6冊目:読書という荒野
自分の人生に大きく影響を与えるだろう、そんな本に出会いました。
幻冬舎社長の見城さんが、自身の歩んできた道とその時にどう考えてきたかについて、読書というテーマで紹介されています。
読書によって教養を得て認識者になることができる、だけど、それを現実世界で実践するのはいかに困難なのか、ということを自身の体験をもとに説明されいます。とても厳しく、タイトル通り「荒野」を突き進むような内容でした。
本を読んで「賢くなった気がする」自分を、痛烈に批判するような内容でした。
知識を積み重ねてもしかたない
経営者やビジネスパーソンのなかには、「自分は読書家だ」と自負していても、話にまったく深みのない人がいる。読書を単なる「情報取得の手段」として捉え、ビジネス書や実用書ばかりを読んでいると、こうした状況に陥りがちだ。
自分は読書が好きだけど、それはきっと「本を読んで賢くなれた」という気分が好きなんだと思う。特にビジネス書などは、読みやすく、ぱっと内容を理解できるものが多い。
ビジネス書や実用書には「結論」しか書かれていない。本来、優れたビジネス戦略の裏には、当事者が胸をかきむしながら思考し、汗と血を流しながら実行するプロセスがある。
理論やノウハウではない人間の格闘がある。しかし多くの場合、そうしたプロセスは十分には表現されず、成功体験だけが、方法論の形をとって描かれている。そのままなぞっても、自分が同じに再現できることはないだろう。
本を読むことで知識を得られる。それだけじゃなくて、筆者の考えやプロセスも知ることができる。そのどちらも大切なんだと思う。ビジネス書を読んで関心しても、それを実行できたことはほどんどない。この本では、実践することの難しさを繰り返し説明している。
まとめ
筆者が何を大切に考え、どう思考してきたかがとてもストレートに伝わる内容でした。本を引用して、自分の考えを書こうとしたのですが、一部を引用するのが難しい本でした。単なるノウハウ紹介ではなく、筆者の考えが詰まっている内容だったからだと思います。
少し時代に逆行した内容でもあるかと思いますが、自分にとってはとても突き刺さる内容でした。弱い自分からすると、とても格好いい生き方・考え方で憧れます。理想とするところに少しでも近づけるように、自分の弱いところに抗って、自分の考え、自分の言葉をもって生きていきたいと思わせてくれました。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい本です。
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