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歌のオーディションを受けてきた その3
歌のオーディションを受けてみたその1
歌のオーディションを受けてみた その2
こちらからの続き
間があいてしまって、もう遠い過去の出来事ですがこれで最後になります。(長いです)
最初に、私はかなりの天然とその1で書きましたが、このオーディションを受けるにあたって、受かってもお金が発生するな、怪しいなあ、という気持ちが実は最初からありました。
ヒーリングの先生の前の職業が芸能プロダクションの社長さんだったこともあり、オーディションとうたって、結局いろんな契約にお金を払うシステムがあるから気をつけてね、という投稿をSNSでみて知っていたからです。
それでも受けてみたかったのは、受かるとどのようなことが待っているのか、そして私の歌はどんな風に評価されるのか、という好奇心からもありました。
一次審査が対面かオンラインでアカペラで歌を1曲1番歌う、というものでした。
2019年の魂うたのことが思い出されます。その時うたった、ハナレグミの家族の風景を歌いました。
場所は渋谷、結構大きいビルの中にその事務所がありました。事務所に着くとそこには私の他にも沢山の応募者の方が座って待っていました。
受付で、どうしてこのオーディションを受けたのか、などと言う質問事項の書いた用紙を記入するように手渡されれました。
ちなみに私の答えは、いつか人前でうたってお金をもらってみたい、と言う理由です。
順番が来て、プロデューサーの方とディレクターの方の前で軽い自己紹介をしました。自分で言うのもなんですが、とても落ち着いてできました。歌も、緊張はしましたが、声も出て歌い切ることができました。
プロデユーサーの方に、音程がきちんと取れていて、声量がある。独自の世界観がある。抑揚はもう少しつけてもいいと思う。キーを高くしてみるとか、英語の歌も合いそうですね。
などと言うお言葉をもらいました。
声質から低いキーではなく、高い方が面白いかもなど、自分ではわからなかったことをアドバイスしていただいてそれだけで嬉しかったし、プロデューサーの方に聞いてもらえたことがとても嬉しかった。そして、自分にこんなことをさせてあげたことも感慨深かった。
一次審査の結果、合格、と言う通知を数日後いただき、二次審査はディレクターの方との面接、と言う流れなった。(ちなみにこのオーディション、年間5万人の方が受けていて一次審査を通過するのは2割です。と言うことを聞いたのですが、本当だろうか)
さて、ここでみなさんはお分かりになると思いますが、ここから先はお金の話になっていきます。
プロデューサーにプロデュースしてもらう、自分の曲を作ってもらう、カラオケで配信する、ボイストレーニングが受けられる、ライブするときのライブ会場を使える、などなどこれらの費用なども一緒に説明してもらいました。
プロデューサーの方はどんなアーティストを手掛けているのかなども。
お金を出せば、曲が書かれ、カラオケの配信で歌えるようにしてもらえる。
すごいなあ、と感心しました。
だけどそれだけです。
私の好きな、個人で活動されているミュージシャンの方達は自分で動画を撮って発信して、レコーディングしてCDを手売りして、自分で見つけた、またはご縁のある場所で人を集めて歌っています。
youtubeで1万とか100万とか再生されていても、そしてすごく有名な方にプロデュースされている方でも基本個人で全部されていてその活動を見て知っていました。
結局、そうやって地道に情熱を持って歌をうたっている姿を知っていたので、お金を出せば、形と流れはできるけれど、人に感動してもらったり、集まってもらったりするのは個人の情熱と力だと思います。
もし本気で歌を人前で歌おうとするのなら、今、提示してもらったサービスを自分でやっていかなくてはいけないんだ、と言うことが具体的にわかりました。
そこにかけるエネルギーが自分には今はまだない、と言うことを伝え、二次審査の合否を聞く前に辞退させていただきました。
Etsukoさんは音楽をどう思っていますか?
と言う質問に、ううーんなんだろう?と考えて出た答えは
共鳴です
自分から出た、表現されたものに共鳴してもらえた時にとても嬉しい、喜びがあるのではないかなあ、と思っています。
断る時に
SNSを見ている時間を自分の活動に注げばいいんだ
そんなにエネルギーは必要ない、時間は取らないできない理由を作っているだけだ
やるかやらないかだ
などなど色んなことを言われましたが、断ることは出来ました。(ここは押されても罪悪感なしに本当にできるようになった)
先ずはお金を出す前に全部自分でやってみないことには、、、ね。
そして、私の天然さ加減を察してくれたのか、オーディションはデビューできるものではないんだってシステムも丁寧に教えてくれました 笑
このオーディションでふとよぎったのが、17歳の高校生が、ギター片手に新宿駅でゲリラライブして警察の方に怒られたり、友人が町の小さな会場で人を集めて歌をうたったりする姿でした。
みているだけと、実際に行動に起こしてみることの雲泥の差
歌のオーディションを受けて様々な思いが形となって現れてきました。
大したことのない話で申し訳ないです。だけどビジネスってすごいなあ、と感心しました。
ちなみにかかるお金ですが結構な額です。沖縄に4〜5回くらいいけるかも。
長いお話に付き合ってくれてありがとうございました。
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