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チョロいアラサー女

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#クズ女

弄ばれる女たち チョロいアラサー女4

佐藤さんが会社を辞めてからもたまに連絡を取っていた。お茶くらいは1、2回行った。

佐藤さんは会社を辞めてすぐ、他のアパレルショップにアルバイトとして入ったが、すぐに辞めて他の仕事に就いた。

元々、仕事を転々としており、正社員として働いたのはあの会社が初めてだったという。

私も会社を一年で辞めた。

佐藤さんとは連絡もとらなくなり疎遠になっていった。

私が新しく就職したのは大手のエステサロン

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弄ばれる女たち チョロいアラサー女3

私が佐藤さんのお店にも行かなくなり自店舗で落ち着いて仕事するようになって1ヶ月ほどだった。

佐藤さんとは電話で業務連絡を話す程度になっていた。

そんなある日、遅番で11時に出勤すると、例の先輩スタッフが待ってましたとばかりに駆け寄ってきた。

その日は平日で二人体制だった。

「待ってたよ!事件だよ事件!!」

先輩はそう言いながら私のタイムカードを押してくれた。

「どうしたんですか、そんな

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弄ばれる女たち チョロいアラサー女2

私はよく佐藤さんの店舗に応援で行っていたのでその後も佐藤さんとはよく会っていた。

ちなみにバス通勤がしんどくなって車通勤に切り替えた。帰りには佐藤さんを乗せて帰ることもあった。

ある日一緒に帰る時に佐藤さんに

「今日帰りご飯行こうよ。」

「奢らないけどね。」

と言われた。7、8個年上なのに随分な人だな…飲みに行くわけでもないのにプライドとかないのかよと思った。

その日佐藤さんに結婚願望

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弄ばれる女たち チョロいアラサー女

約10年前。私が21才の時、アパレルショップに就職した時に知り合った女性、佐藤直子さん29才。

佐藤さんは見た目がキツめの人で性格もちょっとキツめで態度の大きい人だった。

黙っていれば可愛い顔だが、私からするとちょっと古臭いメイクだった。全盛期のアムロちゃんみたいな細いアーチ眉に、猫みたいな目。外ハネのアイラインを入れていて、チークも濃い目に入れていた。

「私いくつに見える?」

なんて聞い

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