人前で落ち着いて話せる「3つ」のポイント
「どうしても人前だと早口になってしまい、落ち着いて話せません。ゆっくり落ち着いて話すにはどうしたらよいでしょうか」
今回は受講生の方からこんな質問をいただきました。ご質問ありがとうございます!今回は、人前で落ち着いて話せる3つのポイントについてお伝えいたします。
緊張しているときは、どうしても早口になってしまいますよね。なかなか意識をしても変えることができません。
そこで、本日は「意識を変えるのではなく、早口にならない仕組みを予めつくっておく」ということをお話します。
それでは早速3つのポイントにつきまして解説してまいりましょう。
①短文
これは一文を短くするということです。
「今日お伝えしたいことは、こんなことで、あんなことで、あれがこうなって、こうしてあんなふう…」と、一文が長いと早口になりやすいです。呼吸をせずにダーッとしゃべっていたら、どんどん早口になります。
短文で区切ると、こうなります。
「今日お伝えしたいことは〇〇です。ポイントは3つあります。1つめはこれです。2つめはこれです。3つめはこれです」
このように、短文で区切ると句点(。)でブレス(呼吸)ができます。
そこまで意識しなくてもよいですが、だいたい一文の長さは40〜80字程度が適切です。パソコンのWordで端から端まで表示できる文字がだいたい40文字程度、ネットのニュースや記事も30〜40文字です。話すときにいちいち意識する必要はありませんが、だいたいそのぐらいの分量で句点を入れると、聞き手も聞き取りやすいです。
②間
句点を入れたくても、どうしても話が続いてしまうときもあります。
そのときは「間」を入れましょう。
例えば、「今日お伝えしたいことは(間)、◯◯についてですが(間)、とっても興味深い結果がでましたので(間)、ぜひお伝えしたいと思います」といった感じで間を入れると、それもブレーキになります。
ダーッとしゃべると、どんどん加速がついて早口になっていきます。例えば、坂道で石ころが転がるときに、転がれば転がるほど加速していきます(加速の原理)。
話すときも一緒です。スピードを落とすにはブレーキが必要なのです。間がブレーキの役割になります。
③質問
自分が一方的にしゃべっていると、加速の原理で話すスピードがどんどん早くなってしまいます。
ある程度話したら、「ここまで質問はありますか?」「ここまでは宜しいでしょうか?」といった具合で質問を入れてみましょう。
質問を入れると、相手にボールが渡るので、これもダーッと早口で話してしまわないためのブレーキになります。
質問して直接相手に答えてもらうケースもあれば、「一人質問」というのもあります。例えば「私こういう経験をしたんですけど、みなさんいかがでしょうか?結構あったりしますよね」「みなさんはどのように考えますか?私はこう思うんです」といった感じで、直接答えていただくわけではないのですが、質問を投げかけることで相手に問いかけていきます。この問いかける瞬間もブレーキになります。
早口で一方的にしゃべっているときは、自分が話したいことが先走っていて、相手が追いついてこない状態が多いです。上手く質問を入れることで、自分と相手の思考のスピードを合わることができるようになります。
【本日のまとめ】
本日お話した3つのポイント、
①短文
②間
③質問
これを、練習するとき、または話すことを考えるときに、事前に入れておきます。そうすると、勝手にブレーキがかかって、早口を阻止することができます。詳細は動画でお伝えしております。お時間あるときにぜひご確認ください。
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎30秒で伝える全技術 (KADOKAWA)
【オンラインセミナー、コミュケーション力アップ、伝わる話し方セミナー】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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