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イカ泳ぎ世界新

夏の間、ずっと仕事をしていたので肩こりがひどく、それを解消するためにせっせと夜のプールに通っている。

最初は体力がなく、25mをクロールで泳ぐとぜいぜいした。
そこで、初めの一週間は、時間内に1㎞ウォーキングすることを目標に掲げ、25mプールを20往復するという地味な作業をこなしていた。
これが全然面白くないので、もっぱら、歩きながら人間観察をしていたようなものだ。

しかし、徐々に体力が戻ってくると、1㎞歩いた後に泳げる余力が残るようになり、50m、100mと平泳ぎを追加してから帰るようになった。

もともと水の中は好きだ。
人にはないほど浮力があるので、絶対沈まない。
夜のプールは人目も少ないので、いろんな泳ぎ方が試せる。
そのうち、コツを思い出して、ものによっては歩くより泳ぐ方が早くなった。

普通に考えたら、クロールが一番早いはずだ。
競泳の100m世界記録を見ると、クロールは平泳ぎより10秒も早いし、バタフライよりも2秒早い。
しかし、息継ぎするたびにどんどん右に寄っていってしまい、コースロープにぶつかる私は、さほどクロールが早くない。
というより、むしろ遅い。
かなり、ひどい。

体感では、イカ泳ぎが一番早いように思う。
次が犬かきで、平泳ぎと続き、最後がクロールという感じだ。

誰かと競うわけではないので、このままでも全く問題はないのだが、せっかく通っているのだから、もうちょっと早くなりたい。
そこで、せっかくスピードが出るイカ泳ぎを、もっと早くするにはどうしたらいいかを考えることにした。

その前にイカ泳ぎがなんだかわからない人もいるだろうから、説明しておこう。
私が考えたオリジナル泳法だとばかり思っていたのに、すでに動画にして残している人がいたので、それを貼っておく。

これは、海用のイカ泳ぎなので、波をかぶらないように顔を立てているが、私のイカ泳ぎはプール用なので、いわゆる背浮き状態(顔は水面と平行)で手足だけイカ泳ぎである。
試せる機会があったら、ぜひやってみてほしい。
息継ぎがいらないので、いくらでも泳いでいられて、かなり楽ちんである。
超優良有酸素運動だと思う。

で。
結論から書いてしまうと、もろもろ試行錯誤した結果、イカ泳ぎは足を使わない方が早いらしいとわかった。
下手に足を使うと、かえって水の抵抗にあい、進まなくなるのだ。
姿勢よく、あおむけに寝たまま、手だけを伸ばして、頭の上から足の方へすいーーっと動かすのが、おそらく最も抵抗なく進むコツなのだろう。
とはいえ、このトライは別に時計を持ち込んで計測しているわけではない。

25m泳ぎ切るのに、何回腕で水をかけば到達できるかをカウントし、「イカ泳ぎ手のみ動かす」の場合は20回で行けることを確認しただけだ。
(ちなみに、足も動かすと25回になる)

本当に早いと思うんだけどなあ。
どこかの水泳大会で、イカ泳ぎの部を作ってくれないだろうか。
今なら、世界新が出せそうな気がするのだが。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。