ゲストハウス日記#day10-"Yakitori is the best!!!"
こんにちは。モロヘイヤです。
10日目は掃除のお手伝いシフトを終えたあと、ドラマを観たり、だらだら過ごすなどしていた。トイレに行く時に「リビングルーム」といわれるゲストが集まって語り合う場所を通ると、"Yakitori is the best!!!"を連呼している男性に反応せずにいられず、目配せして"I think so too"の意思表示をし、会話に参加することに。
参加してわかったのは、日本旅行の経験値が高いカナダ人男性が、日本に来てまだ日が浅いフランス人青年に日本食がいかにおいしいかを熱弁していた。刺身にとんかつに和牛に日本酒に焼酎に、日本食を次々に絶賛。彼の熱量には、私がいかに大袈裟に言おうと説得力に欠ける自信があった。日本人として料理の補足説明をしたりして、その会話に私がいる意味をなんとか見出そうとしていた。しまいには、カナダ人の彼は「俺のベストは、朝にラーメン食べて、昼に居酒屋に行くことだ」とも言い放ち、つい突っ込みそうになった。が、食の楽しみ方はそれぞれだと思ったのと、彼の興奮を冷めさせたくなくて、ただただ2人の会話を見守っていた。フランス人青年の方も、いかにも「これからの日本旅行がとっても楽しみだ」、という表情をしていて、彼がおいしいご飯に辿り着けることを願った。
「先月実はパリに旅行に行ったよ」と私が切り出し、話題はパリに移った。
パリについてはこのnoteに書いていないが、簡単にいうと、パリは私にはあまり良く映らなかった。憧れを強く持ちすぎていたからか、テレビやネットで散々写真や映像を見ていたせいか、はたまたどれも「同じ」に見えてしまうヨーロッパに飽きてしまったせいか、あまり感動のない旅だった。道は汚いし、食べ物の選択肢はあまりないし、やっぱり私にはトルコが1番かもと思ってしまった。「トルコ至上主義」なのだろうか、贔屓しているのだろうか。
一方、カナダ人男性はパリをまたまた絶賛していた。「ただワインを飲んでパリの街の雰囲気を楽しむのがいいんだよ!」「歴史が長い街だから、汚いのは仕方がない」といったことを言っていた。
私はパリをネガティブに捉えすぎてしまったのだろうか。少し内省した。
思い返してみればいいところもあった。街並みや建物はきれいだったし、エッフェル塔は想像していたより大きくて存在感があったし、何気なく入ったパン屋さんで食べたクロワッサンは絶品だった。セーヌ川沿いを歩くだけでもなんだか楽しかった。彼の言う通りだ。
行った場所が増えると、同じ国に行った人とその国のことについて感想を言い合えるという楽しさがあるなと思った。飛行機に乗っていろんなところに行けるのはなんて贅沢で恵まれていることだろうとも思うが、これからもできる限りいろんな国を歩いて、いろんなことを感じたい。そんなことを思った夜になった。
では、また。
2024/06/25 モロヘイヤ