2022年エンジニア的振り返り
エンジニアとしての2022年、どうだったか、を振り返ります
2022年トピック
詳細
2022年が始まるとき、今までのやり方では成長速度が加速しない、貢献できない状態が続く、という不安に駆られていました。自分の中で何かを変える必要がありました。そしてその結果が 「頑張れない自分でも、仕組みで目標に向かって継続的に頑張れるようにした」 です。OKR、という組織が目標達成するために使用するフレームワークを、個人で運用してみました。ざっくりルールを伝えると
年間目標を決める
年間目標を3ヶ月ごとに細分化する
一週間ごとに振り返りを行う
です。このおかげで、亀ではありますが、少しずつ前に進めました。この一年間でできるようになったことが、明確に、いくつもあります。ある、と自信を持って言える状態がとても嬉しいです。心が充実しています。また来年頑張ろうと励みになります。「頑張れない自分でも、仕組みで目標に向かって継続的に頑張れるようにした」は2022年の最大のトピックです。個人でOKRを運用する方法が気になる方は、以下をご覧ください!(ちゃっかり宣伝です)
仕組みは作ったものの、じゃあ本当に成長できているのかこいつ?と外部からやじが飛ぶかも知れません。また、自分でも確固たる自信の根拠となるものが欲しくなるお年頃です。 「資格を2つ取得した」 ことは、自身の成長と仕組みの有効性に対して、大いに自信の根拠となりました。取った取得は、
です。エンジニアになって2~3年くらい経つのに、基礎できているのか不安になる、ということがしばしばありました。そこに蹴りをつけるために、また上述した仕組みの信憑性をちょっとでも増すために、基本情報技術者を受けることにしました。2年くらいエンジニアとしてやってきていたし、その状況からしたら基本情報技術者は取りやすいので、仕組みの信憑性を増す材料としてはちょっと弱いです。それでも結果は結果です。また、Professional Cloud Developerも取得できたので、良いとしましょう(模擬問題集が大いに役立ったことは、声を大にして言いませんが)。資格が無駄にならないように、来年は触ったことのないGoogle Cloudのサービスを使って個人アプリを開発しようと思います。
3つ目は「Qiitaのアドベントカレンダーで書いた記事が、社内で表彰された」です。個人的にこれも2022年を彩るトピックです。プロのエンジニアと呼ぶには程遠い状態の入社直後に、面倒を見ていただいた方から、表彰いただきました。少しは成長した姿を見せることができて、今年一年頑張ってきて本当によかったなと、心から思いました。社内で表彰された記事が気になる方は、以下をご覧ください!(またしてもちゃっかり宣伝です)
振り返ると、思いがこもった記事は、他者から「良い」と言われることが多い傾向にあります。頑張る仕組みも自分と同じように悩む人が同じ悩みをしないように、と強く願って書きました。社内で表彰された記事も、より良いプロダクトにするためには負債という問題をどう解決していくか、を考えに考えて取り組み、成功したまとめとなっています。
以上、2022年のトピックでした。
次は、3ヶ月ごとの出来事をざっと振り返ってみます。
1 ~ 3月
仕事では、3ヶ月だけ、別チームの仕事を兼務していました。その別チームでの開発経験が、個人としてはとてもとても良い経験となりました。
その時触ったプロダクトは、一言で言うとソースコードがとても綺麗でした。リードエンジニアの方が始めから構成に気を遣っていたのです。普段触っているプロダクトコードは、それなりに大きく、技術負債も溜まっていると言える状態だったため、かなり感動した記憶があります。その時初めてClean Architectureの良さを体感しました。
個人では、まず2022年の目標を定め、その目標を達成するためには3ヶ月ごとにどういった状態になっていれば良いか、を言語化しました。2022年は「君がいて良かった この一言を目指す」という糸井重里さん?かどなたかの名言(コピー)をそのまま拝借しました。3ヶ月ごとに区切った時に、1~3月はまず基礎を固めることにしました。「デザインパターンがわかる」や、「フロントエンドの仕組み、あらゆる表現(グラフやドラッグアンドドロップなど)の実現」などなど、基礎と呼べそうなことをたくさんこなしました(何ができればOKなどは、情報を集めて自身で設定しています)。細分化することのメリットは、「これを完遂したら、この状態になれるんだ!!」とよくわからないけど意欲が湧いてくることです。どんな目標を設定するかは結構大事だなって思いました。内容もそうですし、沸き立つようなフレーズ選びも重要です。コピーライターにちょっと憧れた3ヶ月でもありました。
4 ~ 6月
この期間、正直仕事のことを覚えてません、それなりに顧客対応がヒートアップして、開発した記憶がないです。。(笑)
技術負債が爆発すると、こうなるのか、といった印象を受けました。後にこの経験が、問題解決スキルを習得するきっかけとなったので、良しとします。
個人では、基本情報技術者の資格を取ったり、Qiitaの記事が300いいねを超えたり、してました。基礎が出来上がったことを証明する3ヶ月にしていたので、資格以外にも、Clean Architectureを意識したReactプロジェクトを考えたりしてました。Qiitaでのアウトプットもこの時期が一番多かったみたいです。ただ、心残りもたくさんあります。もう少し、追い込めたのでは?と振り返ると思うので、3ヶ月ごとの目標達成に向けた行動への落とし込みが甘かったです。
7 ~ 9月
