Daisukeart 代表“宮本大輔”さん
アジア・ヨーロッパ・アメリカと国内外で活躍中の画家でライブペインター。瞬間のアートを今ここで形にしていく。今年日本シリーズで優勝したソフトバンクホークスとのコラボも話題に。アートで街の時空間に人のぬくもりを届ける宮本大輔さんにインタビューさせて頂きました。
宮本さんプロフィール
出身地:福岡県福岡市
活動地域:福岡を中心に東京、北海道、韓国、フランス、アメリカetc..
経歴:クラーク記念国際高等学校東京
現在の職業および活動:Daisukeartギャラリー代表 画家、ライブペインター何を描くかを決めず、瞬間のイメージで描く新なアートを世界に発信。町おこしや被災地支援など、社会問題に取り組んでいる。
「世界はアートで変えられる」
記者:宮本さんは20代で3年間の会社経営を経て、アートを中心としたライフワークに切り替えられていますよね。
宮本大輔さん(以下、宮本)
宮本 はい。小さい頃から絵を描くのは好きでした。目の血管まで描いて、幼稚園の先生に怒られた記憶があります。(笑)その時母に、「いいことよね!」と言われたんです。中学に入ってマンガでドラゴンボールを書いてたりして。野球もやってましたがこれは辞めてしまいました。
進学しデザイン科に入りましたが、「一日一枚描く」という課題が面白くなくて、ドラマ「ビーチボーイズ」に憧れ湘南へ行き、東京の通信教育で学んだ後飛び込み営業の世界に入りました。
25歳でたった一人の家族である母が脳梗塞で倒れ、初めて自分は一人になるんだってことを考えました。それがきっかけで会社を立てたんですが、良かったのは最初の3年だけ。借金が残ってしまいどん底だったんです。
人の話しも全く聴けなくなり、1から全てをやらなきゃいけなくなった。テレアポで朝9時~21時迄働いて借金を返していた3年間は地獄でした。そんな時に自分を救ってくれたのが実はアートだったんです。
Q:どん底の時に救ってくれたのがアートだったんですね。そこから、今の活躍まで、一体どんな心のあり方や認識の変化があったからできたんでしょうか?
宮本 仕事の合間に電子メモに絵を描き始めたんです。描いてるうちに大分絵らしくなってきて。これ残したいな!と思っても、テレアポの仕事は荷物が持ち込めず消さなきゃならないんですね。
持って帰りたい!と思って。そんな時NYから帰ってきた友達に自分の絵を見せたら、SNSとかに載せたらいいよ!って言われて。それで載せてみたら「次のイベントで描いてみない?」と誘ってくれたんです。そうやってご縁をいただけていることに感謝です。
記者 そこからご縁が途切れないってスゴイことですね。
宮本 はい。実はどん底になる前の私は、人に感謝ができなかったんです。人に素直に感謝できるようになったという変化が大きいですね。あの時は自分のことでいっぱいいっぱいだった。
今は人の為に困っていることを少しでもできることはないだろうか、何かしてあげたいと思えるように認識が変化しましたね。せっかく来てくれた子どもたちの思い出や、周りの人も一緒にアートで幸せになれるような空間を作りたいなと思うんです。
Q:最近はAIが描いた絵が4300万で落札されたりと芸術の世界にも入ってきているAIですが、AI時代に人間が最も必要とするニーズは何だと思いますか?
宮本 新しいものを生み出すことだと思います。私も現場で聞いていた条件と全然違うことがよくあるんです。けれど条件が違ったとしてもやるようにしています。
どこか追い込まれ、「壊されたい!」と思う自分がいるんですね。新しい自分を発見でき、新しいものを生み出しやすいと思うんです。期待通りは普通、想像を超えた時に誕生日のサプライズのような感動が生まれませんか。
私がライブで描いている時、「お前は何をしてるんだ?本当に時間内で描けるのか?」という考えが出ることが必ず一度はあります。
その時にスイッチを切り替えて、新しい角度から見る感覚を使って新しいものを生み出すんです。その感覚を鍛えています。
子どもたちにとって、新しいものを生み出すのは大変になってくると思うんです。今、人間は自分の個性やオリジナリティー、本当に大事なものに気づき、自分の大事なものに生きようと見直している時代だと思います。気付くということこそ人間らしさ。子どもたちにも真剣に考えたほうがいいよと伝えています。
そして目的やゴールだけではなく人を助けたいという想い、人のことを考え行動するというのも人間にしかできないと思います。
記者 宮本さんの子どもたちの未来を想う気持ちが伝わってきます。
Q:きっと希望ある未来を残したいという想いがありそうですが、宮本さんはアートを通してどんな美しい時代を創っていきたいとおもいますか。
宮本 いろんなところにアートが溢れている日本にしたいですね!一家に一枚絵のある世の中に。アートってどこにでも入っていけるものなんです。アートの空間があることで気持ちが変わる。優しくなれる。アートの可能性も変わる。
もちろんすぐに助けれる訳ではないかも知れないけれど、アートを通して貧困地域を支援し人が幸せになったり、200年~300年先迄続くアートプロジェクトを創りたいです。AIに負けない人間のあたたかさが伝わるアートを生きている間に達成したいです。
記者 人間とアートの共生、新しい関係性が生み出せそうな希望を感じます。最後にメッセージをお願いします。
宮本 人生は短いし、死んだら何も持って行けません。人間は何の為に生きる?それは世の中に何か残していく為に意味があって生まれていると思うんです。自分が幸せになる=周りが幸せになるということ。人の為になることをを考え、できないこと不安なことにチャレンジして、今日の自分より明日の自分にチャレンジしていきたいですね。
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宮本さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
●Daisukeart http://daisukeart.info/
●Facebook https://www.facebook.com/profile.php?id=100002096616473
【編集後記】
インタビューの記者を担当した風見と三浦です。人への感謝の想いが、新しいものを生み出す究極の勝負を今ここ宮本さんに挑戦させるのだなと感じました。宮本さんのアートが子どもたちの可能性を咲かせていく未来がとても楽しみです。世界の宮本がここに!そんな気持ちになりました。
宮本さん貴重なお話、ありがとうございます!
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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36
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