最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ このネタを見よ!
AmazonPrimeVideoで独占配信されている「最強コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ」見たさに、解約していたPrimeVideoを再契約してしまった。
「ゴールデンコンビ」は、番組のフォーマットとしては「イロモネア」と「ドリームマッチ」の合体進化形だと考えてもらえばいいと思う。
トップ画に写る8人のお笑い芸人が、自分の相方以外の人とコンビを組んで、様々なショートコントに挑み、優勝したペアには賞金1千万円が授与される。
予選から勝ち抜かなければテレビでネタ披露ができないM-1と比べて、芸人さんたちに時間的な負荷のない優しいシステムだと思う。(精神的負荷はすごかったと思うが)
月初から、毎日一話ずつ楽しみに視聴してきて、本日ようやく第一回ゴールデンコンビが、どのペアだったのかがわかった。
実に見ごたえのあるお笑い決戦だったので、皆さんにお勧めしたい。
けれとも、ネタバレせずに書くことがとても難しい。
そこで、これは面白かった!と私の記憶に残っている即興のネタをいくつか挙げておく。
エピソード2 ショートコント「本当にいたんだ?!」
こちらは、新旧M-1チャンピオンである令和ロマン・くるまと、マジカルラブリー・野田ペア。
お笑い芸人さんには、大きく分けて「絵として面白い」ギャグマンガのようなネタを作る人、「そんな見方があったのか」とセンスで笑わせるネタを作る人、「シチュエーションと登場人物の行動の落差」というギャップで笑わせる人がいるように思う。
この二人のコントは、吉田戦車の「感染るんです。」や、増田こうすけの「ギャグマンガ日和」を思わせるシュールなマンガの世界を見ているようで、見事に私のツボにはまり涙が出るほど笑ってしまった。
思い付きを短時間で形にするのもすごいが、それを支える二人の演技力(というより戦闘力)もすごかった。
エピソード2 ショートコント「宇宙飛行士」
ハライチ・澤部と、スリムクラブ・真栄田ペアのネタ。
真栄田さんを久しぶりに見たが、相変わらずキャラクターが際立っていて、どのネタも、最高に面白かった。
個人的には全ショートコントの中で一番面白かったと思う。
真栄田さんが出てくるだけでも面白いのに、オチのセリフがまた最高だ。
なんでこんなことを思いつけるのか、毎回感動してしまうほど。
ギャグ漫画家でいうと、榎本俊二のような異端児の発する笑いだった。
それくらい異彩を放っていたと思う。
エピソード3「この学校の独特な校則が書かれた生徒手帳を交互に読み上げて」
ネプチューン・堀内とニューヨーク・屋敷ペアの即興大喜利。
エピソード2までの即興コントでは、屋敷が、(おそらく)打ち合わせさせてもらえないまま、ホリケンに舞台に引っ張り上げられ、先の読めないホリケンワールドに対応できずに右往左往するさまが面白かった。
しかし、このお題の時だけは、なぜかホリケンがまじめに大喜利の回答をしており、あまりのハイレベルさに「自分が足を引っ張っている」と感じた屋敷から泣きが入る。
その追い詰められっぷりが、やはりとんでもなく面白かった。
ネタではなく、素の二人の関係をそのまま見せても面白いという、とてもお得なペアだと思う。
屋敷がひどい目にあっているのに、全くかわいそうに見えないところがいい。
このペアに入った得点は、ほぼ「屋敷、がんばれ!」票だろう。
そこまで計算して屋敷を選んでいたのだとしたら、ホリケンは恐ろしい。
エピソード5 全コンビの全ネタ
ここは、どのコンビのネタが面白いという書き方をしてしまうと「誰が決勝に行ったのかがばれてしまう」と、心配していたのだけれど、その点は全くの杞憂だった。
どのコンビもすべて、面白かったから。
ひたすらゲラゲラ笑っている間に終わっていた。
お笑いの要素と、演者のスリルを一緒に楽しめるという要素がミックスした、強いエンタメ番組だったと思う。
お時間があるときに、ぜひ。