この期間は、顧客対応がヒートアップしている問題に立ち向かっていました。問題への立ち向かい方がさっぱりだったため、『問題解決』という書籍を読みました。結論、この本さえ読めば、誰でも問題解決できるようになる、と思いました。全会社の新卒研修の課題図書にしてくれ、と思ったほどです。この本の方法をもとに、社内における顧客からの問い合わせを分析、改善するガイドラインの作成もこの期間で行いました。Googleのデータポータルを使ったりと、エンジニアとはかけ離れた仕事を行なっていましたが、これはこれで楽しかったです。本当にこの本おすすめです。
のちに表彰される記事の中の取り組みも、この期間に行いました。循環的複雑度の高い関数に対してリファクタリングしてテスト書ける状態にしてからテスト書く、はロジック不備によるバグには効果的でした。短期間でいくつものバグを見つけることができました。コード品質に対しての意識がガラッと変わりましたね。
個人では、アプリを作ってました。流石に業務で開発しなさすぎたので、休日はほぼほぼアプリ開発に注いでました。もちろんテストも書いてます。Forkwellのリポジトリ分析では、休日に書きすぎだ、と言われちゃいました。
よく利用する図書館に読みたい新刊が入荷したことを知れたら、他の人を差し置いて予約ができるのでは?と考えて、アプリを作りました。webサービスなのに、広められない最低な自己中サービスです。おかげで『APIデザインパターン』は8月末発売ですが、9月中旬には借りることができました。誰か一人だけでも良いから熱狂させることを目標としていて、結果的に自分が熱狂するアプリを作ることができました。本当に、自己中ですね。
9月中旬からは、Google Cloud Inovators Gymに参加させてもらいました。会社で数名しか参加できないのですが、先輩が推薦してくれました。その方には、入社直後からずっとお世話になっているので、もう一生感謝してもしきれないです。
10 ~ 12月
仕事では新設されたQA / QE / SETチームの異動がありました。ただQA / QE / SETと言っても、個人の動き方としては、ほぼほぼコードカバレッジを上げる取り組みをひたすらしていました。単体テストを書いたり、単体テストをプロダクトコードを扱うメンバーに対してペアプロしながら教育したり、テスト書きやすいようなコードにするにはどうするかを一緒に考えたり、ガイドラインを作ったり、などなどです。あとは、CI環境の整備なども少し行いました。設計段階でのレビューもたくさんこなしましたね。ちょっと精度がまだまだなので、この辺りはもう少し自分でキャッチアップが必要です。他にもそもそも「QA / QE / SETとは」みたいなことをまだまだ言語化できていないので、体系的に学んだり、コード品質やプロダクト品質を向上させるために、よりあらゆる打ち手をとっていきたいですね。
QA / QE / SETになって、一番読んで良かった本は『ソフトウェア品質を高める開発者テスト 改訂版』です。
これは、QA / QE / SETに限らず、すべての開発者が読むべきとも思いました。バグがどうして多いのか、を誰でも理解できる形で説明していたり、正しくテストを書いて開発者の段階でバグを発見できるとどれだけ良いことが待っているかを教えてくれたり、どうやってテスト書いていくのか、など、たくさんのテストにまつわるトピックが載っています。本当にみんなに買って配りたいレベルです。
個人の方は、ほとんどGoogle Cloud Inovators Gymにつきっきりでした。プライベートでも引っ越しというビッグイベントが重なったため、その他のことは一旦考えないことにしました。結果的にProfessional Cloud Developerを取得できたので、集中して良かったです。同居人もたくさんサポートしてくれたので、感謝しかないです。
あと、初めてOSSへ貢献しました。日本語翻訳だけですが、来年の足がかりにできればと思っています。
https://github.com/yohamta/typescript-book-jp/pull/166
2023年に向けて
質を意識したアウトプット(記事やアプリ)
OSSへの貢献
武器をもっと増やす
この辺りが、今のところ2023年に意識的に取り組んでいきたいトピックです。継続的なアウトプットができるようになったので、他者から評価されるアウトプットを今度は目指していきたいです。また、少しずつOSSへの貢献も増やしていきたいと思っています。今まで自分はありがたみを感じてしかいなかったので、他の開発者の役に立ちたい、と思っています。開発者としては、まだまだですので、もちろん武器を増やしていきます。まだ具体でこれとは決まっていませんが、Google Cloudのサービスを使いこなせるようになったりとか、これから考えていきます。
2023年も、2022年同様に目標をきちんと定めて、一歩ずつ成長していきます。僕が思う成長することの良い点は、解決できる問題が増えて、幸せにできる人数が増えることです。来年も一年、誰かを幸せにできるエンジニアリングを目指して精進していきます!
番外編
①友達と目標にしていた月2回サッカーは70%ほど達成するができました。結果として体脂肪が11 → 8 %になってました。(食べる量が減ったかも?)
②普段映画をあまり見ませんが、ハケンアニメ!が最高に面白かったです。当時住んでいた駅の路線がロケ地になっていたので観ましたが、想像以上に心震える映画でした。情熱が人を動かすのは、なんとなくわかる気がします。思わず感想書いちゃう程です。
https://note.com/moromf12/n/n2d50d920eed2