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杉津続報(3)次の台風次第

Facebookの「敦賀美浜三方のみんなで集まろう会」というところには、その後の杉津の様子を動画付きで掲載していたのだが、noteの更新をすっかり忘れていた。

今日までのことを軽くおさらいしておく。

①8月5日、線状降水帯による土石流災害発生。大毛谷川の河口が塞がれ、行き場を失った濁流により杉津の浜が抉り取られる。

この抉られた断崖は2m以上ある
上流の崖や護岸が崩れて流れてきた大岩

②8月9日、福井県の災害応急対策により、重機が来る。河口までの水路は確保されるが、土石流堆積物はそのまま。

重機を操作するお兄さんたち、とてもいい人
丸太も一本そのまま流れ着いている

③8月12日、地元のケーブルテレビ「嶺南ケーブルネットワーク」さんが、杉津の被害状況を取材に来てくださる。

岩の大きさがわかるように登っていただいた
お話がとても上手な辻区長さん

④嶺南ケーブルネットワークでニュース映像が流れる

RCN8月19日放送映像

⑤本日、8月31日の杉津の様子。
海は穏やか。
かずやのおじさんの「貸ボート小屋」の前は、漂着していたゴミがすっかり無くなり、綺麗になっている。
おじさんが、1人でここまで片付けたのだそうだ。すごい。

遠くなってしまった海岸線から、ボートを陸に引き上げるためのウインチも、設置されている。

釣り用の貸ボート業も再開したのだそうで、今は

「コアジ、カマス、イカがよく釣れてる。キスはちょっとしぶい」

のだそうだ。

おじさん達は、本当にすごい。
他力をあてにせず、自分達でできることはどんどんやっている。
生きる力がまるで違う。
こういうところを本当に尊敬している。

でも、そんなおじさん達でも、手をつけられずにいるのが、大物ゴミだ。

大きな岩は、重機が来ないと何もできないし、下手に触ると怪我人が出そうなので、手出しはできない。

けれど、砂浜やテトラの隙間に流れ込んでいるやや大きめの流木なら、人海戦術でなんとかなりそうだ。

私「集めて海岸で燃やしちゃえばいいの?」
おじさん「バカ言うな。そんなことしたら、海保に叱られるわ(笑)」

という会話があって、結局、これは電鋸で細かくカットし、ゴミ収集車に運んでもらうしかない、ということがわかった。

流木を集める人、ビーチでそれをカットする人、運ぶ人がいればなんとかなりそうだ。
さすがに、何本もある丸太を人力で運搬するのは大変だと思うので、杉津の漁師さんにもご協力いただければ、船→軽トラで運び出せると思う。

「でも、この次の台風で、どうなるかわからんからなあ。ますます漂着物が増えるか、波にさらわれて、よそに持っていかれるか」
「だな。7日の台風が過ぎてから、どんな感じか見て決めるしかないか」

というわけで、流木の撤去作業は、台風明けまで様子見となった。
続報はその頃またお伝えするつもりだ。
人手や電鋸が必要になった時、手を貸してくださる方がたくさんいらっしゃるといいな、と思っている。

あと。
このnoteを読んで杉津を訪問してくださった方がたくさんいたようで、かずやのおじさんがとても喜んでいらっしゃったことを追記しておく。

どうか、これからも杉津をよろしくお願いいたします。

**連続投稿213日目**

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