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モモモーモ・モーモモ SEIYA

こんにちは、SEIYAです。

なんだかんだ、初めてモテアソブのnote記事書きます。最悪、モテアマスアーカイブWEBサイトだけでも見ていってください。オネシャス!




小学生の時に、衝撃を受けたマンガがある。

「ボボボーボ・ボーボボ」


冒頭を簡単に説明すると、鼻毛真剣奥義の使い手 ボーボボ と首領パッチという謎の生き物が畑を耕していたら城ができて、そこを拠点とするところてんと戦ったりする話。

家と駐車場の間にあるフェンスに寄っ掛かりながら、ボーボボ1巻を読んだ。衝撃。マジで面白すぎて、ドッジボールをやめた。そのときの自分にとっては、何かがめちゃくちゃ開けた感じがした。ルール度外視の無限にオモロい世界線。視界が広がる感じ。


そんな小学生時代から13年後、自分はボーボボみたいな家に住むことになった。それが三茶のシェアハウス「モテアマス三軒茶屋」。25歳の自分は、廃工場に住んでいたり、人類の起源を辿ったり、新卒フリーランスアドレスホッパー(ただ金がないだけ)などしていて、ある程度変わった経験をしていたと思ったけど、ここでは全くなんでもないこと。まさかまだこんな未知の魔境があるとは…。身近なところにド深いカオス、気づいたら4年くらい住んでいた(フル住民であった時は本当に短いけど)。マジで、日々起きていることがボーボボを超えて意味不明の連続でやばかった。

自分にとって、モテアマスやボーボボとの出会いは、目の前をパッと明るくしてくれた感じがあって、一生忘れないと思う。今まで囚われていた狭くなっていた考えに、ドカンと隕石を落とすような経験は人生にそう多くあることではないと思う。

このアドベントカレンダーの締切も迫っているので、手短にモテアマスに入居するまでとしてからについて振り返ってみる。



廃工場

モテアマスの前、自分は「ハイチ跡」という荒川沿いにある廃工場のシェアハウスに住んでいた。(そこもなかなか混沌としてた)

入居当時、住民の間で勧誘に困っているという話が話題になっていた。

住民A「俺、この間きた人にめっちゃ熱烈にファンクラブ勧誘されてて…」
住民B「え、おれも…」
俺「?誰のファンクラブですか??」

住民A&B「世界のマキタ」

話を聞くと、自分がハイチ跡に入居する前に、モテアマス御一行が訪れたらしく、その時に世界のマキタさんも来たらしい。これが最初にモテアマスを知ったきっかけだった。(ハイチメンバーがうどんや護身術のイベントをモテアマスでやったりと、結構交流があったらしい)


4周年祭

ハイチは(人間性を保つために)2年で出るというルールがあるため、2年後、自分は退去した。で、フラフラしていた。仕事は「Soft.Guest house」という屋号で、フリーでイベントをメインにデザインなど場づくりに関することをやっていたが、当時マジでお金にならず、契約するにも初期費用を払えないし、デザイナーとしてしっかり生計がたつくらいになりたかったけど、もう25歳で、空白期間が長すぎるし、スキルも全然だし、「あー、もう終わったわ。」と思っていた。そしてシェアハウスを出たことで、固定のホーム的なコミュニティもなく、荷物一個で都内のあちこちを彷徨っていた。この時、アドレスホッパーという肩書き?みたいなものも生まれていたので助かったけど、シンプルなホームレスフリーマンであり、一人前のデザイナーになりたい・ゲストハウスをやりたい、という目標は遠退き、コロナ禍ということもあって、かなり絶望していた。

カメラマンのコーヘイさん、プレーリーカードのあかねちゃんたちと当時フォトウォークというイベントをやっていて、終わったあと「モテアマスっていうシェアハウスの4周年らしいけど行く?」と誘ってくれて、行くことに。コーヘイさんはモテアマスに入る前に、チューニングって感じで突然、路上で酒を飲み始めた。一体、どんなところなのか…。

