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膀胱炎、水だけ飲んで治せるのか?

今日は、起きている時間の大半をトイレで過ごしていたため、書くことが何もない。
比較的、病に伏すことが減った私であるが、いまだによく繰り返すのが「膀胱炎」だ。
くせになっているようで、年に数回、必ず罹患する。

いつもなら
「またか」
と、さっさと病院に抗生剤をもらいに行くのだが、今日は、前回診察してくださったお医者様が
「軽めの膀胱炎は、水を飲んで治せますよ」
とおっしゃっていたのを信じてみることにした。

というわけで、今日は、その経過をそのまま書くことにする。(他にネタがないんです、ごめんなさい)

その前に、罹患したことがない人もいるかもしれないので、一応、膀胱炎の説明をしておく。

急性膀胱炎(きゅうせいぼうこうえん)は、膀胱に細菌が感染したことにより起こる膀胱炎。若い女性など膀胱などに基礎疾患がない単純性急性膀胱炎がほとんど。
頻尿、排尿時痛、残尿感、時に血尿が起こる。
女性に多い。女性は尿道口と肛門が近く尿道感染が起こりやすいためと、尿道が短く感染が膀胱に達しやすいためである。
原因菌は多くは大腸菌、プロテウス菌、肺炎桿菌。そのほか腸球菌、腐生ブドウ球菌、ウレアプラズマなど。
治療は、ニューキノロン系抗菌薬を3日間、もしくはセフェム系抗菌薬を5–7日間服用する。最近ニューキノロン耐性大腸菌が10%程度。

急性膀胱炎 Wikipediaより

排尿時に痛みを感じると、私の場合、確実にこれだ。
感染すると、とにかく頻尿になり、トイレに行っても、便座から立ち上がった瞬間、また座り込みたくなる。

今日は起きてすぐに違和感があったのだが、急ぎの仕事もなく、実験に最適な日であったので、本当に水を飲むだけで治せるのか試すことにした。

お医者様の説明によれば
「膀胱内で繁殖している雑菌を全て洗い流せば、炎症は消える」
らしい。
つまり、ガブガブ水を飲んで、とにかく排出せよ、ということだろう。

その話を聞いた時に、最初に思い出したのは、ゲージツ家のクマさんこと篠原勝之さんのエッセイである。
30年以上前に読んだので、記憶にミスがある可能性もあるのだが、クマさんは「尿路結石」を自力で治した(というか、自力で無理やり排出した)ことがある。
一晩中、激痛と闘いながら、ヤカンの水をひたすら飲み続け、夜明けまでに無事、尿管を塞いでいた石を体外に排出したのだという。
ものすごい精神力である。

しばしば激痛の発作を伴い、結石の疝痛は「痛みの王様 (king of pain)」「結石の痛みはお産の次に痛い」と言われるくらいに激烈である。腰周辺やわき腹、背中側あたりに感じられ、倒れこんだり、まれに失神する患者がいるほどの痛みである。しかし尿管結石の約3割は、痛みを伴わない。大きな結石ほど痛みが強いと思われがちであるが、小さな結石の方が突然に強い痛みが出る。目で見てわかるほどの血尿が出る場合もあるが、血尿は出ないことの方が多い。

尿路結石 Wikipediaより

出産の次に痛い結石を、自力で出せる人がいるなら、膀胱炎くらい楽勝なはずだ。

そこで、2リットルのペットボトル5本に満たした水と、「アイシールド21」のコミックス全巻を、携えてトイレに篭ることにした。

私は普段、水をあまり飲まない。
なので、人間が短期間に10リットルもの水を飲めるものかと心配であったが、必要な時には体の方にも受け入れ体制が整うものなのか、時間さえかければ案外、簡単に飲めてしまった。

トイレに篭り始めたのが昼の1時過ぎだったろうか。
最初は、排尿痛がひどく、諦めて医者に行くべきか、と挫けそうになった。
が、2リットルボトルを2本空にしたあたりから、痛みが徐々に引いていき、排尿間隔も延びていった。
最初は1分おきくらいに、排泄したい欲求が襲ってきていたのが、3分、5分と延びていき、2時間後には、30分間隔の無痛排尿が可能となったのである。

これはいける、これなら菌を殲滅できると思った私は、その1時間後にトイレを後にし、追加で水を飲みながら様子を見た。

23時現在、痛みと残尿感は去っている。
まだ油断できないものの、トイレの間隔も1時間開くようになった。

これで明日の朝、何事もなければ、私と水は、雑菌どもに打ち勝ったことになる。
我が家の医療費削減と、耐性菌撲滅のためなんとかこのまま収まって欲しい。

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はんだあゆみ
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