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島根移住レポ|9,10月

9月分を書く暇もなく、10月ももう半ばになってしまったので、2ヶ月分の振り返りを。振り返ってみると、この2ヶ月もいろんなことを感じて、いろんなことを考えてたみたいです。とりとめもないですが。

探究を探究たらしめるものとは

夏休み、ミライツクルプログラム が終わり、9月からは課題探究の授業が4コマ×3クラス分ありました。25班に分かれて探究活動をスタートした2年生たち。
各グループに1人はユタラボ・社会教育課からメンター(探究の伴走役)として授業に入り、生徒の壁打ち相手になりました。夏休みを含めて現状把握のために、地域の人に話を聞きに行ったり、データを集めてみたりしながら「探究計画書」を設計。10月の中間報告会では、これまで調べてわかったことや、これから調べていきたいこと、それにあたって困っていることなどをポスターセッション形式で発表しました。報告会には、保護者の方々も聞きにきてくださって、「こんな人繋げられるよ!」「こうしたらどうかな?」と、アイデアをいただくことができました。

大人自身も探究しながら作っている授業。調べ学習と探究の境目ってなんだろう?っていうのが最近の私の問い。
自分の興味のあることや、知りたいことだけになってしまうと、どうしても調べ学習で終わってしまうので、そこにどんな要素が加わったら探究になるんだろう〜〜っていうのをずっとかんがえている。
今のところこういう要素が必要なのではないか?という私なりの仮説は

・自分がその課題に取り組む意味
・自分だからこそ出来ること
・自分や誰かの困り感、問題意識、もっとこうなったらいいのになと思うこと
・調べて終わりじゃなくて、そこから課題を発見して、解決策を提案すること

みたいな感じ。そもそも、課題ってどうやって見つけるんだろう〜っていうところもぐるぐる考えている。

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引っ越し

半年間お世話になった市街地のシェアハウスを出て、10月から中山間地域にある、石州瓦のすてきな一軒家に引っ越して来ました。
24歳にして、車持ち・一軒家住みになるとは。。笑 こんな暮らしができるのも、島根のいいところだなあと思います。
空き家だったところだけどとても綺麗でオール電化だし、庭にはキウイ・ゆず・梅・イチジクが植わっています。最高。
天気のいい日は思わず散歩したくなって家を飛び出してしまうような素敵な地域で、散歩をしながら花束を作るのが最近のマイブームです。笑
引っ越して来て早々水道管が壊れちゃって1日お水なし生活になったのですが、まあトイレはぼっとんだし、洗濯はコインランドリーに行き、お風呂はちかくの温泉に行き、あとは2リットルのお水を何本か買って来てそれでしのげば大丈夫でしょ〜!と思えちゃうあたり強くなったなあ。

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壊れた

10月に入って、突然仕事に行けなくなりました。行こうとしたら涙が止まらなくなって、行っても止まらなくて仕事にならず、その日から数日間お休みさせてもらいました。
これまで学校もほとんど休んだことがなくて、健康には自信があったのですが、どうも心の調子が壊れてしまったみたいでした。
自分でも突然すぎてびっくりして。この間の仕事を分担して回収してくれたユタラボメンバーには本当に感謝です。
休みの間はひたすら、引っ越したばかりの家の片付けをしたり、散歩したりご飯作ったり温泉に行ったりし、自分の暮らしを整え直すことに集中しました。
きっとそこが崩れてしまうと私はしんどくなるんだろうなあ。
おかげさまで、今週から徐々にこれまでのペースをつかみ直せてきています。
期待しないこと。分けること。自分のこだわりや傾向を分析してみること。
これらを少しずつ意識していきたい。

カオスとコーディネート

ユタラボでのお仕事は一言でいうと「カオス」です。
例えば、ある日の私のスケジュールは、県教委の視察対応→公民館×高校生の活動のサポート→カタリ場の大人への研修→カタリ場の中学生への事前授業→高校PTA会長さんと話す→高校生のAO入試の相談に乗る
みたいな感じになります。
私のメインミッションは、高校コーディネーターとして、高校と地域をつなぐことだと思っているけれど、それ以外のお仕事もたくさん同時進行で動いています。
関わる人の年代も、文脈も、全然違うように見えるけど、根っこの願いは同じで。
高校の授業だけを見ているわけじゃないからこそ、小中でどんな積み重ねをしてきているのか、どんな地域でどんな人に出会って育ってきているのか、そんなことも見ることができる。
小中高という学校教育の場と、公民館をはじめとした社会教育の場の両方を行き来出来ていることは、なんかめちゃくちゃおもしろいなあと思うのです。
カオスすぎてしんどくなる時もあるけど、でも、コーディネーターとしてそのカオスを楽しめる人でありたいなあ。
人やものやことを繋げたり、掛け合わせたり、混ぜたりすることって、つまりはカオスを生み出すことで。
普段からあちこちに顔出して、いろんなアイデアをストックして自分の中にあるいろんなカケラを組み合わせていくことが、コーディネートするってことなんだろうなあと思うようになりました。

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公民館活動でマコモダケ入りたこ焼きをつくる高校生。

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別の日の公民館との交流授業でお味噌汁を作る中学生。


応援してくれる人がいること

益田市の教育委員会の委託を受けて仕事をしているということはつまり、益田市の意向を知ってないといけなくて、もっというと島根県の考えを理解しないといけない。
そうやって自分の仕事を俯瞰して捉えてみたときに、背景に見えてくる市や県や国の動きを感じられる瞬間がこの仕事はたくさんあります。その度に背筋が伸びるし、頑張らねば!と思うのです。
ユタラボは新しい組織なので、研修期間とかも特になく、体当たり方式でいろんなことを学びながら、スキルや知識を身につけていくしかありません。
毎日がパニック寄りのストレッチゾーンなのです。

ある日学校に行ったら、主幹教諭の先生が机の上にVIEW21の臨時増刊号を置いててくださり、校長先生が「探究を探究する」という本を貸してくれました。
まだまだ未熟な私ですが、そんな私の成長を温かく応援してくださる方々に囲まれてお仕事させていただけるこの環境に感謝です。

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2020年もあとすこし…!かけぬけるぞ〜

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やまさきもえか
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