失敗学①

 失敗が怖い。怒られたくないしミスもしたくないし、それ故に踏み出したり挑戦したりできない。失敗したくないからやらない、失望されたくないからできない予防線を張る、期待させないように消極的になる。そうやって生きてきた私が、失敗も悪いことじゃない気がする、と思うようになってきたので、書き記していきます。

 早速今日あった新しい失敗を紹介しますね。飲食店で働く人あるあるだと思うのですが(思いたいのですが)、お客様の料理を出し間違えてしまいました。
 しかも相手は外国人のお客様でした。英語も拙い私は上手く説明できず、結局その料理はキャンセルに……。
 楽しみにしていただいていたのに、私のミスで満足な時間を過ごせなかったと、とても後悔しました。しかも外国のお客様……。言葉の壁の厚さを痛感しました。帰ってデュオリンゴやろう。
 
 私は、どれだけ調子良い日でも、楽しいことがあった日でも、一回嫌なことや悲しいことがあると、その日が悪い日になってしまいます。考えすぎ、気にしすぎな私には、その失敗はとても堪えました。申し訳なさで喪心しました。

 それでもこのままじゃいけないと感じた私は何度も謝りに行きました。私がされたらモヤモヤすると思ったので当然です。やった失敗を取り返せるのは、ミスをした私自身だと思いました。

 そこでお客様は「大丈夫だよ」と、声をかけてくれました。とても心の広い方で、泣きそうになったのを覚えています。お会計の際にも、「気にしないで」と気にかけてくれました。私はこれを「相手が優しかった! いいお客さんだった!」と美談にしたくないのです。
 最後まで気を使わせてしまったと、失敗に失敗を重ねたように感じて、嬉しいのと申し訳ないのとで退店された後も、あわあわしていました。それでも、帰る時のニコニコした笑顔を思い出すと、何度も声をかけて良かったと思います。

 私が今回学んだのは「失敗した後の対応の大切さ」です。失敗はしないに越したことないのですが、してしまった後、どう取り返すか。これはもう積極的にコミュニケーション取るしかないと感じます。印象を変えるには、その後のフォローがどれだけ丁寧か、だと思うので。

 みなさんも失敗から学んだことがあれば、ぜひ教えてください。あと、この記事のタイトルは福山雅治さんの「失敗学」から付けました。少し前向きになれる曲なのでよければ聴いてください。

 それでは、また次の失敗で会いましょう。


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