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激闘!嵐の夜勤帯!(お局看護師の独り言)

 ナースの夜のお仕事。
 それは入院患者の皆さんが穏やかな夜を過ごすことができるように環境を整え、治療が滞りなく進むように、良質な睡眠を確保することです。
 看護師もそうでない人も、これから看護師となる人もこれを読めば夜勤の看護師が何をしているのか、ってのがわかる記事になってます。

 点滴を更新し、内服をしてもらい、食事や整容などの日常生活の援助を行う。
 そして時には不穏、せん妄、クレームと闘い、術後や重症患者の急変に目を光らせ、患者さんにはありとあらゆる方法で穏やかにぐっすりと眠っていただきます。
 その間に時間に追われながら日勤帯にやってる暇のないようなことを片付け、勉強会の資料を作り、委員会の議事録をまとめ、受け持ち患者のカルテや書類に不備がないか確認する。
 大体こんな感じです。

 夜勤中に唱えてはいけない禁断の呪文があります。
「キョウハ、オチツイテルネ」
「ヘイワダネ」
「テイジデ、カエレソウダネ」
などです。

 唱えたが最後、そこら中で鳴り響くナースコール、患者やスタッフの叫び声。ガタッ!!と遠くで鳴る物音。果ては急変を知らせる院内放送、緊急入院がくることを知らせる電話など。
「先輩、何で言ったんすか……」
って後輩によく怒られてました。
 けどね、言いたくなっちゃうんですよ、これ。なんででしょうね。

 次の日の点滴なんかを後輩とダブルチェックしながら
「……あのさ」「なんですか」
「……めっちゃ言いたいんだけ「やめてください」
 ってやりとりしたりしてます。我慢できずに言って怒られます。
「ほらー!!先輩めちゃくちゃ引き強いんだから、やめてくださいって言ったじゃないですか!」
 とかよく言われてました。

 引くときは引くし、当たる時は当たるんですよね。
 不思議ですよね。ほんと事件や急変を引く人って大体決まっているんですよ。毎回この人の夜勤は荒れるなー、みたいな。
 翌日の申し送りで同情されます。
 お祓行ってくれとか、塩盛って働こうとか。
 当直の先生が夜勤帯よろしくねってラウンドしに来た時に「うわー、今日はお前が夜勤かー!」とか言われたことあります。

 けど、患者さんがこの人なら安心して看てくれる、ってその人が担当の時に急変したり亡くなったりするんじゃないか、っていう話もあります。
 そう言われたら信頼されてる気がして、大変だけど頑張ってる甲斐がありますね。急変はしないに越したことはないですが、そこは人間ですからね。いつ何があるかわからないもんです。

 そんな感じで、夜の看護師の願いは一つです。
 無事終わりますように。何事もなく、日勤に引き継げますように。
 窓の外から見えるお星さまやお月さまに思いを馳せ、祈りを捧げながら働きます。

 今まであったいろんな事例を振り返りながら、夜勤ってこんな感じだよ、看護師って楽しいよ!ってことが伝わるといいな、と思います。

 そして結論から簡単に申し上げますが、夜勤の何がいいって

「給料がいい」
これです。これに尽きます。

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