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<7日間のブックカバーチャレンジ Day4>
Today's book is "Holly Garden" written by Kaori Ekuni. This book has been with with me since my junior high school days. I don't know how many times I have read this novel. Not a big story but it is made up with tiny little things which makes your everyday life more beautiful and happy.
Today, I will pass the baton to H, who has a lot in common with me. Both of us love traveling, reading and foods💕 Also, I am eager to know the books she would introduce, as I am pretty sure I will like them too!
今日の1冊は、江國香織さんの『ホリー・ガーデン』。1番大事な作家さんは村上春樹だけど、1番読み返してるのはこの小説。中学で出会ってから30年近く(!)、ずっとそばにいてくれている。
この小説が描くのは、とても小さな世界。眼鏡屋さんで働く果歩、美術教師をしている親友の静枝、果歩を慕う同僚の中野、静枝の恋人の芹沢。劇的な展開も激しい感情の動きもないし、なんならストーリーだってほとんどない。
なんだけど、日常生活を彩る、些細なでもわたしたちを豊かな気持ちにしてくれる美しいものたちを、丁寧に描写してくれている。
(あとがきには「なぜだか昔から、余分なものが好きです」「余分な時間ほど美しい時間はないと思っています」とある)
いろいろなことでつかれたり、やさぐれたり、落ち込んだりすると、わたしはこの本を開く。そうすると、いつでもこの懐かしい世界が出迎えてくれる。いつも同じで懐かしいのに、でも毎回心に響くところがちがうのが不思議だし頼もしい。この物語を読み終えて本を閉じると、日常生活がちょっとちがったように見える。新鮮な驚きを感じたりする。
そんなわけで、とてもとても大事な1冊です。