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『いけないfool logic』-なんともNinth Peel的な印象を受けるシングル-[感想/レビュー]

「感想」を書くにあたって
解説、解釈、説明、考察などは書くつもりはありません!
(そういった側面が入る恐れもあります。すみません...)
人それぞれの解釈があると思うので、感想を書くことだけを意識して作ってます
ぜひ皆さんの感想を言い合う際の叩き台に使ってください!

どうも、mosukyです。

今回は題名の通り、先月末に発売されました、UNISON SQUARE GARDEN の19thシングル『いけないfool logic』の短期レビューになります!

まだ感想記事が書けてない9thアルバム「Ninth Peel」との比較を織り交ぜながらのレビューになりますが、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです!
(今回は一応、表題曲のみのレビュー)

では、



なんともNinth Peel的な

僕が本シングルを聴いた時の第一印象が、題名の通り

「なんか、、、Ninth Peelの楽曲みたいな印象を受けるシングルだな〜」

という、感想でした。
(題名はカップリングの曲名をオマージュ)


というのも、僕がNinth Peelを初めて聴いた時の印象が


"掴みどころがない"そんな感覚

ファンとしては、大きな声では言いづらいですが(あえて正直に)アルバム「Ninth Peel」とシングル「いけないfool logic」は、

「めちゃくちゃ好きだこの楽曲達!」といった感じの手応えがなかなか感じられなかったシングルやアルバムでした。


ユニゾンから数々の楽曲が世に出ていますが、掴みどころが得られない感覚は僕の中で珍しいことで、

でもそれは、決して僕とユニゾンの相性がいいとかそういった側面を強調したいのではなく、

「なんとなくユニゾンに限っては、毎回初見で掴みどころを感じるシングルやアルバムが多かった」といった具合です。


しかし、今回のアルバムでは、この「感じ」を掴むのに僕の中でかなり時間が必要で、

それはアルバムのインタビューなどでも語られている

「アルバム構築のロマンを考えないで作った」

というのが、僕の視聴に影響を及ぼしているのだと思います。


作曲者自身が語る、7th,8thアルバムで注力していた「核になるコンセプトやみんなが驚くような楽曲構成を作り込む」ようなことはせず、

「ただただ曲を作って、いい曲ができたらそれを集める」

そして、最新アルバムが必ずしも最高である必要はない


それが、9thアルバム『Ninth Peel』でユニゾンがとった姿勢でした。


そんなアルバムを聴いて、掴みどころがない感覚を覚えたあと、

それと似通った印象を受けた本シングル


何がそう思わせるのか?

では、何がアルバム「Ninth Peel」と似通った印象を僕に与えているのでしょうか?

楽曲単体で比較した際に、めちゃくちゃ似ているような曲があるわけではありません。

そこで、僕なりにこの感覚を考えた結果、以下のような3つの要素がNinth Peelと共通しているように感じました。

・音(楽器)の多さ
・コーラスの表面化
・いつも以上に変則的なCメロや間奏


まず、音(楽器)の多さです。

今回のアルバムでは、多岐にわたって3人以外の楽器が使われており、加えて音の多さがかなり印象的でした。

他楽器の導入はもちろん、ギターも1曲で何本も使用されているらしい

今回の演奏協力の部分を確認すると、類を見ない人数の方々が参画されていることが確認できる。

3人の楽器だけでは表現できない音を積極的に入れている楽曲が多く、まさに今回の「いけないfool logic」についても同じようなことが言えるでしょう。
(カップリング曲は逆を行っている印象)

さらに、「いけないfool logic」には、アルバムでも一枚噛んでいる伊藤翼さんという方が編曲を担当されています。

以下のインタビューでも語られていますが、作曲者からの提案で、この方に「どんな音を入れてもいいから自由にやって欲しい」とオーダを入れたそうです。

こういった「自由に!」みたいな姿勢がアルバム作成の時の名残を感じますし、

本楽曲の制作がNinth Peelのアルバム完成直後くらいから取り掛かったことからインスピレーションを受けている可能性が伺えます。

(また、上記記事の色々なところで遊び心的な側面が本楽曲には入れられていることが垣間見得ます)


