上司の会話の質を高める「上向き・下向き」言葉のエネルギーとは?
「部下がなかなか言うことを聞いてくれません…」
今回は受講生の方から立て続けに3件、このようなメッセージをいただきました。メッセージをお寄せいただき、ありがとうございます!
これまで多くの管理職向け研修を実施させていただき、たくさんの上司の方にお会いしました。そこで気付いたことがあります。
それは、同じことを言っていても、「あの人が言うと動きたくなる。あの人が言うとちょっとカチンとくる」という差があるということです。
同じことを言っていても伝わる人と伝わらない人
その違いを明確にするときに、我々は2つの切り口から見ていきます。
それは、
①上司と部下との関係性
②会話のクオリティ
です。今回は、②の会話のクオリティに特化してお伝えしたいと思います。
上司部下だけでなく、親子関係、学校の先生と生徒など、「なんで言うことを聞いてくれないんだろう?」と悩んでいる方にもお役に立てる内容になっておりますので、ぜひ最後までご一読いただければ幸いです。
では、早速内容に入っていきましょう。
言葉のエネルギーとは?
言葉にはエネルギーがあります。
それは上向きのエネルギーと、
下向きのエネルギーです。
例えば、上司が部下に、
上司A:「パワーポイントで資料が作れないと、お客様にちゃんと提案できないぞ!」
上司B:「パワーポイントで資料が作れるようになると、お客様に良い提案ができるようになるよ!」
上司Aは何だから怒られている感じて、下向きのエネルギーを感じます。上司Bは励まされているようで、なんだから上向きな感じがします。
言っていることは「パワーポイントで資料を作れるようになろうね」と一緒です。しかし、表現方法一つで言葉のエネルギーが変わってきます。
また、会社を辞めるかどうかを考えている部下に、上司からこんな言葉が発せられたとします。
上司A:「今、会社を辞めたら、積み上げてきたスキルが中途半端に終ってしまうぞ!」
上司B:「もうちょっと続けてみ。今まで積み上げてきたスキルが完成形に向かうと思うよ」
上司AもBも、引き止めているのは一緒です。しかし上司AよりBの方が「もう少し続けてみようかな」という気になりますよね。
これは、単に言葉をポジティブに変えようというだけでなく、会話で発するときのエネルギーを変えていこうということです。
下向きの言葉を発するときって、その人から鉄のように冷たいエネルギーが出ています。「ダメじゃないか!」と叱るときは、だいたい険しく怖い表情をしているはずです。
逆に「こうするともっと良くなるよ!」というときは、表情も朗らかで、温かい未来に向かったエネルギーを発しています。
同じことを言っていても、表現を変えて、会話で発するエネルギーを上向きにするだけで、部下への伝わり方はまったく変わります。
北風と太陽理論
「北風と太陽」というお話がありますね。
北風の状態でビュービュー正論を言われたら、部下は心を閉ざしてしまうので、言うことを聞いてくれません。逆に温かいエネルギーで言葉を伝えると、部下は心を開き、メッセージが届くようになります。
たしかに厳しいことを言う場面を必要です。「ダメじゃないか!」と本気で怒らなければいけないときもあります。私も社会人のときに、上司から1時間くらいボコボコに叱られたことがありました。しかし、その後、ケロッと表情を変えて、「よし、飲みに行くぞ!」とご飯に連れていっていただきました。その上司とは今でも仲良くさせていただいてます。
あまり関係性がよくない部下との会話を思い出すと、「確かに下向きのエネルギーで会話していることが多かったな…」と気づく人が多いです。
「部下がなかなか言うことを聞いてくれない…」そう思うときは、ぜひ、
①表現を上向きに変えてみる
②発する言葉のエネルギーを変えみる
を実践していただけると嬉しいです。
詳細を動画でもお伝えしております。お時間あるときにぜひご確認ください。
「ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール_みのちゃんねる
上司の会話の質を高める!「上向き・下向き」言葉のエネルギーとは?
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎30秒で伝える全技術 (KADOKAWA)
【オンラインセミナー、コミュケーション力アップ、伝わる話し方セミナー】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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