「ほんとかな?」な、キムチの話
大学の時の同じ講座のマスターに、崔(チェ)さんという、韓国からの留学生がいました。
びっくりするくらいイケメン。(^^)
その崔さんが、教えてくれた話。
韓国には兵役があるので、大学生でも関係なく一定期間入隊しなくてはいけない。
でも、どこに行きたいかは、ある程度選べる。
崔さんは、食糧兵を志願したんだそうです。
全員のご飯を作る係だと思いねえ。
で、冬のある日、新しい消毒済みの長靴と新しい真っ白な作業着が配布され、食糧兵全員が巨大なプールみたいなところに連れていかれた、と。
まず、上官の命令で、そのプールみたいなところを徹底的に掃除してアルコールを流して消毒した上、水を膝くらいまで張ってダンプで塩を運んできてザバーッ。
食糧兵全員で、プールの中を歩き回り塩を溶かす。
そこに、ダンプで白菜をダバーッ。
その上を、長靴で歩き回り白菜をしんなりさせるんだそーです。
何をしてるか?
そう、キムチ作りなんですね。
毎食欠かせないキムチを、全員分作るためには、こんな感じで食品を食品とも思わない扱いをしながら、大量に作らねばならなかったらしい。
ちなみに、唐辛子を入れたときは、ガスマスクとゴーグルつけて、プールの中を歩き回ったそうです。
そのままでは、目と鼻がやられちゃうんだって。
私は、キムチを食べるたびにその話を思い出すのです。
今も韓国では、兵隊さんがゴム長を赤く染めてキムチを作っているんだろうか。
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