大阪堺市冒険遊び場ちょっとバン自然学習
以前からキャラクターやHP、パンフレットを制作していることもあり、「ちょっとバン」にて、お山の自然学習の講師を務めました。
冒険遊び場「ちょっとバン」とは
冒険遊び場「ちょっとバン」は、
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大阪府堺市泉ケ丘にある堺市立ビッグバンの敷地内にある「子どもたちの遊び場」です。開催日時は決まっていますが、どなたでも無料で利用していただけます。
広場はもちろん、隣接する森や設置されている電車も遊び場! 子どもたちがのびのびと元気に遊べるように、大人のスタッフも常駐しており、他の公園とはちょっと違った遊び方もできるのが魅力の一つです。
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ホームページより
以前からお世話になっており、HPやパンフレット、キャラクターの制作をさせてもらっています。一番人気のキャラクター「どんぐりお」は、遊び場である森に住むどんぐりの妖精として公園のいたるところに生息しています(子ども達やスタッフが制作してくれています)。私が行くと、みんな「どんぐりおのおかーちゃん」と呼んでくれます(笑)。
自然学習の講師
もっさんみいこの一番初めの職業は、ホームセンターの植物・園芸・エクステリア売り場の正社員でした。ですので、グリーンアドバイザー、造園技能士2級などの資格を持っているんです。
植物や土・肥料、害虫についても良く勉強しました。
うっかりアブラムシの話をし始めると熱が入って長々と話してしまうので、気を付けるようにしています(笑)。
そんなこともあって、子ども達に自然界の循環についての学習をしてもらう機会を頂きました。
第1回:2019年10月20日
みんなの木を作ろう!ワークショップ
遊び場の代表から、寄付いただいたベニヤ板の上にみんなでクリスマス用の木を作りたいというオーダーを受けていたので、まずはベニヤ板のペインティングから。
一番盛り上がったのは、ペンキを板に塗りたくる行為。ネチャネチャのペンキを手一杯に塗りたくるのはとても気持ちが良いようで、放っておくと何時間でもやってたい様子で、なかなか削ったりハンコを押したりする模様付けの段階には進みませんでした。
主催者ご夫婦と後で話したのですが、今の子ども達はこういった一見汚いような、ドロドロぐちゃぐちゃネチャネチャな経験が少ないという事。予想外にも嫌がるかと思った小学生の高学年でもとても楽しそうにいつまでもネチャネチャが止まらない。こういった経験は通過儀礼のように大切なもので、こういう機会をちゃんと作ってあげたいねという話になりました。
ペイントが終わればみんなの森から木の枝を持ってきて貼り付けます。森から枝を採集するのもとても大切な体験です。触り心地の良い枝、朽ちた枝、虫が住んでいる枝、大きなものから小さなもの。いつも遊んでいる山の中ですが、枝を探すというミッションが加わると、いつもと違う場所を見ることになり、いろんな発見につながります。
無理やりですが、木工用ボンドでくっつけることにしました。2回目の講座の際には、意外にもしっかりくっついていてびっくりしました。さすがコニシの木工用ボンド!
第2回:2019年11月24日
みんなの木を作ろう!ワークショップつづき
前回枝を貼り付けてできた木に、葉をつけていきます。ボランティアで寄付を頂いた布があるという事で、それを利用しました。森から葉っぱを取って来て見本とするもよし、自分の葉っぱを切り出すも良し。
布用ハサミが無かったので、みんな切るのに一苦労。普通のハサミでも布は切れますが、紙のようには切れないので工夫が必要です。
お山の循環の話
堺市のニュータウンの真ん中ではありますが、木や草花が茂るちょっとバンの森、そこには虫や鳥、カメや猫いろんな生き物たちが暮らしています。
木や草は葉や枝を土に落とし、動物たちは植物や小動物を食べ、排泄物、死骸が土の上に残ります。その生き物たちを微生物たちが分解して、土が豊かになり、再び植物が育ち、それを食べ物とする動物たちが生きることができます。ざっくりと簡単にしかお話できませんでしたが、小さいお山の循環は、大きな地球の循環と同じです。
土を改良してチューリップを植えよう
お山の循環の話を踏まえて、遊び場の運動場にある砂多めの土と、山からとってきた土を触って比べます。植物の生えていない運動場の土、植物が元気に育つ土を触って肌触りを覚えてもらいます。
ちょうど菌糸がのびて、朽ちていく真っ最中の落ち葉も採集できたので、それも観察しました。
遊び場にある花壇の土が運動場の土に近い状況であることが理解できます。遊び場で育てている腐葉土と混ぜ、山の土に近いふかふかな状態に耕し、そこにチューリップの球根を植えました。
翌年は、たくさんのチューリップが見事に咲いたようです。ホッとしました。
「大切な人とは、細い糸でもいいから繋がっておくといいよ」
学生の頃からお世話になっているここの責任者メリーさん。愛媛生活6年経て、大阪に戻ってきたのでご挨拶に久しぶりに訪れたところ、自然学習の講師をしてもらいたいとご依頼くださいました。
なぜ挨拶に行ったかと言うと、その昔、私が学生の頃(ユニセフパークプロジェクトに参加していたころ)、メリーさんがおっしゃっていた印象的な言葉のおかげ。
「大切な人とは、細い糸でもいいから繋がっておくといいよ」。
大きなイベントなどで知り合った人たちは、イベントが終わると疎遠になってしまうことが多いですが、それでも自分に素敵な影響を与えてくれると思ったら、繋がりを切らない事。昔だったら年賀状、今だったらSNSでのつながりくらいでもいいのです。
そういう人は、時がたって機が熟すとまた一緒に面白いことができるという彼の経験からの言葉だったと思います。
本当にその通りで、とても面白い体験をさせてもらうことができました。
これに似た言葉を、造園の師匠もおっしゃっていました。人との繋がりは、その時だけのものではないのです。
写真集
資料用の写真です。ちゃんと選んでませんし、色調補正などしていませんが、ご参考まで。
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