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敦賀市長選へ出馬を決めた、前川さんにお話を聞いてきた

2023年4月の敦賀市の市長選挙に出馬を表明された、前川かずはるさんに、インタビューする機会をいただいた。

インタビューは、2時間ほどみっちりお話させていただき、その内容は、文字おこしの時点で軽く5万字越え。
全部面白くて、そのまま残したかったが、泣く泣く削った。
書き上がったその原稿を、前川さんに送り、最終チェックをお願いする。

そして、先ほど、前川さんご自身のnoteに、全7回の超ロングインタビューが公開された。

それぞれの回の内容は、ざっくりと以下のようになっている。

  1. 広場に突如現れた変な赤い棒。「なんじゃこりゃ!?」税金の無駄遣いにムカついて、敦賀市議会議員を志した話

  2. 議員生活前半戦の実績。最初の8年で4億2千万円の無駄な税金の使い途をなくしてきた話

  3. 議員生活後半戦の実績。次の8年で敦賀市の税収を200億円以上増やした話

  4. 議員生活後半戦の実績。ふるさと納税を利用して、敦賀市の関係人口をのべ100万人以上、増やしてきた話

  5. 市長になったらやりたいこと① 敦賀を日本一子育てしやすい町にする

  6. 市長になったらやりたいこと② 敦賀に新たな雇用を生み出し、帰りたい人が帰ってこられる街にする。

  7. 市長になったらやりたいこと③ 敦賀だけでなく、日本海側全体の景気を良くしていく

つまり、第1回から第4回が「前川さんの実績編」で、第5回から第7回が「前川さんのマニフェスト編」である。

ここまで長い記事にしなくても、よかったのだろう。
けれど、私は以前から思っていたことがある。

普段、全く関わりのない、知らない人達の中から、選挙だから急に「はい、ひとり選んでね」と言われても、選びようがないじゃん、と。

できるだけ、人となりを知りたいし、政策についてもチラシ一枚ではなく、もっとつっこんだ話まで聞きたいし、どんなことをやってきたのか、何に賛成し、何に反対しているのか、……気になることは、全部知りたい。

よく知らないのに「その一票に責任を持て」といわれても、無理だ。
だから、棄権してしまう人たちの気持ちもよくわかる。
選ぶための、材料がほとんどないんだもの。

だからこそ、その材料を提供したいという思いで、異様に長くなってしまった。
全部読めば、前川さんがどんな人なのかは伝わると思う。
さすがにそこまで時間が無い人は、第5回以降だけ読めばいいだろう。
これから何をしたいか、が書いてある。
それが、自分にとっても得することなら、前川さんを選べばいいし、そうでないなら、別の候補の話を聞きに行って考えればいい。

とにかく、材料はすべて、並べて見せたつもりだ。


ところで、話は変わる。

私が、以前住んでいた神奈川の県相模原市にも、仲良くさせてもらっていた議員さんがいた。

その人の選挙活動を応援していた時のことだ。

チラシの原稿を読んでほしいと言われて、印刷前のゲラを見せてもらった。
小さな文字で、みっちりと実績や政策が書いてある。
実績は十分すごかったのだが、政策は、失礼ながら目新しさがないと思ったので、そのまま伝えてみた。
すると、こう返ってきた。

「突飛な政策は、目を引くかもしれないけれど、実現の可能性は低くなる。なぜなら、実現するためには予算が必要だからだ。
政治とは、つまるところ、集めた税金を、どう再分配するか、という話に過ぎない。
再分配先は『インフラ整備などの絶対必要なもの』『あるといいもの』『なくてもいいもの』に分けられるが、問題は『なくてもいい』と判断したものは、本当に『なくてもいい』のか、ということだ。
自治体でスタートした事業には、必ず言い出しっぺがいる。
これをやりたいと言い出した団体なり、会社なりは、『なくてもいい』という判断を受け入れない。
そこから、予算をどう引きはがすのか。
または、引きはがすことをあきらめて、よそからお金を引っ張ってくる道を探るのか。
何にせよ、政策を考えるときには、その財源もセットで語れないと、政治家としてはダメなんだと思う」

なるほど、と納得した。
それ以来、財源の話ができない政治家の話は、どんな素晴らしい政策を語っていても、あまり信用しないようにしている。

逆に言うと、前川さんを信用したのは、財源をどうするのか、きっちり語っていたからだ。
財源をすでに用意した上で、試算までして「これをやりたい」と言っていたからだ。
その上、あの不屈の精神と実行力である。
できないわけがないじゃないか。

「日本一子育てしやすいまち、敦賀」をぜひ作ってもらいたい。

**連続投稿406日目**

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