「やる気あんのか!」「俺一人でも売上をあげてやるぞ!」と。。。ほんとに最悪な上司だった思います。結果、半分が辞めていきました。
当時の部下には、本当に申し訳ないことをしたと思っております。
本来は、まさに今回イチローさんが行われた、
観る>伝える>考えさせる
を実施すべきだったと思います。
まずはステップ①:観る
最近やる気が見えない、ミスが多くなってきた。そんなときでも、直ぐに「ダメじゃないか!」「もっとしっかりしろ!」と否定しない。まずは、きちんと本人を観察すること。
ステップ②:伝える
そして、本人の状態を把握した上で、「私はこう思う」と伝えること。ちゃんと観てくれた上で、本音を伝えてくれる人の言葉は響きます。
ステップ③:考えさせる
最後は本人に「どう思う?」と考えさせる。
まさに子育てに似ていると思います。
ちゃんと子供のことを見て、
「◯◯ちゃんには、こういう人になってほしい」
と伝える。
最後は「でも、◯◯ちゃんが本当に大事だと思うことをやってくれればいい」と任せる。
観る・伝える・考えさせる、の流れです。
イチローさんが言葉に拘る理由
イチローさんは、3日間の指導を終えた後にインタビュー受けています。
インタビュアーがこんなことを言いました。
「イチローさん、最後、部員に『ちゃんとやってね』と言っていましたね」
と。
イチローさんは、
「ちゃんとやってね、なんて言ってませんよ。ちゃんとやってよ、と言ったんです」
と。
「ちゃんとやってね」ではなく、「ちゃんとやってよ」
この1文字の違いに拘りました。
なぜなら、「ちゃんとやってよ」には、
「俺もみんなのことをずっと真剣に見ているから。だからみんなも真剣に取り組んでほしい」
という気持ちが込められているからです。
だから「ちゃんとやってね」という優しい語意じゃなく、「ちゃんとやってよ」という強めの語意になったのです。
そして、今年の夏の甲子園。
どこが優勝したか?
そう、イチローさんが指導した智辯和歌山です。
智辯和歌山の部員は、本当にちゃんとやりました。
観る、伝える、考えさせる。部下の育成の軸に据えてみませんか。
動画でも詳細を解説しておりますので、お時間のある方はご確認いただけると嬉しいです!
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
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