飛行機大好き
学生時代は帰省のたびに、往復どちらかは必ず飛行機に乗っていた。
年3回×5年分=15回。
他の交通手段を使う勇気が出るまでは、飛行機に乗っていたので、もう少し多くてたぶん5年で18回くらい乗ってたんじゃないだろうか。
これが多いのか少ないのかはわからない。
旅慣れてくると、電車で帰ったり、フェリーで帰ったり、ヒッチハイクで帰ったりと、色々試して
「北海道って、遠いんだなあ」
としみじみ感じていた。
何しろ、本州との間に海がある。
広大な島から出るには、空を飛ぶか、水の上を航るかしかなかった。
青函トンネルは、私が大学3年生の時にようやく開通し、線路がつながったのだ。
冬の青函連絡船と日本海フェリーは、死ぬほど揺れて大変な地獄を見たため、一回で懲りて乗らなくなったが、昔の人は船以外の手段を持たなかったのかと思うと本当に尊敬してしまう。
あんな波を越えて航海していたなんて、信じられない。
四国も、橋が開通するまでは船で渡るしかなかったため、やはり電車より飛行機が好まれているように思う。
フェリーの便も多いが、昔に比べるとずいぶん減ったらしい。
ニュースを見ているとJRのローカル線は、赤字続きで廃線の危機にあるのがよくわかる。
そりゃまあそうだろうと思う。
線路や踏切や駅舎のメンテナンスをしてもなお、黒字が出るのは通勤通学の利用者が多いエリアだけだ。
子どもの数は減り、通学客は減少の一途。
通勤に車を使っても問題ないほど道路は渋滞しないし、駐車場利用料は安い。
四国内の移動はみんな、マイカー、マイバイク、自転車、バスだ。
電車はなかなか使われない。
インバウンドの観光客も、空港からバスを使うことが多いんじゃないかなぁ。
かく言う私も、好きな公共交通機関は、飛行機、船、電車の順だ。
今日も松山ー羽田間をバビューンとひとっ飛びで快適だった。
かなり前から予定が決まっている時は、確実に窓側の席を予約する。
空からの眺めはずっと見ていても全く飽きない。
敦賀に住んでいた頃、伊丹空港から那覇空港まで飛んでいる間に、雲のうえでとても綺麗なブロッケン現象が見られて感激したことがある。
飛行機の影が雲の上に落ち、その周囲を囲むようにくっきりとリング状の虹が見えたのだ。
おお!と見惚れている間に消えてしまい、撮影を忘れた。
それくらい綺麗だった。
それ以来飛行機に乗ると、またあれが見えないだろうかと、窓に張り付いて雲海を眺めてしまう。
今日は一瞬だけ、それらしいものが見えて、すぐに消えてしまった。
ビデオから1番わかりやすいところをキャプチャしたのだが、わかるだろうか。
飛行機に乗る楽しみは、こういうところにもある。
追記)
Wikipediaに飛行機から見た見事なブロッケン現象の写真があったので、ご覧くださいませ。