さよなら、妬み
「ようやく最近、他人に対して”妬み”や”僻み”などの感情を持つことが少なくなってきたような気がするんだ」
こう話すと、友人は思いのほかびっくりする。
「朝ちゃんはそういうこと、まったく気にしない人だと思っていた」
いえいえ、そんなことはないんですよ。
SNSで華やかに活動報告をする友人を見ては、「絶対に”いいね”なんて押してあげるもんですか!」と考えるし、「いいなぁ、すごいなぁ」と思うばかりで何も努力をしていない自分が悔しくて3日くらい引きずるような、私はまだまだ器の小さな人間です。
でもそんな私がなぜ、最近になって妬みの感情から解き放たれて生きられるようになったのか。
それは、コーチングを受けたことが大きかったのだと思う。
先日知人の紹介で、とある方にコーチングをしていただいた。自分の中のもやもやを吐き出しながら、気が付いたらこんな言葉を口走っていた。
「私、自己中なんです。どんな場所、誰といても、自分が主人公でないと気が済まないんです」
自分にそういう資質があることはうすうす気が付いてはいたけれど、ワガママな自分が恥ずかしくて、ずっと蓋をしてきたのだと思う。家族や友人でもない、これまでの自分を全く知らない人にだから、素直に言葉にできたのだろう。
コーチングをしてくださった方も、「いいじゃないですか。それが朝子さんなんですよ」と笑ってくれた。自分の気持ちに向き合って、初めて認めてあげられたような気がした。
ああそうか、私は主人公でいたいんだ、と気が付いたら、あとは早かった。気になる人に会いに行って話を聞いてもらったり、憧れの人のブログを片っ端から読み込んで、どうやったらこの人のようになれるのかを研究したりした。
自分が主人公でいられる場所を、自分で作ってあげればいいだけ。自分中心になれる場を用意してあげたら、きっと自尊心を保ち続けることができるような気がする。
どんな場を作ろうか、どんな人に助けてもらおうか考えるだけでワクワクして、人のことを妬む気持ちはどんどん小さくなっていった。やるべきことが分かったから、あとはそこに向かってまっすぐ進むだけ。
上を見たらキリがないし、自分の人生は、自分でなんとかしなくっちゃ誰も助けてくれないんだから、と少しだけ強がる。
今の私は、少しでも妬みの感情が現れそうになったら、ちょっとだけおなかに力を入れて、心の中でこう呪文を唱える。
「私は私」
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