レッスンレポート〜ピアノ演奏中に考えていること〜
こんにちは。
長時間座ってられないので、ピアノレッスン中にもうろうろしてしまうモロエです。
さて。
今日は土曜の朝に恵比寿でジャズをレッスンしているSさんのお話。
Sさんから頂いた質問が
「演奏中にすごくイメージの中に入り込んでいる自分がいて、たまに恥ずかしくなって出てきたり、また入ったりを繰り返しているんですけど、先生はやっぱ、イメージの中にいつつ、冷静に曲も作っているんですか?」とのこと。
いやー…。
すごいね。
レッスンレポート始まって依頼、最高難度の質問かもしれない。
でもそこは最強のピアノ講師を目指すモロエですから、即答しました。
「そうですね。ただ『イメージの中に入り込んでいる』というこは無くて、第3者の目線にたって、演奏している自分を見ている感じです」と答えました。
ちょっと難しい話題なので、たとえ話をしますね。
日常的な「会話」のシーンや「スピーチ」のシーンなどを思い浮かべてください。
自分の話や私情ばっかりの人って、どうですか?
嫌ですよね??
かといって、理屈や理論ばっかりの話も飽きちゃいますよね。
演奏も同じです。
演奏者のイメージ=自分の話
楽譜の情報(リズム、音、ペダル等)=理屈、理論
なのです。
で、この2つは、バランスが取れていればそれだけ魅力的になります。
ただ、人間は感覚的にバランスを取るのはとっても難しいんですね。
そこで大事になってくるのが『第3者の目線』です。
【これを極めればあなたの話は面白くなる??『第3者目線』】
会話も演奏も、相手がいて初めて成立するもの。
『伝えるもの』なのです。
だから伝える側の僕らは常に、「今どう伝わっているのだろう」「今、相手はどう思っているのだろう」と考える必要がある。
そのために「今の自分を見ているもうひとりの自分」をイメージするのです。
ここはもう少し盛り上げた方が、感動してもらえるかな。
ここはテンポをきっちり揃えて弾いたほうが、いいかもな。
こうかな。どうかな。
もうひとりの自分がこんなことを常に考えながら、演奏を組み立てていきます。
もちろんこれはある程度練習が必要ですが、日頃から「会話」や「スピーチ」などでやっている人には楽勝かもしれませんね。
Sさんはこの後「いや深いな〜」「昨日職場でそれが出来ていない人いましたわ!」「おもしれ〜」
と言って帰っていきました。
あー。
楽しかった(*^^*)
モロエが経営するピアノ/ボーカル教室『Sound Free Joy』のURLはこちら⇒https://www.sound-freejoy.com/all-music/
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?