読んでいる時間そのものを味わいたい本たち
本を読むことがずっと好き。ただ好きで、長い間ずっと続けていることのひとつ。
最近、本との付き合い方が少し変わった。きっかけは、ひさしぶりに石田ゆり子さんのエッセイを読み返したこと。
読んでいるだけで、心地よい文章。いま求めているのは、こういう本だし、そういう本を読んでいる時間そのものだなあと、ひしひし感じた。
ちょうど片づけ熱が熱し始めてきた頃とも重なったので、1年ぶりに本棚の片づけを決行。もう何年も片づけはこんまり方式と決めているので、手持ちの本をすべて本棚からひっぱり出して、床一面に広げた。
今回の片づけで決めていたのは、読んでいるだけで心地よい本コーナーを作ること。本棚のなかでも、目に入りやすく本を手に取りやすい位置にした。
そこに並べたのは、こんな本たち。
石田ゆり子さんのエッセイ(『Lily』)
華江(hanae)ちゃんのエッセイ(『小学生日記』ほか)
キョンキョンのエッセイ(『黄色いマンション』)
近藤聡乃さんのエッセイコミック(『ニューヨークで考え中』ほか)
『かもめ食堂』
橙書店田尻久子さんのエッセイ(『猫はしっぽでしゃべる』ほか)
『たもんのインドだもん』
片桐はいりさんのエッセイ
坂口恭平さん『cook』
谷川俊太郎さんの詩集
茨城のり子さんの詩集
三角みず紀さんのエッセイ
女性のエッセイが多い。。どの本も、もう何度か読み返しているのだけれど、片づけのたびに「これからも手元に置いておきたい」と選んできたもの。中身だけじゃなくて、装丁もとても素敵な本たち。
本を読む速度が速いので、普通にしていると年間100〜120冊くらい読む。でも、いまはソウルに住んでて日本への一時帰国も容易ではない。若松英輔さんの言葉に触れているうちに、1冊の本を何度も味わう読み方をしたいという気持ちも年々強くなってきている。
いまは日々の生活を豊かにすることに心が向いているので、そういう心持ちに寄り添ってくれる本たちを、じっくりゆっくり大事に味わいたい。