膀胱炎、水だけ飲んで治せるのか?
今日は、起きている時間の大半をトイレで過ごしていたため、書くことが何もない。
比較的、病に伏すことが減った私であるが、いまだによく繰り返すのが「膀胱炎」だ。
くせになっているようで、年に数回、必ず罹患する。
いつもなら
「またか」
と、さっさと病院に抗生剤をもらいに行くのだが、今日は、前回診察してくださったお医者様が
「軽めの膀胱炎は、水を飲んで治せますよ」
とおっしゃっていたのを信じてみることにした。
というわけで、今日は、その経過をそのまま書くことにする。(他にネタがないんです、ごめんなさい)
その前に、罹患したことがない人もいるかもしれないので、一応、膀胱炎の説明をしておく。
排尿時に痛みを感じると、私の場合、確実にこれだ。
感染すると、とにかく頻尿になり、トイレに行っても、便座から立ち上がった瞬間、また座り込みたくなる。
今日は起きてすぐに違和感があったのだが、急ぎの仕事もなく、実験に最適な日であったので、本当に水を飲むだけで治せるのか試すことにした。
お医者様の説明によれば
「膀胱内で繁殖している雑菌を全て洗い流せば、炎症は消える」
らしい。
つまり、ガブガブ水を飲んで、とにかく排出せよ、ということだろう。
その話を聞いた時に、最初に思い出したのは、ゲージツ家のクマさんこと篠原勝之さんのエッセイである。
30年以上前に読んだので、記憶にミスがある可能性もあるのだが、クマさんは「尿路結石」を自力で治した(というか、自力で無理やり排出した)ことがある。
一晩中、激痛と闘いながら、ヤカンの水をひたすら飲み続け、夜明けまでに無事、尿管を塞いでいた石を体外に排出したのだという。
ものすごい精神力である。
出産の次に痛い結石を、自力で出せる人がいるなら、膀胱炎くらい楽勝なはずだ。
そこで、2リットルのペットボトル5本に満たした水と、「アイシールド21」のコミックス全巻を、携えてトイレに篭ることにした。
私は普段、水をあまり飲まない。
なので、人間が短期間に10リットルもの水を飲めるものかと心配であったが、必要な時には体の方にも受け入れ体制が整うものなのか、時間さえかければ案外、簡単に飲めてしまった。
トイレに篭り始めたのが昼の1時過ぎだったろうか。
最初は、排尿痛がひどく、諦めて医者に行くべきか、と挫けそうになった。
が、2リットルボトルを2本空にしたあたりから、痛みが徐々に引いていき、排尿間隔も延びていった。
最初は1分おきくらいに、排泄したい欲求が襲ってきていたのが、3分、5分と延びていき、2時間後には、30分間隔の無痛排尿が可能となったのである。
これはいける、これなら菌を殲滅できると思った私は、その1時間後にトイレを後にし、追加で水を飲みながら様子を見た。
23時現在、痛みと残尿感は去っている。
まだ油断できないものの、トイレの間隔も1時間開くようになった。
これで明日の朝、何事もなければ、私と水は、雑菌どもに打ち勝ったことになる。
我が家の医療費削減と、耐性菌撲滅のためなんとかこのまま収まって欲しい。