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おすすめのライン漫画語り【瓜二つの娘】
毎週楽しみにしているライン漫画があるので、今日はそれを紹介します。
好き過ぎてめちゃめちゃ長文(約3000字)で語っているのですが、
それでも良ければ読んでいってください<(_ _)>
瓜二つの娘
まず軽く紹介
韓国の漫画なのですが、私はライン漫画でこの瓜二つの娘がダントツで好きです!
この漫画は第2.5部までが完結していて、現在は休載中。次の3部開始が待ち遠しい。
この漫画は簡単に言うと、主人公が歪な関係にある母親に復讐する物語。
伏線や謎が散りばめられた物語が好きな方におすすめです。
これが本当に面白くて、何でこれがランキングのもっと上位に入っていないのかが不思議です。
(まあ今でも十分人気だとは思いますが)
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あと絵がめちゃくちゃ綺麗。
唇の色の付け方が好きです(なんの話)
ジャンルはヒューマンドラマとなっているんですが、時々もはやホラーと化しています笑
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1話あらすじ
主人公である紗音(さやね)は、容姿端麗で頭脳明晰、母親は化学科の大学教授で家も裕福、といった非の打ち所がない中学生の少女。
1つぐらい分けてくれと言いたくなる完璧ぶり、さぞ幸せに生きているんだろうと思いきや、実はそうではありません。
紗音は元々、父親と弟を含めた4人家族でしたが、現在は母親と2人暮らし。
父親は失踪しています。
(既にもう闇を感じますが)さらに紗音は、ある問題を抱えているせいでとても不自由な人生を送っています。それは大好きな母親への疑念です。
ここで物語上重要な、弟がいなくなった経緯(紗音が母親を疑い憎むようになったきっかけでもある)について書いておきます。
紗音が小学生だったある日、小学校まで車で迎えに来た母親に「遊んでもいいよ」と許しをもらい、放課後、学校前の公園で弟も含め友達と雪遊びをしていました。
しかし途中で、弟がいなくなったことに気が付きます。
そのため公園内を探していると、近くを流れる小川で、仰向きに浮かんでいる弟を発見。
最初は動揺するも、賢い紗音はその場で弟に必死で心肺蘇生を行います。
しかしその甲斐虚しく、弟は運ばれた病院で死亡が確認されます。
(溺死と処理される)
この出来事の後、紗音は母親に疑念を抱きます。
・遊ぶ前に、弟は母親に呼ばれ何かを話した後、手にリンゴジュースを持って戻って来ていた
・溺れたであろう弟に心肺蘇生を施しているのに、鼻や口から水が出てこなかった
・弟の口から妙な匂いがした(毒物?)
・「子どもが紗音だけだったら完璧だったのに」とこぼしていた母親。弟の死亡が分かったとき、声を殺して泣く口元が笑っているように見えた
これらの疑念から、紗音は「母親がリンゴジュースに毒を盛り弟に渡したのではないか」と考えます。そのため紗音はこっそり持ち帰っていた、弟が飲んでいたリンゴジュースのパックを箱に入れ保管しておくことにしました。
そして、それを持って警察に行くかどうかを考えながらも、部屋で眠りにつきます。
その後紗音が完全に寝てから、なんと母親が静かに部屋に入ってきます。
母親は、紗音が保管していたリンゴジュースのパックを箱から抜き取り、そして一体何を考えているのか、眠っている紗音に向かって不気味に笑います。(ここが超ホラー)
所々端折っていますが、ここまでが1話のあらすじです。
母親のやばさ
次の日の朝、紗音は箱からリンゴジュースのパックが無くなっていることに気付き、部屋中を引っ掻き回して探します。
その様子を見た母親は「あら…こんなに散らかしちゃって」などとすっとぼけます笑
こんなやべー母親なのですが、ここからさらに、紗音に恐怖を与える行動を取ります。
・紗音に「朝探していた物 机の上に置いておいたわよ」とメールを送り、リンゴジュースのパックを見つけさせる(紗音は恐怖を感じ家を飛び出す)
・その後紗音が警察署に行ったことを何故か把握している
・弟が飲んだ物と全く同じリンゴジュースを食卓で出し、嫌がる紗音に「ママが見てる前で全部飲んで行きなさい」と無理やり飲ませる(紗音真っ青)
ここまで、我が子に恐怖を与え混乱させる母親は他にいるのでしょうか?笑
ビビりまくりの紗音に同情します。
「私を疑っているんでしょ?」と言わんばかりの、母親の意図的で挑発的な行動。
しかしこの時点では、母親が一体何を考え、何がしたいのかはまだ分かりません。
そしてこの漫画の最大の特徴。母親の顔が砂嵐。
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この漫画、母親だけがずーっと青紫色の砂嵐で描写されているんです。
顔はおろか手足までも砂嵐にする徹底ぶりです。
この砂嵐のせいで母親の表情が読み取り辛いのですが、それがさらに恐怖に拍車をかけています。砂嵐の効果、おそるべし。
ですがこの母親、毎話この姿で普通に登場し普通に喋っているので、あなたも読み続ければきっと、最初は戸惑いつつも段々と違和感は薄れていくことでしょう。
こんなお話です
まだ小学生で力を持たない紗音は、現実的なことを考え結局警察に疑いを伝えることは諦め、母親と暮らしながらも復讐の機会を窺う道を選びます。
紗音が母親と形だけでも平穏に暮らすには、決して疑念を表には出さず、
そして母親の望む「完璧」でい続けなければなりません。(母親は完璧主義者)
「完璧で無ければ殺される。」
普通の家族とは違う、異質な母娘関係。
紗音は、きっと誰にも理解されないであろう、
自分の母親が人殺しだと疑うことや母親への恐怖に背を向け続けて生きることに苦しみ、孤独を深めていきます。
これが紗音の抱える問題であり、この物語の根幹を成すところです。
母親と紗音
「瓜二つの娘」というタイトルですが、母親と紗音の考え方は全く異なります。
母親は、問題行動を起こし自分に迷惑ばかりかける弟(息子)を出来損ないだと見限っており、「人は簡単には変わらない、いい方向にだとなおさらだ」という考えの持ち主。
しかし紗音は違います。
弟や友達の、間違いを犯した後の誠実な振る舞いを見てきた紗音は「自分の過ちを受け入れることができる人はいつか更生することができる」という考えを持っています。
人を信じて受け入れることができる優しい心を持つ紗音は、母親とは相容れないのです。
この違いを意識しながら読むと、より面白いです。
さあ読みましょう
長々と書き散らかしてきましたが、結局言いたいのは「面白いから読んでみて!!」ということです。
これ以上はネタバレになってしまわないかが怖いので何も言いません。
最初にも書きましたが、この漫画には謎や伏線が散りばめられています。
私は最新話まで読んでいるのですが、まだ回収されていない謎が残っています。あとこれ注意なのですが、コメント欄を「投稿順」にするのと(読み返し勢がいるため)読む前にコメント欄を覗いちゃうのはやめた方がいいです。
母親に惑わされながらも必死に日々を過ごす紗音は、無事に復讐を遂げられるのでしょうか。
ぜひこの漫画を読んで、見届けましょう!!
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