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就活日記#2
以下、就活が全て終わってから公開にしようかとも考えたが、今すぐ吐き出したくなったので、公開することにした(このページはあまり知人に知らせていないため、恥ずかしさがほとんどないというのが本音だ)
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また落ちた。また1次面接で落ちた。
他社のセミナーを受けている真っ最中に、その連絡は来た。今日か明日には連絡が来ることになっていたから、通知の音が来た途端、すばやくメールを開いた。
「選考結果のお知らせ」
というメールの題名で、すぐに予感した。落ちたな、と。淡い期待を抱きつつ、メールを開いたが、案の定落ちていた。
なぜ上記の題名だけでわかったかと言えば、今までの経験上、受かってる場合は題名が「次回選考のお知らせ」などど書いてあることが多かったからだ。
「厳正に選考しましたところ、残念ながら○○さんのご希望に添いかねる結果となりました。」
この文章を読んで、「本当に厳正に選考してくれたんだろうか?」なんて思ってしまったところから、受かる自信がある程度あったことに自分でも気づいた。
だからこそショックが大きかった。セミナー中で、カメラオンにもなってるのに、体温が上がるのを感じ、目頭が熱くなっているのを我慢できなかった。画面上の社員さんの声が全く頭に入ってこなくなり、しばらく上の空だった。
今回受けた企業は、第一志望郡の中では「滑り止め」だった。具体的に言えば地方紙だ。
最初は地方紙を受けるつもりはなかった。しかし、2月、3月とマスコミ就活の厳しさをつきつけられ、「このままだと記者になれない」と焦り、地方紙にはこの1社だけエントリーした。未だに選考過程にある大手マスコミ2社に受かる可能性の低さを考えると、この1社の地方紙も絶対に受かりたい、と思っていた。そして、仮にこの1社しか受からなかったら、そこに行くつもりもあった。
もともと地方紙を避けていた理由は大きく分けて二つあった。一つは、記事のほとんどが通信社から貰ったものを配信する形のため、あまり大きい事件や出来事を取材できず、やりがいを感じられるかに疑問があったこと。二つ目は、将来的に海外でのキャリアを望んでいた私にとって、海外とは無縁な地方紙に入っても、いずれやりたいことがなくなってしまう懸念があったことだ。
しかし、3月、そんな文句は言ってられないという状況にあった。すでにエントリーしていた大手マスコミ2社はどちらも1次面接で早々と落ちていたからだ。
そうこうして受けた地方紙。今振り返れば、まだまだできることはあった。
これはこの1社だけではなく、私の就活全般に言えることでもある。とにかく甘い。準備も熱量も。「どうしても受かりたい」という気概や、意志も。自分の甘さをずっと放置していた。あまりに就活を舐め切っていた。ここへ来て、ようやくそのことに向き合おうとしている。
原因は多分、就活の「型」に嫌悪感があるからだ。巷ではいくらでも「How to 就活」情報が溢れていて、あたかもそれを全てこなせば、「就活優秀者」になれるような雰囲気だ。
私も参考にできるところは参考にしつつ、自分らしさを忘れないようにしようと思っていた。「マイペース」を掲げ、「正しい就活」に必ずしも従う必要はないと考えていた。
これら私の考え方は半分正解、半分不正解だと、今では思う。
日本の就活という戦に参加している以上、ある程度は戦のルールを守り、礼儀に従う必要がある。一方で、リクルートスーツに身を包み、リクルートカバンを持ち運ぶ義務も負ってはいない。
どうやら論点が少しずれてきてしまった感があるが、要は私に足りなかったのは、「準備と気持ち」、この2点に尽きる。
準備とは、この場合では、地方紙の過去の記事を読み込んだり、紙面の配置を確認したり、OB訪問をするといったことがあげられる。また、面接の想定問答を作り、何度も言う練習をするなどだ。
気持ちに関しては、「どうしても御社に入りたいんです」というアピールをすることだ。私は未だにこれができていない。前に就活情報サイトの動画で、就活経験者が「恋愛に例えるとわかりやすい。『あなたのことが好きです』という気持ちをアピールせずに、付き合ってもらえるはずがない」という言葉が強く頭に残っている。笑顔で明るく、相手が採りたい・一緒に働きたいと思うような話し方を徹底すべきなのだ。
あと持ち駒が4つほどしか残っていない状況でさすがに焦りを感じ、OB訪問アプリMatcherを使って、面接の練習を2、3件申し込んだ。結構前に先輩から頂いた「ESがうまく欠けたからといって、面接がうまくいくとは限らない」というアドバイスが、最近になってぐさぐさと刺さっている。この痛みを今度こそ放置せず、出来る限り早く直せるよう、ひとまず面接練習に取り組みたいものだ。
書き出したら自分でも思っていた以上に長くなってしまった。
久しぶりの就活日記だったが、書いてよかった。文章に起こしたことで、また一歩進めた気がする。それがどんなに小さな一歩でも、いつか自分の力になることを信じて。
「もう一歩。いかなる時も自分は思う。もう一歩。今が一番大事なときだ。もう一歩。」(武者小路実篤)
では、また。
2021/04/27 モロヘイヤ