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怠け者でも続けられるデッサン習慣術①

絵が下手な漫画家だという自覚がある私は、これまで幾度となくデッサンの習慣化に挑戦し、10回は玉砕しました。

……が!
現在(加筆時2023年12月)、1年以上、毎日のデッサン&模写を続けられているので、その手法をご紹介します(^^)


習慣化のコツ① 時間はできるだけ短く

今まで何度もデッサンの習慣化に失敗した私だからこそ自信をもって言えます。

一日に描く時間は10分以下にしましょう!!

絵の勉強ってやることがたくさんありますよね。
解剖学の勉強、手足などパーツごとの練習、服のシワetc...

私は項目ごとに時間割を作り、一日に数時間かけてやろうとしたことがあります。
一日で挫折しました。(笑)
長時間、あれもこれもやろうとすると、まず机に向かうのがしんどいです。
呼吸するように絵が描ける天才は別として、凡人が絵の練習を毎日数時間しようしても、絶対に挫折します。

数時間は大げさですが、毎日30分だとしても、
連載をしながらだと、〆切前はなかなか時間の確保ができません。
結果、デッサンをしなくなってしまいます。

私はこの過ちを10回以上も繰り返し、描く時間を10分にすることで、
原稿の〆切前でも、友達と遊ぶ用事があるときでも、旅行中でも、
毎日継続することができています。

これはデッサンに限らず、筋トレなどの習慣化においても言える話です。

私が毎日、10分でなにをやっているのかという内容は、その②に記述します。

習慣化のコツ② お金をかけない

これは結構大きなポイントだと思います。
私がデッサンに使う道具は、

100均のスケッチブック、シャーペン、ミリペン、練り消しだけです。

スケッチブックは、1ヶ月に1冊程度の消費なので、とてもコスパが良いです。
iPadや液タブを使ってもいいかもしれませんが、
私は筆圧が強くて、フェルト芯やフィルムの摩耗が早いので使いません。

道具以外に、教材面でも言えることだと思います。
私は大学では地域学部という、絵とは一切関わりのないところで学んでいたので、
本格的な絵の勉強をしたことがありませんでした。

そのことが漫画家になってからもずっとコンプレックスで、

「自分が絵が下手なのは、学生時代に絵の勉強をしなかったからだ!
 連載が落ち着いたらデッサン教室に通おう!」

と、最近まで本気で考えていました。
しかし、

「〇〇が落ち着いたらやろう」事案は、ほぼ100%未来永劫やりません。

今すぐに、やらない口実を作っているだけです。
そのことに薄々気付きながら、絵が下手な自分を許容してきた部分があります。

しかし、2022年の初頭、『先生、逃がしません!』の連載を延ばしていただくことが決まったとき、考えが変わりました。
編集部は、私の伸びしろに期待して、連載延長という判断をしてくださった。

それなのに、自分はその期待に応えられるだけの努力を、全力でしているのだろうか…?

と考えたときに、全然努力できていないなと猛省しました。

「SNSやネットを見る時間を減らして、絵や脚本の勉強をちゃんとやろう!」

と思ったのが、デッサンに真剣に取り組むきっかけになりました。

話がそれましたが、デッサン教室に通うと、月謝は1万円以上かかります。
まとまった時間もとられるので、〆切前などは難しいです。
さらに言うと、漫画のデッサンと美術デッサンは重点的に学ぶべきポイントが違うように思います。

そこで私が教材として利用しているのが、YouTubeのお絵かきチャンネルです。
プロのアニメーターさん、漫画家さん、イラストレーターさんが、
惜しげもなく素晴らしい技術をご教授してくださっているYouTubeチャンネルがたくさんあります。

なんて、良い時代なのでしょう…!!
知識量がハンパない動画が無料なんて信じられないです…!!
ですので、配信されている神絵師さまが出版されている本は、極力購入するようにしています。

私が勉強させていただいているチャンネルは、別記事でご紹介します。

習慣化のコツ③ 朝イチでやる

これも私の経験談ですが、後回しにすると絶対にやりません。

疲れていたら、デッサンの存在を忘れて寝るからです。
そのため、私は必ず朝、原稿作業の前にデッサンをすることにしています。

朝の歯磨きと同じくらいルーチン化できれば、
やらないと気持ち悪くなりますし、ハードルも下がります。
習慣化したいことは、朝もやるのが良いのです。

習慣化に関するおススメ書籍

絵に関わらず、筋トレや読書など、良い習慣は身に付けたいですよね。
習慣が人生を作ると言っても過言ではありません。

私がとても感銘を受けた書籍をご紹介させていただきますので、ぜひ読んでみてください。
大げさではなく、人生が変わる一冊だと思います。

で、絵はうまくなったの?

…これは、非常に申し上げにくいのですが、

1日10分を数年続けたくらいじゃ劇的にうまくなりません!

今もド下手くそです。すみません。

ただ、絵が描きやすくなったという実感は少しあります。
具体的には、

顔の描き方を勉強したら、パーツの配置に以前ほど迷わなくなった。
3Dデッサン人形を使うときに、自然な人体に見える線を拾えるようになった。

くらいの、すごく小さな変化です。

でも、私はそれでいと思っています。
絵の成長って、指数関数のグラフのような曲線になるだろうと考えているからです。
なので、最初は少しずつしか成長が見られないのです。

それが、いつかグ―――ン!と上がっていってくれたら…いいな…

私の漫画を読んでくださっている方で、
「こいつ前より絵が上達したな…」と思ったら積極的に伝えてください。

私のモチベーションが爆上がりしますので。(笑)

その②では…

私が毎日10分でやっている

クロッキーと記憶模写

について、詳しく書きます。
気になる方はぜひチェックしてみてください(^^)

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