モーションキャプチャーの撮影で良く使われるTricking Best 5
本日はモーションキャプチャーの撮影現場で良く使用するトリッキングを使用頻度順に5つほどご紹介してみたいと思います。(杉口調べww)
どんな技かは名前でググってみください。
そのうち動画でも貼り付けてみようと思っております。
どちらにしろマニアックすぎて一部の方にしか伝わらないと思いますが、たまにはこんなのもも載せてみますね。
【第5位 コークスクリュー】
意外にもみんな大好きコークスクリューのが5位です。
人気の技なんですけどね〜。
カットシーンではたまに求められたり、こちらからプレゼンすることもありますが、後方に向かって回転するという状況が、バトルの中では起きにくいからです。
移動値も少ないですからね。 インゲームの中ではなかなか使われることはありません。
前に向かって、強い意志を持って派手な技を繰り出すのであれば、後述するバタフライツイストやエアリアルツイスト系の方が扱いやすく、それらと比べると出番が減ってしまいます。
ただクリエイターの方がめちゃくちゃ複雑な攻撃方法を考えてくて下さったときなどは、繋ぎの部分で活躍してくれる状況はあります。自分はなぜか、女性の役をやるときに求められることが多いです。
【第4位 540Kick】
540Kickは、多くのクリエイターの皆さんに評判が良いです。力感が出ますからね!
単発で行うこともあるし、ほとんど全ての武器を持って行うこともできる便利な技です。
下位互換のトルネードキックも使用頻度が高いです。ひと昔前なら、これでも十分に決め技として成立していましたね!
逆に720や900までやってしまうと、うまく扱えるマニアックなディレクターさんは極端に減ってきます。力感もありますが、やはりボタンを押してから攻撃が当たるまでの回転してる間が時間がかかってしまうので、リズムが間延びしてしまいます。
アクションゲームの中でも、かなり特殊な雰囲気の世界観のものなら使用機会は出てくるかもしれませんね。
NieRではジャックナイフでも採用してもらえました。
【第3位 チートエアリアル】
チートエアリアルは、攻撃動作でも回避動作でも使える便利な技です。
レスポンスも早く、キックでも武器持ちでも、そのコンビネーションでも活躍してくれます。
唯一惜しいのは、軸ズレが起こりやすいことです。前方に向かって攻撃し続けたくとも、この技のヒットポイントは進行方向に対して90度になるので、ちょいとスムーズさに欠けたり、修正をお願いしないといけない状況が生まれます。
とはいえカットシーンでではそういった不利もなくなるし、逆にそれを利用したダイナミックな振り付けやカメラワークなども挑戦出来ます。
ただEnbuDoの仲間達がこれをやってると、「楽してやがんなww」と自分は思ってますww
【第2位 バタフライツイスト】
この子とっても良い子ですww 自分は大好きです!
中国武術では旋肢転体、器械体操だとドーヒと呼ばれていました。
比較的日本に入ってきたのが新しい部類で、自分より先輩達の世代になると、まだ一般的ではなかった様です。
相手に向かって前方に勢いをつけながら行え、回転で派手にも出来るし、前後左右上下とどの方向にも攻撃を繰り出すことが出来ます!
回避行動としてもチートエアリアルよりも派手に演出できますし、エントリー段階でダッキングを入れるかそのまま行くか(エアリアルツイストか)も選択可能です。
やられるリアクションもとても派手に演出してくれるナイスガイです👍✨
ドラクエⅪのカミュのアサシンアタックもこれを逆手で行いました。
困った時のバタフライツイスト! みなさまバタツイ、バタツイをどうかよろしくお願い致します!♪
【第1位 ライズ】
栄えある第一位に選ばれたのはライズ(Rize)君です!(あくまで個人の感想)
困った時にはいつも私を助けてくれます♪
この子をベースに、上位互換であるサイドスワイプやライズフルなどと混ぜて使うと、あらゆる状況に対応してくれます。
2位までに上げたほぼ全ての能力兼ね備えつつ、なんなら移動値まである程度コントロールできるという、個人的には汎用性最強の技だと思っております。(バタツイは前方に進まざるを得ない)
そしてこの技が持ってる反則的特殊能力が、〇〇までコントロール出来るというものですが…さすがにそこは企業秘密にさせていただきますね🙏
以上、私の思うベスト5でした。
仮面ライダーウィザードを担当させてもらったときも、リバースライズショット(その場で巻き込みながらのライズをしながら銃を撃つ)やSSS(Side Swipe Slush サイドスワイプと剣での切り込みを同時に行う)など、このライズをベースにして様々なオリジナル技も採用してもらいました。
ここだけ文章が長いですねww 止まらなくなってしまうからこれくらいにします。
あと、他には
【番外編 ウェブスター】とかもめちゃくちゃ使用頻度高いのですが、今回は武術をベースにした斜め回転のアクロバット『Tricking』から技を選出しましたので、割愛させていただきます。
一つ気をつけないといけないことがあります。
二ーズに応えないといけない以上、練習場でやってるような、自由に勢いつけたりといった自分の快適な体勢から技を行える状況はまず無いということです。
待機ポーズや、動きの前後など色々なパターンからこれらの技に繋げる必要があります。
空中でも狙いを汲み取って魅せ、着地もブレずにバッチリ要求された体勢でキメる必要があります。
そのためにジャイロ回転や反作用、物理的なことを理解し、逆算してすぐに修正できる能力なんかも必要になってきます。
仮にクライアントさんやディレクターがなにも分からず無茶を言っても、これらの知識と経験中から今できる最適解を示す。
出来ない理由を探すよりも、どうすれば求められてるものを最短の工数で提供できるか?
ここに対応出来るかどうかが、プロフェッショナルでやっていけるかどうかの分水量かもしれませんね。
なんかマニアック過ぎて身内に説明してる気持ちになってきてましたww
ナマ言ってすみません^^;