まず、入る前からトラックの上で七輪焼肉してたり、テントサウナで整っている人たちがいた。なんだか異様な感じだし、イベント特有のキャッキャした感じとかはなく、なんだか各々のペースでととのってる印象。つむつむは前にイベント参加してくれたり、りゅういさんはBANCHで、他にもエロ文化研究家の友達など、ちょこちょこ知っている人がいて少し安心。かなみさんがカズキタさんを紹介してくれて、カズキタさんと初めて話した。「Soft. Guest house!知ってるよ」と言ってくれた。認識してもらっていて嬉しい。この日はたくさん人がいた。いろんな人がいすぎて、大学生時代、大井町でバイト一緒だった人までいた。(お互いに顔を見て、衝撃すぎてフリーズした)

モテアマスの住民はパリピ。そう思っている人が多そうだけど、外から見たモテアマスと、中から見たモテアマスはかなり違う気がする。モテアマスのリビングでパリピっぽい人に話しかけると、大体「オレ?住んでないっすよ」と返ってくる。周年祭でも、住民は奥でひっそりと過ごしていた。当時は、実は外から来る人がどんちゃんやっていて住民は意外としっかり話せる人が多いんだなあという印象だった。もちろんパリピモードを持ち合わせた、ぞのサンタのような人物もいるがぞのさんもすごくしっかり話を聞いてくれる倫理観のある人で、とにかく人間が腐ってるような住民は1人もいなくて、むしろすごい優しい人が多い。


入居

そして、カズキタさんにイベントしたいです!と言って、快諾してくれてオンラインイベントをした。そして、そのイベントの最中に住まわせてもらうことになった。

住んだ最初の頃は、勉強部屋もこんな感じで全然違う雰囲気で、コロナ禍だったのでみんな家で働いてた。

モテアマス学園にグレードアップする前

朝、早めに起きるとギャラさんと部長が2人で朝さんぽから帰ってくる。2人は付き合ってんのかなーとか思ったり、同い年のヒデはとにかく新しく入ってきたやつにも親切でありがてえと思ったり筋トレしたり、イラスト部もちょっとだけやってたり、かなり平和だった。振り返ると全然空気感が違うのすごい。

自分の入居後すぐに、奥田、どりちゃん、りこちゃんたちが入居。いわゆる、ノーウェイブバニーガールアマゾン。さらにジョナも来て、少しずつ何かが変化していった気がする。多拠点住民だったにも関わらず、いつ帰っても「おー!せいやくんじゃん」って言ってくれたおかげで、めっちゃホーム感が出てきた。多拠点生活は、ホームが色々なところにあるように見えるけど、やっぱり本当に心の底からホーム感を感じられる場所はそう簡単に見つかるものではない。結構心細いもので、どこの拠点にいってもおじゃましている感覚があったけど、モテアマスに対してはそれがなくて、すごくホーム感があった。

「夜な夜なワケわかんない話で盛り上がれるリビング」と「熱量高めの勉強部屋」のバランスがすごくちょうどよくてありがたかった。いつも誰か来ていて、どこの誰かもわからないまま楽しく会話して寝るような人たちも良い。「何してる人ですか」という質問をあまり聞いたことないのも謎。


プロジェクト色々

2021年、入居当時は「インドからの刺客」が始まった頃で、100BANCHでも会うことが多かった。最初は、インド犬を置いたり絨毯を敷いたりしていて、これからどう発展していくんだろう….と思ってたけど、今では100BANCHの中でもナナナナ祭ではMAX級に活動しているプロジェクトになっているからマジですごい。そして企画が毎回意味わかんないけど一周回ってなるほどなあ。。ってなってしまうカズキタさんのプレゼンには毎回やられる。

さらに「私立モテアマス学園」というクラファンもやってて、とりあえず支援したけど何に支援しているのかはわからないままクラファンに支援したのは当時初だった。(その後、クラファン=理解するものではない、というのが定説となった)

ただ、今考えると最後もなんか卒業した感覚だし、住民メンバーのことを考えると本当同級生みたいだったな、と思って、学校だったということを思い知らされる。三茶のインド並みに、いいピッタリの表現すぎる。

そして、「モテアソブ三軒茶屋」。

カズキタさんから入居前にメッセージをもらった。

モテアマスのメンバーで仕事をして、モテアソブという会社で事業を作っているらしい。すごい。嬉しくて即答した。

元々、Feteというゲストハウスで働いていたときに、あまりに多様な人が来るので、ここの人たちと一緒に仕事とかみんなでできたら楽しいだろうなあ…と思っていて、まさにそれに近い形をやっているということでどうやってるのも気になった。

