『書くのがしんどい』を読むのがしんどかった
初めて読んだのは、初版が出た1年半と少し前でした。
読んで、良いと思った内容をまとめた記事が僕のクリエイターページにあります。
実は、めちゃくちゃしんどかったです!!!
まとめるのが!そして読み切るのが!!
だからなのか、自分がまとめた記事を改めて読みましたが、当たり障りのないこと書いてんなーって思いました。
多分読んでいる当時も、
文章のデザインか、へー。面白い文章か、ふーん。読み手のメリットね、まあそうだろうな。
くらいのテンションだったと思います。冷めてますね。
でも、もう一度『書くのがしんどい』を読み直したら、ものすごく面白い。大嫌いだったお酢が、実はすごく美味しかったのに気づいた時と同じ感覚でした。
だからちょっと考えてみたんです。当時なんで面白くないと思ったのかを。
で、一つの結論にたどり着きました。
自分は何がしんどいか、を認識できていなかった
これです。
当時は、文章本って本当に役立つのかどうかを検証していた時期の終盤に刺しかっていました。多分、疲れていたんでしょう。惰性で読んでしまっていたのです。
まとめなきゃいけない、というプレッシャーも自分の中でありました。獲物を探すライオンのように、何か役立つ小技はないか、探し求めていました。
今回は違います。読む際に、自分は何がしんどいと思っているんだろう、と見つめ直しました。
まあ、結局ほとんどだったのですが。
でもそうした準備のおかげで、内容がスルスルと頭に入ってきましたし、意図までちゃんと理解できた気がします。
そして何より、自分これ足りないな、というのもわかりました。
まずは取材マインド。
面白い文章の元となるのは、面白いネタです。文章を書く時はまずネタが必要です。でも僕、その取材マインドが圧倒的に足りてないです。
取材マインド、というより、ネタを引き出す力、なのかな。マインドなのか、聞く力なのか、まだはっきりと認識できていませんが、そこは身につけなければいけないなと、考えさせられました。
あとは、読みたくなるタイトル。
よく、まとめ的なタイトルをつけてしまう自分からしたら、結構な発見でした。やっぱり書くなら読んでもらいたいです。会計の本、とせず『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』としたから、大ヒットしたと竹村さんは言ってました。
確かになるほど、と思いました。中身の伴っていない釣りのタイトルにならないよう気をつけなきゃです。
あと、ものすごく良いなって思ったことがあるので言わせてください。
書くことのメリット。それは、書いて発信することで、自分は何が得意なのか、他の人に見つけてもらうことができるのです。
『夢をかなえるゾウ』に出てくるガネーシャも言っていました。
だから、書いて発信することは、お客さんに価値を与えられるだけでなく、自分の得意なことを見つけることにも貢献するんです。
嬉しいですよね。26年間生きてきて、僕は何が得意なのか、何が向いているのか、いまだにわかってないのに、書き続ければ、見つかるかもしれないんです。
と、これまで熱く語ってきちゃいました。すみません。
本当に、この本を「読むのがしんどい」と思っていたのか?と不思議に思うほどです。
そして今考えるのは、もっと自分自身聞く力をつけたいな、ってことです。
竹村さんの言う取材マインドがものすごく気になったから
聞くのがしんどい
みたいな本があったらすごく読みたいな。
この本が『書くのがしんどい』と思っていた人たちの処方箋になったように、
聞くのがしんどいと思っている人の処方箋になると思います。
でも出るとは限らないから、とりあえず片っ端から「聞く」をテーマにした本を探して読んでみますかー。