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noteが好きなのか、ピースオブケイクが好きなのか
noteがすごく好き。
何が好きかっていうと、noteを運営しているピースオブケイクのミッションがすごく好き。
「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」
どうしてこのミッションに惹かれたかっていうのを説明する前に、私の話をしたい。
私は本が好き。読みはじめたのは大学二年生からで、読書歴は23歳にして未だ4年ちょっと。でも胸を張って言う。私は本が好き。
当時所属していたサッカーサークルの先輩が貸してくれたのが、本を読むきっかけだった。渡してきた本は幻冬舎の『けむたい後輩』。けむたいと思われているのだろうか、と思った。だがそれは全然違った。単純に面白いから勧めてくれたそうだ。
理系一辺倒で国語は苦手。『けむたい後輩』を渡されるまで読書とは無縁だった。いきなり200ページを超える文庫本。出口のないジャングルに入るかのように、恐る恐る1ページ目をめくった。すると、面白いように2ページ、3ページとめくれる。
「あれ、思ってたより読書ってめっちゃ楽しいじゃん」
出口のないジャングルに入ったと思ったら、次の日には出口にたどり着いていた。中学の読書感想文で嫌々本を読んで以来、初めて文庫本を読んだのに2日で読みきってしまった。
その日以降、本を持ち歩かない日はない。毎日、面白い本を読むために生きていると言っても過言ではない。
しかし。世の中はそうではないようだ。1990年代にピークを迎えてから、本の売り上げは前年比100%を下回り続けている。前職では書店さんと関わる機会が多かったのだが、良く聞いた言葉が「売れる本がない」。そして「売れる著者が減った」。その言葉を体現するかのごとく、売上が悪く、経営もままならないため閉店する書店がいくつもある。
もしかしたら自分が将来住む地域に書店はない可能性がある。
考えただけでゾッとする。書店での本を探す行為は宝探しみたいなもので、数多くある本の中から1冊を選ぶ、つまり自分にとっての宝を探すだけで楽しい。そしてその本から学びを得ることができたらなおさらだ。その楽しみがなくなるのだ。ゾッとする。
だから書店は「減る」ではなくて「増える」でなくてはいけない。少なくとも自分にとっては。そのために必要な要素はいくつもあるが、中でも自分が重要視したのは、売れる著者を増やすこと。書店さんからあれだけ聞いたから意識せざるを得ない。
ここでようやく話を戻そう。
なぜ、ピースオブケイクのミッションに惹かれているか。
「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」は予想だが、クリエイターを育てたいって想いを基に掲げられたのではないか。そしてそれを体現したサービスがnoteだと私は思う。
例えば自分が何回スキされたか数えてないが、アラートで表示して祝福してくれたり、コンテンツを販売できたりする。文庫よりも高い値段で普通に売れているからすごい。続けたくなる仕組みが整っている。
著名人でもなんでもないけど、優秀なクリエイターは世の中にたくさんいる。そんな人たちにnoteという場所を与え、日々価値あるものを生み出して提供する機会を生む。
そうやってnote はクリエイターを生み、そして育てる役割を果たしている。
クリエイターが増えて出版業界に活気が出てくるかもしれない。私が面白いと思う本の著者が、noteで執筆続けて力を磨いていた、なんて日が来るかもしれない。
なんて良いこと言ってるけど、単純に自分が面白い本をたくさん読みたいだけ、ということはバレてるだろうか。
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