人生を変えたパリの花との出会い
人生におけるターニングポイントというものが、
誰しもあるとおもいます。
わたしも振り返ってみればいくつかのターニングポイントがありましたが、
その中でも最も大きな転機となった瞬間、
それが、パリのフローリストRosebud fleuristesの花に出会ったときでした。
そうは言っても、その瞬間に至るまでのドラマティックなエピソードといえるものは特になく、
美しい花の写真をインターネット検索していてたまたま目にした写真が
パリ6区、オデオン広場にあるフローリストRosebud fleuristesの写真でした。
今まで見たことのあるフラワーアレンジメントとは明らかに違って、
ブーケも投げ入れも、
そのお店の空間にある花は皆、一輪一輪が、
生き生きと、歌い踊っているように感じました。
美しいものは、時に、暴力的なまでに人の心を支配してしまうもの。
雷に打たれたかのように、また熱に浮かされたかのように、
時間を忘れて写真たちに見入りました。
それから調べてゆくうちに
Rosebud fleuristesでフラワーレッスンを開催している斎藤由美先生の存在を知り、
すぐにパリ行きのチケットを手配。
滞在中、Rosebudのオーナーフローリスト、Vincent Laissard氏や
斎藤由美先生(yumi saito paris)のフラワーレッスンを受講し、
大学卒業旅行振りに訪れたパリの街を歩きました。
また別の日には、由美先生にパリの左岸を案内していただき、
ジョルジュ・サンクでアフタヌーンティーをご一緒させていただく中で
パリの花だけでなく、この街に生きる女性の凛とした強さや美しさ、佇まいにも魅了されたことを覚えています。
(2017年yumi saito parisレッスンにて)
人生において、こんなに強い衝動が自分の中に生まれたことはあっただろうかと思うほど、一瞬で引き込まれました。
そして、Rosebudでスタージュ(研修)の制度があることを伺うと、
この空間に、この世界観の中に身を置きながら花を学びたい!と
花留学を目指すことを決め、
花の世界へと足を踏み入れることになったのでした。
守屋百合香
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パリ・東京 花仕事と二都暮らし
パリと東京の二拠点で、フリーランスのフラワースタイリストとして花仕事をしています。 このマガジンでは、元秘書で競技ダンサーだった私が花の…
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