Slackに入ると、今はズラーーっとチャンネルが並んでいるけど、当時はまだ「pj-02」「pj-03」とかだったので、多分?モテアソブ始まって結構すぐ関われたと思う。(違ったらすません)


モテアソブ三軒茶屋

めっちゃいろんなものを作らせてもらった。
トランプから電柱広告まで、本当に幅広いデザインに関わらせてもらった上に、仕事の進め方やスケジュールの立て方など、カズキタさんの仕事の仕方も近くでみてたくさん学ばせてもらった。

最初のプロジェクトでは、ぞのさんにもカズキタさんにもWEBの知識不足で迷惑をたくさんかけた…。1980px幅でXDで諸々バカでかいサイズでデザイン作ってしまって、ぞのさんが調整してくれた。ギャラさんにも、実装面ではめっちゃお世話になったし、結構めんどうなことをお願いしてしまったりしていた。

フリーランスで、もうデザイン事務所などで働くことは無理だろう、独学でやっていってそこそこのとこでやるしかない、と思っていたところでのモテアソブメンバーに入れてもらったことは本当に感謝していて、カズキタさんというデザイン&コミュニティ運営の師匠には感謝してもしきれないです。当時、自分のデザインレベルが一定に達していないにも関わらず、一緒に仕事しようと言ってくれて本当にありがとうございました。

モテアソブでは、住民の家賃FIRE(家賃以上稼いで実質家賃の呪縛から解放されること)を一つの目標にしているということなのだけど、前にnoteで紹介してもらっている通り、真のFIREというのは余生過ごせる分のお金をありったけ貯めることではなく、「お金がなくても生きていけるという自信と知識がつく事で、生きる不安から解放されること」と考えていて、モテアマスで過ごしモテアソブで働くことでそれを体感できたのは自分の人生にとって本当に大きい。

モテアソブでも色々思い出はあって、合宿は毎回楽しいし、遠野まで来てくれたとき、藤原印刷へ言った時、などなど各地ゲストハウスに泊まったりしながら仕事したりするという形でいろんなところに連れていってもらったり。本当に書いてると、お世話になりまくりで申し訳なくなってきた。

カズキタさんの原点の一つだという、梢の雪
遊べる企業概要の色チェック

ここで個人的に好きな自社事業プロジェクトを紹介したいところだけど、今もう23:44でタイムリミットまで時間がないのでまた別の記事で紹介する。

プロジェクトどれもが「何のために?」みたいに聞くのは言語道断というくらいマジで意味不明で面白くて、これらを紹介するサイトを作ったのでぜひ見てほしい(記事の一番下にある)

それと、ありがたいことにモテアソブ三軒茶屋の公式ページも作らせてもらって、色々こだわっているのでぜひそちらも見ていただきたい。

https://moteasobu.jp/home



持て余す

グレートジャーニー関野善晴さんは、船を一から作る!と言って、じゃあまずは気を切るために包丁を作ろう、そのために、砂浜で砂鉄集めから始めよう、みたいな人で、その人は「無駄が気づきにつながる」と言っている。無駄なことはほとんどの人が積極的にやらないが、それゆえに今までにない視界が開ける時がある。この、無駄というのは、もはや既存の面白いことはある程度やり尽くしているからこその、やりたいことの持て余しからきてる気がする。

さらに実際、その面白いプロジェクトをきっかけに関わってきた人が入居したりするのは、本当に合う人を引き込むのには最高だし、とにかく面白くてかつ自分の真面目に悩んでいることとかどうでも良くなるので、そういう意味でもすごくいい。

ゴキブリのおもちゃを大量に撒いてゴキブリがいるかどうかどうでも良くなったり、騒音の中にいると逆にととのうマ!?インドフルネスは、すごくモテアマスの象徴的な企画だと思う。持て余すことで、小さいことなんて気にならねえ、っていうのは、どんなすごい人が来ても人が多すぎてあまりチヤホヤされないし、その辺りも持て余しているということで、名前がこんなにピッタリ当てはまっているのもマジですごい。モテアソブ、という言葉の意味も会社の内容とピッタリすぎてすごい。やはり何かに導かれた奇跡なのか。

カズキタさんは、エネルギー/アイデア/許容限界値 を完全に持て余していて、実行力、企画の面白さ、器の大きさ、がハンパではない。「面白さ」が、Interesting でも Funny でもあるのもすごい。天才、と言われているけど実際めちゃくちゃ夜遅くまで寝る間を惜しんで我々と面白いことをやってくれようと日々しているのはSlackの通知時間を見ればわかる。いまだにカズキタさんが何人いるのか謎。(カズキタさんが正社員というのは実は嘘だと思ってる、もし本当だったとしたらヤバすぎる)



