野菜も子どもも伸びる夏
毎日きびしい暑さが続き、
いやというほど夏を感じます。
保育園の活動もすっかり夏モードにシフト。
保育園の夏のあそびの定番といえば、
水あそびに感触あそび…
それに野菜づくり!
ConoCoでも
今年も夏の野菜作りをしています。
育てる野菜をえらぶのは
子どもたちにはまだ難しいので保育者が決めますが、
苗は子どもたちといっしょに買いに行きます。
キュウリにトマト、ピーマンにシシトウ。
近所の花屋さんまで出かけて行って、
あれがいいこれがいいと、
皆でワイワイ元気そうな苗を選んで買って帰ります。
買ってきた苗を皆でプランターに植えたら、
観察と水やりの毎日がスタート。
「大きくなってるなあ!」
「虫さんがいる!」
「花が咲いたよー!」
子どもたちには少しの変化も楽しいようで、
毎日なにかしら変わったところを見つけては
報告してくれるのです。
こうして日々水やりしたり虫取りしたりと
お世話をしているうちに、
だんだんと野菜に親しみが湧き、
愛着も出てくるのでしょう。
不思議なもので、
野菜嫌いの子も収穫したときには
食べられるようになっていたりするのです。
「体験する」ということの持つ
力を感じます。
また、おもしろいなあと思うのは、
子どもたち同士の影響の与え合いです。
野菜がとっても苦手なAちゃんという子がいました。
少しずつ世界が広がり
自分以外の人とのつながりができていく中で、
Bちゃんのことが大好きになったAちゃん。
Bちゃんは野菜が好きで、
毎日野菜のお世話をしたり観察をしたりするのを
楽しみにしていました。
「はやくお野菜できないかな。はやく食べたいな。」
そんなBちゃんの野菜好きの影響を受けて、
なんとAちゃんも野菜が食べられるようになったのです。
Bちゃんが好きなものを自分も好きになりたいという気持ち、
Bちゃんと好きなものを共有していっしょに楽しみたいという気持ち。
その気持ちが苦手なものを克服する一歩を
Aちゃんに踏み出させたのでしょう。
これって大人がどれだけ「頑張って食べなさい」と言ったところで、
決して生まれない力だなと思うのです。
つくづく子ども同士で学び合って
伸び合っていく力のすごさに感服します。
野菜も子どもも伸びる夏。
野菜づくりのおかげで垣間見れた
微笑ましい子どもたちの姿でした。