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中国雲南省のおもひで その7〜虫をおいしく食べてみたかった

こちらは2019年8月〜12月にかけて滞在していた中国雲南省でのおもひでを振り返る記事です。第1回はこちらからどうぞ。

いままでの記事はこちらのマガジンから読めます。

というわけで、次です。
(今回の記事は普通に虫の写真が出てくるんで、虫ダメな人は気をつけてくださいね)


雲南省のローカルテレビ局に、地元のいろんな料理を紹介するグルメ番組的なのがあったんですけどね。

ある日ぼんやりその番組を見ていたところ、雲南の田舎に住んでいるらしいおばあちゃんが、でかい中華鍋でなんらかの虫を炒り始めたんですよ。すっごいいい笑顔で。で、息子さん?と一緒に、炒った虫をムシャムシャと食べていたのです。

あれを見たときは、おお、わたしは異国に来たのだなあ、と強く感じたものでした。


とはいえ、中国人ならみんな虫を食べるというわけではない様子。とくに北方の地域では虫を食べることなんてほぼないようです。

雲南省は中国の中でも昆虫食が盛んな地域として知られていて、虫料理もいろいろバリエーションがあるそうです。若い子だと昆虫食を忌避する人も多いみたいですけどね。

雲南の昆虫料理はこちらでいろいろ紹介されているので、興味がある方はぜひ。(中国語記事です)


で、ですよ。

じゃあせっかくだからおれもいい感じの虫を食ってみたいぜ!雲南来たし!って、なるじゃん?

そういうわけで、買った。普通に小綺麗なスーパーの冷凍食品コーナーに、やつらはいました。さすが雲南省。
(写真が手元になかったんで、夫のTwitterから拝借してます)

これなんの虫なんでしょうね?わたしも夫もようわからずに買ったのですが……ハチか蛾の前蛹あたりだと思うんですけど、詳しいことはよくわかんないです。とにかく食える虫であることだけは確か。スーパーで売ってるくらいだからね。

んで、この凍った虫をどう調理してやるか、なんですけど……いろんなものを食べてらっしゃることで有名な「ざざむし。」さんは、虫を食べるときにはとりあえずまず茹でてらっしゃるようですよね。

フゥムなるほど。参考になります。それではレッツボイル!

こうやって見ると、ポケモンのコクーンにそっくりだな〜としみじみ。さて、いざ実食!えい!

プチュッ

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…………

よく幼虫とか蛹とかってナッツっぽい味がするっていうじゃないですか。それはわかる。確かにナッツっぽさはあります。味が悪いわけじゃない。

ただね、これ、食感がハードル高めなんですよね。妙な弾力がある皮をプチっと噛み切ると、中からペースト状の何かが噴出するわけです。ア〜〜今おれ虫食ってる〜〜感がすごい。夫も早々にギブアップしていました。いや、普段から茹でで虫食ってる方々、強い。

茹でた虫を食べきるのはちょっと無理がありそうだったので、最終的に全部炒りました。炒っちゃうと、サクサクのスカスカになります。

つまみに向いた感じに仕上がったので、酒と一緒にいただきましたけど……素材を活かしたおいしい調理法だったのかは謎です。あの虫、もっと旨くなるポテンシャルがあったんじゃないだろうか。


わたしが雲南に滞在している間にはおいしい虫料理を食べに行く機会がなかったので、結局あの虫をどう食べればよかったのかは未だにわかりません。リベンジしたい。虫。

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