これから

いつの間にか、年下ばっかになってるね。と、げんとと話をしていた矢先、爆破が決定。決定した7周年のとき、たつきと俺たちも新しい場所はじめよう!と勉強部屋のとこで話していた。

それから1年。げんとたつききよは、アーバンジャングルを。自分は武蔵新城でシェアハウスをやることになった。そして、りゅういさんも自分とほぼ同時期に秋田で始めることになった。みんな有言実行。りゅういさんと同じ時期に始められるのはうれしい、お互いにメンバーを送り合いたい。

超強烈な「モテアマスOS」は、一度インストールしてしまったら、もうアンインストールはできない。モテアマスを知ってからは、考え方の基盤が変化しすぎて、もう後戻りはできない。

ただ、自分がモテアマスのような場を作れるかというと100%不可能。なので、全く違ったカタチのOSを一から作っていくことになる。今は、シェアハウスの最高傑作のような像がモテアマスになっていて目指しそうになるけど、自分は新城に住むメンバーと一緒にまた全然別の世界線の良い場を作っていけたらと思う。モ系列であることに誇りを持って。(新城は、入りやすい二郎系みたいになるのかな)

爆破フェスで、やはり面白すぎて俺にはシェアハウス運営無理かも…と思ったけど、モテアマスがシェアハウスだったのか、と言われるともはやそれを超えたインド哲学な気もするのであまり気にしすぎないことにした。

雰囲気や世界観は全く別のものになるけど、モテアマスで学んだ精神性やシステムについてはぜひ引き継いでいけたらと考えてるし、困ったときはモテアマスの時のことを思い出たり、他のモテアマス出身の場の運営者と互いに相談してやっていければと思う。

モテアマスやボーボボのように、関わった人たちの視野とかが少しでもパッと開けたり、抱えてた悩みがどーだってよくなるような拠点にしたい。



最後に

ということで、振り返るとだいぶ長くなってしまったけれど、デザイナーとして稼ぎサヴァイブする、シェアハウス(+まち宿)をオープンする、という自分の20代の目標は完全にモテアマスのおかげで達成できて本当に感謝しているし、フリーランスの先が頭打ちになっていた視野が狭まってた自分の頭に隕石を落としてくれたことも大変感謝でしかない。

リビングのあの景色がもう見れなくなることと、みんなで集まる機会が少し少なくなるのはめちゃくちゃ残念ではあるけれど、爆破してしまったものは仕方がない。

ということで、
爆誕しました。

モテアマス三軒茶屋デジタルアーカイブWEBサイト!!
その名も「魔観光作法」

モテアマスという国の観光情報や作法について網羅している観光ガイドブックのような形式をとり、デザインコンセプトは「混沌の中の秩序」。

カズキタさんの構想のもと、ぞのさんとおっくんがこれらの情報を集めてきてくれて、かおるさんが今までに作ってくれていた無数の切り抜きpngを使わせてもらい、自分はデザインと実装を担当、最後はルカさんにリンクチェックをしてもらい、周年祭の最中にお披露目。

(強烈な記憶なのでその心配は正直ないが)これらのことを忘れないために、そして、このサイトを機にモテアマスのことを知ってもらうために、かなりガッツリ気合い入れて作ったWEBサイト。モテアソブに関わり始めて、触り始めたSTUDIOで、自分のできる限りのことを詰め込んだのでぜひご覧あれ!



最後に告知です

2024年10月26日、ついにモテアマス三軒茶屋爆破フェスが決行されました。
サイレントフェスや伝説のすた丼など、盛りだくさんのコンテンツを詰め込んだ爆破フェスは、大量の来場者ですし詰め状態になり、三茶のインドを体現するカオスを極めたフェスになりました。

しかしここで皆さんにお願いがあります!!

爆破クラファンは100人を超える方々に支援していただいたものの、爆破フェスを豪華にやりすぎたせいで絶賛大赤字を記録しています。

黒字になるまでクラファンは続行します!!
新しいリターンも用意しているので、ぜひ引き続きご支援をお願いいたします。

🔗 クラファンリンク:




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