見出し画像

うつ病と車いす

私は現在、車いすを利用している。

以前から、外出時に突然電池が切れたように体が重たくなって、動けなくなってしまうことがある。
今年の春頃からそれが顕著に増えてきた。
私は犬を飼っているが、それまで体調いい時は一緒に散歩に行っていたのに、その短い散歩の間にもフリーズして動けなくなってしまった。
そうなると体をひきずるようにして人の何倍も時間をかけて亀のように少しずつ家へ向かうしかなくなってしまう。

愛犬ロッキーとの散歩


その時の絶望感は凄まじかった。
もう一生家に帰りつけないような、どこにも行けないような気がしてしまう。

実際それから、外でフリーズしてしまうのが怖くて病院以外出かけられなくなった。

そして6月から、お試しで市の車いす貸し出しサービスの利用を始めた。
この車いすによって私の移動距離は伸び、住んでいる地域の中心部まで行って家族と食事会をしたり、手芸屋さんや美術展にも行くことができるようになった。
なにより、もうその場から動けなくなる不安がないのが大きい。
夫に押してもらう必要はあるが、行きたいところへ行けることにそれはもう感動した。

そして9月。
薬剤性肝障害が発覚した。
薬剤性肝障害の症状には強い倦怠感があり、私がうつ病のせいだと思っていたそれは薬剤性肝障害のせいなのかもしれなかった。
薬剤性肝障害の治療はお薬を減らすことなので、肝臓に負担をかけた可能性のある薬をやめた。

その後。
私の体は軽くなってきている。
少しずつ家の中で歩く歩数が増え、また調子の良い時は愛犬の散歩に付き添うこともできた。
まだ遠出には車いすが必要だけれど…。

いつか、車いすがいらなくなる時がくるだろうか。


#うつ病 #薬剤性肝障害 #車いす


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?