そして、この方が編曲を担当されているアルバム楽曲が「kaleido proud fiesta」と「恋する惑星」になります。

まさに、Ninth Peelを代表するような2曲

一番強い印象を与えている管楽器のメロディは、伊藤さんが専攻する楽器が管楽器ゆえのことだと考えられます。

ほのかに感じた「恋する惑星感」は、使われている楽器が似ていることはもちろん、影の立役者による部分が大きいのかもしれません。


コーラスが表立って聞こえる

今までの楽曲だと、コーラスはボーカルを引立てる役割や楽曲を盛り上げるための一要因として存在していたように感じます。

しかしNinth Peelでは、このコーラスがかなり表立って聞こえる印象を強く受けました。

その曲を象徴する1つのように

それは、リズム隊のコーラスだけではなく、ボーカルの効果(エフェクト)を効かせたコーラスなども今回は特徴的でしょう。

「恋する惑星」はもちろん「アンチ・トレンディ・クラブ」や「kaleido proud fiesta」など、コーラスが目立つように起用されている曲が複数あります。

過去の楽曲でももちろん、コーラスはその時々の楽曲の演出として入れられており、かなり重要な要因であることは間違いないでしょう。

極めて、今回の「いけないfool logic」やNinth Peelの楽曲たちでは、コーラスの部分がより強く印象に残るような、"楽曲の軸"となる部分を構成する要素として扱われている(もしくは編曲されている)ように感じるわけです。

恋する惑星の「アーイヤイヤ」
アンチ・トレンディ・クラブの「一緒にいようぜ出来るだけ」
kaleido proud fiestaのサビ終わりの「うぉーおーおーおお」そして
いけないfool logicの「平行線のランデブー」などなど

今までのコーラスとは、立ち位置が異なる起用のされ方をしている

故に、ライブでのコーラス部分の爆発力はすごかった!
(全員で声出してたと言っていいでしょう!)

ライブでのいけないfool logicも期待せざるを得ないわけです!


いつも以上に変則的なCメロや間奏

「いつもCメロや間奏も変幻自在で、今回取り立てて変わった話ではないだろ!」と言われれば"その通り"と、同意する部分もありますが、

いつものCメロや間奏に感じている変則的な印象は

ユニゾン特有の疾走感や、言葉遊びのユニークさ、ラスサビ前の静寂による緩急

などなど、初見じゃ予想はできないけど何故か初めて聴いても腑に落ちる気持ちよさが変化として用いられてきた印象です。


しかし、今回のCメロや間奏は今までにない独特の変化が多く、アルバムだと「City peel」のCメロからの変貌にはびっくりしました。

そして、「いけないfool logic」についてもCメロの変貌のしようには、最初戸惑いを感じたのは言うまでもありませんw

「え、マジ急にどーした?」と思ったw


以上、まだ深掘りが自分の中で出来ていない部分もありますが、3週間ほど聴いた上での感覚的な感想になります。


総括

さて、長々と本シングル曲がNinth Peelの収録楽曲と似た雰囲気を感じた理由を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

僕が感じている掴みどころのなさは、
「今までにないコンセプトゆえの音作り」
が影響しているのかもしれないと、これを書きながら思った次第です。


まとめると、

・Ninth Peelがそもそも今までと異なるコンセプトのもと作成されたアルバムである
・そんなアルバムのエッセンスが少し垣間見えるシングル曲
・いろいろ書いたけど結局ライブでの3人の演奏を聴いたら細かいこととか無視してぶち上がるから関係ない

になります。
(まとまってない!)

皆様の今回のシングル曲の感想はいかがだったでしょうか?

少しネガティブな側面からの感想文でしだが、なんとなく書きながら僕の中に曲が落ちてきたところですw

いつもより1曲少なかったアルバム『Ninth Peel』

それに似通った印象を受けるシングル『いけないfool logic』

関係性を疑いたくなるけど、インタビューを読んだ限り絶対たまたまw


ということで、Tour『Ninth Peel Next』が10月31日より始まります!
(私は11月の横浜と12月の羽田に参加予定)


本楽曲が聞ける(はず)ことはもちろん、前ライブツアーでは聴けなかった2曲の出番があることを祈って待ちましょうw

(あと、個人的にライブ1曲目はアルバム曲でお願いしたい)

では!


カップリング「あまりも写実的な」とかアルバム「Ninth Peel」も感想かけたらと思ってはいます。。。



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