アリス展@あべのハルカス美術館
アリス展に行ってきました!
「不思議の国のアリス」のアリスです。
特段アリス好きというわけでもないのですが、なんとなく興味が湧いて行ってきました。
(あべのハルカス美術館は宣伝、特にチラシとか展示名が上手いと思う。これまでにも行けなかったけど「行きたい」と思う企画展がいくつもあった)
一応行くからにはと、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』だけは事前に読んでいきました。
訪れてから『鏡の国のアリス』という第二作目があったことに気付き(存在は知ってたけど完全に失念していた)、ちょっぴりショックを受けつつ・・・(笑)
『アリス』が描かれた経緯から(実際のアリスという名の少女に宛てて書かれたお話だった)、
『アリス』の世界に影響を与えたであろう、当時のイギリスの文化が分かる展示物(お茶の文化、科学、遊びetc.)、
映像化、アニメ化された『アリス』(ディズニーのセル画やなんかは、ディズニーをそこまで知らない私でもテンションが上がった)、
日本人の画家やアーティストが『アリス』をモチーフにした作品の展示、
『アリス』の舞台やファッションへの影響・・・
と、『アリス』好きにはきっとたまらない展示だったと思う。
そして所々にある、撮影可能な、映えるインスタレーション。
なんとも今風な展示会。
一応、作品も撮影OKのものがいくつかありましたが、
「単体」撮影は不可で、
「数点」を風景写真のように撮るのはOKという、
ちょっと分かりにくいルールで、展示会場内で係の人による注意の声が止まらないのが、ちょっと落ち着いて見られなくて残念でした・・・(笑)
注意してる側もめっちゃやりにくいだろうな〜こんな仕事私はしたくないな〜とかどうでもいいことを考えてしまいました(笑)
展示内容で、私が印象的だったのは、
作者のルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン)の人となりが分かる展示内容と、
舞台化された様々な『アリス』の紹介展示。
ドジソンは実は数学の講師で云々…という話は、原作のあとがきにもあったのでそれを知った上で展示物を見ていたのですが、
挿し絵と文章をどこにどう入れるのかを、細かく表に書き記したメモなどが面白かったです。
適当に言葉遊びをしているようで、かなり綿密に作っている作品なんだなぁということが、改めて分かって楽しかった。
と同時にこういう人の頭の中は本当に一体どうなっているんだろうと、そっちが不思議でたまらなくなりました。
『不思議の国のアリス』は原語で読めると百倍楽しいのだろうなーと思いつつ、河合祥一郎氏の日本語訳で読みましたが、日本語訳もよくもまあこんなに上手に訳せるなぁと感心しながら。
反面、この不可解な世界を純粋に楽しめるような純真さが私にはないので、「全然わっかんないなー」と諦める自分もいて(笑)
でも、この『アリス』が色んな後世の作品のモチーフになっていったというのは、やっぱり分かるような気がする。すーごく、アーティスチックな物語ですよね。
こんなにも筋が通っているようで通っていないようでそれでいて不思議と心踊る感覚が味わえる、創作意欲がかきたてられる作品というのもあまり思いつかない。
そしてそれを元にした、後世の作品、特に舞台ですね、衣装や舞台装置の模型やら、見てるだけで楽しかったです。
作り手が楽しんでるなー!という感じがしていいですよね〜。
映像だと最近はCGでなんでもできるし、それはそれで創作は広がるのですが、
舞台という限られた空間で、あの『アリス』の世界をどう表現するかというのは、いかにも作るのが楽しそうです。
とってもわくわくする展示会でした!
そうそう、帰り際、ハルカスの展望台にも寄りました。晴れてて綺麗な景色が見れました!
案外、スカイツリーとかよりもハルカスくらいの高さから見る展望の方が、近さが程よくて楽しいかもしれない!
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